企業や自治体などで、IT機器の食う電力が馬鹿にならないウエイトを占め始めた。折りしもCO2削減、グリーンITが緊急の課題になってきた。そこで今分かっていることから、省エネ対策を考えてみた。
ノートパソコンは電力を食わないようです。タイプ別平均消費電力量をごらんください。メーカ、機種によってもずいぶん違うので要注意です。サーバを仮想化して台数を減らす方法もあります。これらはお金を出せば短期間で解決できる問題であり、ハードウェアに依存する問題です。
実は、全く違った発想ですが、システムの構築方法で消費電力を下げる方法があります。プロパンガス大手のある会社では、基幹業務をWeb化しましたが、Webサーバの数はわずか3台です。これは、リッチクライアント(RIA)技術を採用することで実現しました。HTMLベースで開発したら8台は必要だったそうですので60%以上の削減効果です。さらに、これをもしメタフレームなどのターミナルサービスを使うとしたら、サーバ台数は15台になるということで、80%の削減効果となります。
企業のCIOや自治体のCIO補佐官の新たな大きな役割として、IT機器の消費電力の削減が与えられたと思います。ぜひ研究なさってください。「2008年~2012年までに温室効果ガスの排出量を1990年比6%削減」を掲げる京都議定書の第一約束期間に入りました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます