片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

鶏を飼育して、自分達でさばいて食べる授業

2009年05月10日 | 私の正論
やっぱりやっている学校があるのですね。
感動しました。

長崎県立島原農業高校

「怖いよ、怖い」。ニワトリの首筋に包丁を当てた女子生徒が、思わず声を上げる。もっと力を入れて!。山田善光先生が声をかける。

みんな泣いている。でも目をそむけない。
実習前に、「目をそむけないように、目をそむけるのが一番失礼なことです」と先生から言われていたから。
血を抜き、羽目をむしったニワトリを生徒達が切っていく。だんだん普段の鶏肉に近づいていく。
先生が手羽を切り離して「これは何だ」。
「フライドチキン!」。さっきまで泣いていた生徒が元気に叫んだ。
「おいしそう!」。自分でさばいても食欲はでることがわかった。

ニワトリをさばいた日に夕食が食べられなかった生徒もいた。手袋に付いた血と、罪悪感があった。でもその後考えた。「自分達のために肉になったのだ。ちゃんと食べたあげないとかわいそう」。

三日後に自分達が育てた野菜と一緒にカレーを作って食べた。
「命を取ってごめんなさい」と思いながら食べきった。

島原農高生活福祉科は、この実習を02年度から始めたという。

朝日新聞2009年5月10日朝刊31ページより要約。



生き物を自分で殺して食べる。この基本的なことを身近に感じられなくなってから世の中はおかしくなってきたと思います。
農業は生きる基本です。子供を農業高校に行かせたらいかがでしょうか。
今日も、朝、畑仕事をしてきましたが、土に触れているとなぜか安らぎますね。
毎年自殺3万人というのも、土から離れた生活も原因のような気がします。



高潔な品性

2009年05月10日 | 感動したこと
ドラッカーが直接語りかけてくれるビデオテープがある。
ドラッカー学会に入っていながらあまり勉強していない私を心配して、友人が貸してくれたもの。
その中で語られていたこと。

「トップ経営者は高潔な品性の持ち主でなければいけない。社員が不正を働いた場合、それはトップがそれを期待していると思われたからだ。社員はトップの期待に応えたに過ぎない。もし高潔な品性を持ち合わせているなら、不正を働くことは企業の目的に反していることを常に伝えておくべきだ。」

「管理職は、自分はこのようにマネジメントして行きたいが、こういったやり方でいいか、何か意見はないか、部下や関連部門に確認すべきだ。管理職の仕事は、仕事の生産性を上げることにあるのだから、部下や他部門が働きやすい環境を提供するのが管理職の仕事だからだ。コミュニケーションが大事。」

「明治時代の日本は、ボランティア活動が世界でもっとも活発な国だったが、その後人々が企業に属するようになるにつれて急速に衰え、今ではほとんどなくなってしまった。」

「トップマネージメントは、自ら顧客の所へ行きなさい。急激に変わる市場を自分の肌で感じてこないと経営判断を誤る」

などなど。