片貝孝夫の IT最前線 (Biz/Browserの普及をめざして)

Biz/Browserの黎明期からかかわって来ました。Bizを通じて日常を語ります。

「義」について

2009年05月06日 | 私の正論
「武士道」の三章の最初に、武士道の光り輝く最高の支柱として「義」が取り上げられている。
真木和泉の言葉を引用して、

「節義は、たとへていえば人の体にある骨の如し。骨なければ首も正しく上に在ることを得ず。手も物を取ることを得ず。足も立つことを得ず。されば人は才能ありても学問ありても、節義なければ世に立つことを得ず。節義あれば無骨不調法にても士たるだけのことには事かかぬなり」と。

人が生きるための「義」とはなんだろうか。
政治家も産業界も個人も、今を生きることに汲々としている。骨がないから何でもやる。
目を高く上げ、100年先のことを常に考えながら、やっていいこと悪いこと、今やるべきことの決断を日々していく必要があると思う。


食べ物を大切にしないとばちがあたりますよ

2009年05月06日 | 私の正論
日本は、輸入食材の半分を棄てているという料理研究家の話を以前書いたが、今年の2月にコンビニエンスストアの役員の講演を聞いたとき、地域社会と生きる姿勢を強調していたので、このことをどう思っているか質問してみた。
残念ながら、期待した回答は得られなかったが問題意識は持ってもらったと思った。

今朝の新聞に、コンビの加盟店で、売れ残った弁当・惣菜を、販売期限前に値引き販売する動きが広がっているという。本部の指導を無視しての販売だ。加盟店の売上は5%落ちたが利益は3割以上増えたという。

日本人が食べずに棄てる食品が、世界中の食糧支援の3倍もあるという。

カネの亡者と化した企業の中にあって、「もったいない」のパートの主婦感覚が現状を打破しようとしている。

以前バラエティー番組を見ていたとき、かわいい10代の女性タレントが、彼氏と別れた話をしていた。ご飯を一緒に食べていたとき、お茶碗についたご飯粒を全部食べないのを再三注意したが直さないので、別れたという。親から、お米はお百姓さんが1年かけて丹精込めて作るのだから、一粒も粗末に扱ってはいけないと教わっていたから、許せなかったという。
この気持ちを、食料全体に対する日本人の気持ちにしたいものだ。

新渡戸稲造の「武士道」にある勝海舟の話

2009年05月06日 | 感動したこと
「私は人を殺すのが大嫌いで、一人でも殺したものはないよ。みんな逃がして、殺すべきものでもマアマアと放って置いた。私が殺されなかったのは、無辜(罪のない人)を殺さなかった故かも知れんよ。刀でも、ひどく丈夫に結わえて、決して抜けないようにしてあった。人に斬られても、こちらは斬らぬという覚悟だった。」

これが武士道の教育を受けた人の言葉だったと、そして、武人の究極の理想は平和であることを示していると新渡戸は書いている。

憲法九条があるのにソマリアに自衛隊を派遣した日本。何があっても武器を使わないで帰ってきて欲しい。