大原野神社からさらに山を登った所にある勝持寺(しょうじじ)は、天台宗の寺院で白鳳八(679)年に創建なされたと云われております。しかし、応仁
の乱の兵火により全てが焼失し、現在の建物は乱後に再建されたものです。
正式名称は、小塩山大原院勝持寺と称する古刹で、境内に数百本の桜の木があり花の寺とも呼ばれております。
仁王門 応仁の兵火を免れた仁寿(851~853)の旧構を残す当寺最古の建造物です。大原野神社境内からの抜け道(近道)から当寺へ向かいますと、
この仁王門 に出会えませんので表参道からおまいりください。
大原野神社の駐車場に車を止め坂道を7、8分登ります。
今回初めて伺ったので距離感がつかめず、愛宕さんを思い出してしまいましたが、それほ
ど苦になる距離ではありませんでした。車で行く別ルートもある事を後で知りましたので、
次回は楽な方を選ぶと思います。
城壁のような白壁が見えてくれば到着です。
勝持寺南門 勝持寺は、白鳳8年(680)、天武天皇の勅によって、神変大菩薩役の行者が創建したのが始まりで、延暦10年(791)に伝教大師が桓
武天皇の勅を奉じて堂塔伽藍を再建、薬師瑠璃光如来を一刀三礼をもって刻まれて本尊にしたと伝えられております。
承和5年(838)仁明天皇の勅願によって、塔頭四十九院を建立されましたが、応仁の乱の兵火に遭い、仁王門を除き全てを焼失しており現在の建物は
乱後に再建されたものです。境内は西行桜をはじめ、数種類約百本の桜が植えられ、その大半がソメイヨシノで、例年4月上旬に満開となります。また、
同数ほどの楓が自生し例年11月中旬に紅葉を迎えます。
現在、庫裡を新築なされております。
右手前の瑠璃光殿と左手の阿弥陀堂(本堂)です。
本堂前に安置されている、鬢頭盧尊者(びんずるそんじゃ)です。一般的には「なで仏」とも言われていて、仏教を守ると誓ったインドの十六羅漢の一人
であり日本では常に本堂の外に安置され、病気のあるところを撫でると その箇所が治るという信仰があります。
本堂前から
明治時代に使われた、消火ポンプのようです。
不動堂 本堂の右前方にあり、弘法大師が平安のはじめ、眼病に悩む人達のため不動明王に病魔退散を祈願されたところ、霊験あらたかであったこ
とで石不動明王を刻んで岩窟内に安置されたと伝えられております。以来、諸病平癒の不動様として信仰されております。
不動堂前の狛犬
鐘楼の南側を下がったところにある沼です。
沼には下りずに桜ヶ丘に進みますと右手に魚籃観音が、池の中に佇んでおられます。
桜ヶ丘を見下ろす位置に建つ建物です。
紅葉の間の葉が落ちている木がすべて桜のようです。
来年は、ぜひ桜の時期に伺ってみます。
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