毎年、京都の夏の恒例となっております「五条坂陶器まつり」が開催されておりました。 例年8月7日から10日までの4日間(9時~23時頃)開催さ
れます。五条通の京阪川端から東大路の南北の歩道に400軒ちかい露店が立ち並びます。 五条通りの川端から清水寺方面に北側の歩道を散
策してまいりました。
川端から大和大路付近までは、京都以外の窯元の店が並んでおりました。
美濃焼(みのやき)とは、岐阜県土岐市、多治見市、瑞浪市、可児市を産地とする陶器の総称で、中でも武将でもあり茶人でもあった古田織部(15
43年 - 1615年)が創意工夫を凝らした「織部好み」は有名である。その他にも志野焼や黄瀬戸などは、美濃を代表する焼き物で、美濃焼は国内
陶磁器シェアの半分以上を生産し、中でも岐阜県土岐市が陶磁器生産日本一を誇っております。
この辺りは、家庭で使いやすい食器類が並んでおります。
笠間焼(かさまやき)は、茨城県笠間市周辺を産地とする陶器の総称で、江戸時代中期の安永年間(1770年代)から作られ始め、箱田村の名主久
野半右衛門道延が、近江信楽の陶工長右衛門を招聘して窯を築き陶器を焼いたのが起こりと説明されております。現在では300人に近い陶芸作
家や窯元のいる窯業産地となっており、関東地方では、益子焼きと並ぶ大きな窯業産地として知られております。
波佐見焼(はさみやき)は長崎県東彼杵郡波佐見町で焼かれる磁器のことで、当初は青磁を生産していたそうですが、やがて呉須で簡単な草花文
などを描いた白地にくすんだ染付などが主流になって来ました。著名な産地である有田の陰に隠れておりますが、当時から染付磁器の生産量は日
本一であったといわれ、18世紀以降の江戸時代の遺跡から出土する磁器は、その大部分が波佐見焼であると推察されております。
信楽焼 文五郎窯 信楽焼(しがらきやき)は、滋賀県甲賀市信楽町を中心に作られる伝統陶磁器で、日本六古窯のひとつに数えられております。
一般には狸の置物が著名ですが、茶湯の中核として発展した京、奈良に近いことから、後に茶陶信楽焼が発展した大きな要因と考えられておりま
す。また、焼き物に良好な陶土が豊富にあり、陶工たちにとっても理想郷だったそうです。 日本六古窯とは、丹波焼、瀬戸、常滑、信楽、備前、越
前の事を云います。
神戸 有馬と書いてありますが、何焼きとまでは表示されておりませんでした。
兵庫県 篠山市 丹波焼とは、日本六古窯の一つに数えられ、その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめといわれています。桃山時代まで
は「穴窯」が使用されていましたが、慶長16年(1611)ごろ朝鮮式半地上の「登り窯」が導入され、同時期に取り入れられた蹴りロクロ(日本では珍し
い立杭独特の左回転ロクロ)とともに、伝統技術を今日に受け継いでいます。 当初は、壺や甕(かめ)・すり鉢などが主製品でしたが、江戸時代前期
小堀遠州等の指導により、茶入・水指・茶碗など茶器類に多くの名器を生みだしております。
京焼 見谷佳則(風龍窯)YOSHINORI MITANI (HuuRyu-GAMA)プロフィール http://furyugama.blog37.fc2.com/
1968年、京都に生れ 京都陶工訓練校卒業後,茶陶の窯元において絵付け師としての修業を重ねる。2004年に独立して京都市伏見区に風龍窯
を開窯し,姉のナオミと共に猫絵を施した染付・色絵を制作する。伝統的図柄に現代風アレンジを加えた作品の数々は,陶芸ファンのみならずネコ
愛好家たちからも人気を集める。 また,猫絵とは別に,繊細な筆さばきで伝統的な京焼の染付も制作している。
長崎県 波佐美焼 青以窯(せいいがま) 竹ノ下 左千夫氏
青以窯さんの作品を紹介なされてるページです。 http://shop.plaza.rakuten.co.jp/toujikikan/diary/detail/201010260000/
陶好堂 こちらの陶器店は、清水焼、京焼の窯元を中心に地方の物も扱われており、主に料理屋・ホテル・旅館などがお客さんとなっておりますが、
陶器祭りの期間中は、一般の方も多数訪れ、セール価格で販売なされておりました。
こちらの写真は、以前訪れた時のものです。二階にあります展示スペースは、清水焼を中心に京焼など陶工さんのハ
このクラスの食器になりますと、一客最低でも5.6千円から上は何万もするものばかりです。料理屋の場合、規模にも
よりますが、最低10客づつと買いますので直ぐに何十万という出費になってしまいますので、私はなるべく見に来ない
料理人に取りましては、器屋や窯元はうきうきと楽しい場所ではありますが、反面、目に毒な場所に思えます。
二階の奥には倉庫があり、ここが私の一番お気に入りの場所で一人で散策しながら、器に盛り付ける料理をイメージ
して楽しんでおり、気に入った器を見つけても更に大きさや深さ柄や模様などを店主と相談しながらオリジナルなもの
しかし、こちらの倉庫には一般の方は立ち入り出来ませんので、あらかじめお断り申し上げておきます。
こちらで選んだ器をさきほどの部屋のテーブルに並べ、価格と相談しながらもう一度厳選し必要な個数を決めていき
陶好堂 http://www.gojo-chawanzaka.jp/sakka/toukoudou/
このあたりから、右手の露店は、清水焼きや京焼の店が並び始めます。
若手の陶工さん達の作品は、斬新で個性的なものも目立ちます。
祥瑞窯は、六代浅見五郎助氏が代々得意となされている三島、刷毛目、祥瑞などの作品を制作なされており、陶器祭り期間中は、息子さんと友人の
二人展を開かれておりました。ご自宅は、京都市の歴史的意匠建造物に指定されており、京都特有の鰻床で奥には工房と窯も備わっているそうです。
嘉豊陶苑 http://www.kahou-toen.co.jp/index.html
若宮八幡宮
陶房 弥三郎の当主の息子さんだそうです。 京都府綴喜郡井手町にある窯元だそうです。
http://kyototoujikikaikan.or.jp/closeup/2012/06/13/889/
北側の筋は、間もなく東大路で終点です。
お客さんが早くに退いた日に閉店間際でしたが、東大路五条から川端方面に南側を見てきました。
滋賀県高島市鴨に有る春萌窯
京都市生まれ、陶工高等技術専門校卒業の 荒賀文成氏 2008年大津市の山中町に移転された荒楽窯のホームページです。
http://aragafuminari.tumblr.com/
滋賀県東近江市 麻窯 古井朱二斎氏 作品が紹介されているページです。 http://www.sccp.or.jp/park/market/2011/%E6%B7%B7%E4%BC%AF%EF%BC%8F%E5%B1%B1%E4%B8%AD-%E8%A3%95%E4%BB%8B/
五条坂の六兵衛窯は、230年の歴史を持つ京焼の老舗窯です。 http://rokubeygama.com/
能登 眉丈山焼 遊陶房 http://www4.ocn.ne.jp/~utb25/2page.htm
信楽に有る「まんざん窯」 正方形のキュウブ型花器をいろんなアレンジで組み合わせる事が出来る斬新な花器と香炉です。
http://www.hotfrog.jp/%E4%BC%81%E6%A5%AD/%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%96%E3%82%93%E7%AA%AF
陶磁器の並ぶ露店に挟まれ一軒苔玉を売るお店がありました。
思わず、手前の小さい苔玉を4つ買ってしまいました。
岐阜県 土岐市 朱山窯 織野岳仁氏 大変個性的な作品が並んでおりました。
ひょうたんランプ
各露店には、窯元の名前を掲げてないところも多く詳細を搭載できなく申し訳有りませんでした。 ぜひ来年の参考になさってください。
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