Kおばちゃんのつぶやき

日々徒然に思うことの備忘録

映画みたい(ドイツ)

2006-01-25 00:14:42 | ドイツ
今日も寒い。日陰にある雪はまだ溶けていない。

さて、寒い日の昨日の思い出の続き。

無事「菩提樹」を見て・・(他にだれも見に来てなかったけど)フランクフルトに戻った。

中央駅に到着して、食いしん坊の私としては「ソーセージ」が食べたくなって、駅のスタンドで貪り付いていた。なにしろお昼をたべそこねたから・・帰りの時間が気になってアーレンドルフではお茶しか飲まなかった。

スタンドの脇のUバーンの階段からぞくぞくと、人が上がってきた。降りようとする人たちをおまわりさんが追い返している。私のところにもやって来て外に出ろというた。しかも、スタンドの従業員までも「すぐ外に出ろ」と、駅の建物からオン出された。みんな、なにが始まったのかわからない。

日曜の夕方ちかくだったが、駅前に追い出された。
その時は友人の家に居候していた私は、夜、一緒に芝居を見に行く約束をしていたので、丁度もう帰ろうとタクシー乗り場に向かった。なんせその家は高級住宅街にあったので(?)、日曜日はバスが運休になっていた。

タクシー乗り場は、駅から追い出されたけど空港へ向かわなけりゃいけない人たちで大混雑・・というか彼らはタクシーに乗って高いお金を払って空港に行ったものやら、状況を判断したものやら・・と車に乗るのではなく、ただうろうろしてただけに見えてけど。

タクシーに乗って、「駅か非難しろって言われたんだけど何があったのかしら」と聞いたら、運ちゃんが「どっかの誰かが飛行機を乗っ取って、上空を飛び回ってるんだ」と教えてくれた。ああ、そういうことだったのね。と初めて理解した。
丁度911事件の後の冬だった。

家は駅からはマイン川をわたらないと行けない地区にあった。いつもは駅のすぐそばの橋を渡れば10分もしないで付くところ。車でその橋を渡ろうとすると、前の車から閉鎖されてしまう。もうひとつ上流の橋に向かうがここも、直前で閉鎖。
超有名なホテルの前を通りかかると、従業員、それこそコックさんも外に出て皆空を見上げている。そのうち、上空から飛行機の爆音が・・

隣にいた運転手は興奮し始めて、私に向かった「頭を下げろ!狙われるぞ!」とどなる。反射的に頭を下げてしまった私。
とにかく、約束の時間に帰れるかどうか心配になって、運転手から携帯を借りて友人に電話したら「知らなかった!」といわれてしまった。

結局橋は渡れずかなり上流の方で多分アウトバーンを通ってたどりついた。いつもの3倍の料金をとられてしまった・・トホホ・・

家から、軍の飛行機がすごい速さで飛んでゆくのが見えた・・

あとで聞いたら、ちょっと気のオカシイ人が起こした事件でなんの政治的意図も無かった人騒がせだっらようだ。

あの事件に巻き込まれた自分は、まさに「映画のなかにいるみたい!」と思ってしまった、おき楽なKおばちゃんですわ。

今日はお仕事で名古屋に行った。
だんだん、名古屋も普通の大都市になってきてしまったみたい。私の大好きなデパ地下が、東京ブランドが大幅に顔を広げて、名古屋らしいものが減っていくみたいに思える。・・寂しい・・

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