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アメリカ独立革命はなぜ、どこが革命なのか?

2023年05月30日 | 高3用 授業内容をもう一度
アメリカ独立革命はなぜ、どこが革命なのか?


アメリカ独立革命
(1)「ボストン茶会事件」1773年が重要。
 「茶法」1773年の制定は本国議会による議会重商主義の支配下に置くことを意味している。重商主義政策は東インド会社など一部の特権的商人が貿易による利益を享受し
その特許料によって国家財政を賄っていく政策。ぞの支配下に入ることは本国議会を構成する特権階級の利益を認めることを意味する。独立戦争によってこの状況を排除し
独立した政府が徴税権と通商権を確立した。特権階級の経済的支配から脱したことを示している点で「革命」といえる。

(2)「代表なくして課税なし」という言葉の意味が重要。
 植民地から「代表」を本国議会に送っていない。当時の本国議会が特権階級によって構成されている「身分制議会」。すると、13の植民地人は特権階級には属していない人々
という位置づけになる。特権階級に属さない13植民地のイギリス系白人が本国特権階級の支配すなわち本国議会の決定から抜け出し自前の政府を樹立した。という意味で
「革命」と言える。またその自前の政府はモンテスキューの「三権分立」によって三権相互の牽制を認め、独立宣言に示した「生命・自由・幸福の追求」を「基本権」と定めている。
さらに制限選挙ではあるが封建的諸制度を排除して「人民主権」を確立した点、つまり独立によって作り上げた成果からみても「革命」と評価できる。

(3)独立革命の限界
 建国期の帰化法では市民権申請を「自由な白人」に限定している。白人中心の人種差別的な「国家」が建設され多くのアフリカ系の人々の「基本権」は認めていない。





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