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楽しい?の種類

2016年02月24日 | 何かの足しになれば
授業をやっていたりクラブを見ていると、よく耳にする言葉があります。「好きにさせてしまえば、あとは勝手に生徒がやる。」確かにこの言葉のいうように、「好き」なことは自分から進んでやるし、やっていて「楽しい」と感じることに対して、人は脳を活性化させるようです。
 しかし、どうすれば「好き」にさせることができたり、「楽しい」と思わせることができるのでしょうか。もしその普遍的な方法が見つかれば、教育は大きく変わるでしょう。でも、その方法が見つからないから、教育はうまくいかない。
 では、なぜ、その方法が見つからないのでしょう。それは「好き」や「楽しい」には2種類あるからです。ひとつは「子供の楽しさ」、もうひとつは「大人の楽しさ」です。前者は友達と仲良くキャッキャとやっている中で感じる楽しさ。後者は探求する中にある障害を越える楽しさ。逆に、前者の「楽しさ」は障害があっては存在しません。
 「障害を越える楽しさ」を感じる人は、それを共感できる人同士で集まります。ここに「楽しい」と感じさせる方法の秘密があるように思います。つまり、この「楽しい」を感じることができる人間にさせること、です。たとえば、勉強ができるようになりたいのなら、自分の将来を見据えてとか、目標を持ってとか、言う前に、「耐性」を高めることです。それはクラブ活動などのスポーツを通じて身につけることもできます。逆に、その部分を省いてはうまくいかないわけです。また、「共感」できる人間になっておくことでも可能でしょう。イチロー選手に共感する人、プロジェクトXの人間ドラマに共感する人、大声をあげて必死に働く大人の姿に共感する人。手始めに「プロフェッショナル仕事の流儀」でも観ますか。

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