観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

ズグロカモメとユリカモメの食事

2016-11-17 17:28:59 | 秋の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間  7時52分 潮位255cm
今日の干潮時間 13時35分 潮位 95cm

 

今朝は手袋が必要なくらい冷え込みましたが、日中は晴れて暖かく、穏やかで野鳥観察がしやすい日でした。

干潟には、今日もハマシギやダイゼン、シロチドリの群れが飛来しました。

ハマシギは今日は夕方になるにつれ数を増やし、閉館時間近くには667羽を数えました。

昔に比べれば圧倒的に少ない飛来数ですが、特に飛来数が少なかったここ2~3年の中では、

今のところハマシギの群れは比較的安定して毎日見られています。

 

↓干潟に飛来したダイゼン、ハマシギ。

↓干潟で餌をついばむハマシギたち。

(ハマシギの写真はMさんに提供いただきました。)

 

さらに、護岸近くの干潟ではズグロカモメもよく観察できました。

ズグロカモメは今までより数を増やして、今日は15羽をカウントしました。

フワフワと干潟のすぐ上を低空で飛んで、餌をみつけると急降下してカニを捕まえます。

今日はまだ干潟が干出しきっていない、水深のごく浅い場所でヤマトオサガニを盛んに捕っていました。

 

一方、ズグロカモメによく似たユリカモメも護岸近くで観察できるようになってきています。

干潟でカニを食べていたズグロカモメに対して、ユリカモメが今日、熱心に食べていたのは、稲永公園に生えているクスノキの実でした。

足の形状が木の枝にとまるのには向いていないユリカモメですが、

何度もクスノキの上空にやって来ては、木の先に不安定ながらもとまって、実をくちばしでついばんでいました。

水鳥であるユリカモメが木の実も食べるのは意外ですが、クスノキの実が黒く熟すこの時期に、ほぼ毎年、ユリカモメがクスノキの実を食べる光景が見られます。

 

今日の日記の最後は、ほぼ茶色に色が変わったヨシにとまるスズメ。冬鳥であるオオジュリンもヨシ原でよく観察されるようになってきています。

 

今日観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ2、カンムリカイツブリ49、カワウ530、ダイサギ2、コサギ23、アオサギ23、マガモ35、カルガモ13、コガモ396、オカヨシガモ45、ヒドリガモ20、オナガガモ1,103、ハシビロガモ1、ホシハジロ3、キンクロハジロ61、スズガモ501、コオリガモ1、ミサゴ23、チュウヒ1、ハヤブサ1、シロチドリ63、ダイゼン114、ハマシギ667、アオアシシギ3、イソシギ3、オオソリハシシギ2、ユリカモメ29、セグロカモメ8、オオセグロカモメ1、ウミネコ44、ズグロカモメ15

明日の満潮時間  8時38分 潮位242cm
明日の干潮時間 14時15分 潮位108cm 

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