観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

カンムリカイツブリが増えています。

2019-02-06 23:55:01 | 冬の藤前干潟

藤前干潟 

今日の満潮時間 7時20分 潮位213cm
今日の干潮時間13時00分 潮位 62cm


今日は朝から午後2時過ぎまで冷たい雨が降りました。

お昼頃に広かった干潟には、約750羽のハマシギ、約40羽のダイゼンなどが飛来し、餌を探していましたが、雨が止んですっかり快晴になると、シギ・チドリの群れはシロチドリの群れ(約35羽)を残してすぐにいなくなってしまいました。

 

このところ、飛来数が特に多く、気になっているのはカンムリカイツブリです。

ここ連日、300羽を超える飛来が確認されています。

野鳥観察館の記録としては、300羽を超える記録は過去最大です(過去最大飛来数は昨日の341羽)。

ここ3年、2月初めのこの時期にその秋冬シーズンの最大飛来数を記録しており、2016-17年の最大飛来数は92羽、2017-18年の最大飛来数は219羽でした。

ここ3年を見るだけでも最大飛来数は増えているようです。

理由は分かりませんが、藤前干潟だけでなく他地域でも増えていると聞きます。

国内で繁殖するカンムリカイツブリが増えているのでしょうか。

 

しかし、カンムリカイツブリが藤前干潟に300羽も飛来しているというのは、なかなか実感してもらえないかもしれません。

なぜなら、観察しやすい庄内川の護岸近くで潜水して餌をとっているのはわずかで、カンムリカイツブリの多くは野鳥観察館からは遠くの藤前海岸前の水面にかたまって浮いています。

水面に浮く白色の粒々がカンムリカイツブリ↓。藤前海岸からなら少しは近いかと思いましたが、群れのいる位置は思いのほか遠かったです。

さらに、首を畳んで休んでいる個体が多いので分かりにくいです。

カンムリカイツブリの飛来数は、これからも増えていくのでしょうか。

 


また、今朝知ったのですが、今日(2月6日)は海苔の日だそうです(全国海苔貝類漁業協同組合連合会が定めたそうです)。

日本人にはおにぎりやお寿司などでなじみの深い海苔。

そんな海苔やかつての藤前干潟のことを知るためのイベントが先週末の2月2日に藤前活動センターで行われていました(主催:NPO法人藤前干潟を守る会)。

海苔すきの前に細長い海苔を刻みます。

このイベント、毎年大人気で、今年は40名ほどの参加者がありました。

イベントでは、下之一色の元漁師の犬飼さんから、かつて藤前干潟周辺で行われていた海苔養殖についてお話を聴いた後・・・、

実際に海苔をすきます。お手本を見せる犬飼さんの手さばきは鮮やかです。(現在は、海苔を刻むのも、すくのも、乾燥するも、機械が行っているそうです。)

すいた後、干された海苔がずらっと並びました。 

2月2日はとてもお天気が良かったので、海苔はみるみるうちに乾いていきました。 

青空の下、イベントに参加した子どもたちの賑やかな声が響いていました。


 


明日の満潮時間 7時46分 潮位212cm
明日の干潮時間13時29分 潮位 58cm

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