観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

クスノキにやってくる鳥たち

2016-12-07 19:43:11 | 冬の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間11時25分 潮位199cm
今日の干潮時間17時47分 潮位110cm

 

今日は昨日の荒れたお天気と打って変って、ほとんど風がなく、晴れて穏やかな日でした。

午前中は地元の小学生約100名が、名古屋市野鳥観察館と稲永ビジターセンターを訪れ、

藤前干潟を紹介する映像を見たり、野鳥観察をして、藤前干潟について学習していました。

潮が悪く、小学生たちの来館時には干潟がほとんど出ていなかったため、

多くの野鳥が飛来している風景を見てもらうことができず残念でしたが、

ユリカモメやオナガガモ、スズガモ、ミサゴなどが観察できました。

また機会があれば、干潟が広がっているときに、干潟と野鳥を見に来てほしいと思います。

 

開館時には、干潟はまだ少し残っていましたが、シギ・チドリはあまり残っていませんでした。

夕方近くになって、再び干潟が出始めると、多くのシギ・チドリが飛来し、

今日は以下のシギ・チドリを確認することができました。

シロチドリ45、ダイゼン74、ハマシギ870、イソシギ2、ダイシャクシギ2

 

そして、稲永公園にはえているクスノキ、ピラカンサ、アキグミなどの実をつける木にも様々な鳥がやってきています。

最近はツグミの数が増えており、特にクスノキの木によくとまっているのを見かけます。

この他、シロハラやキジバト、ヒヨドリ、ムクドリなどがクスノキにやってきていました。(※下の写真のシロハラがとまっているのはプラタナスです。)

 

また、夕方、ユリカモメの群れが護岸近くで水浴びや羽繕いをしてのんびり過ごしているのをみつけましたが

この群れの中の数羽が、クスノキの実を食べるのに何度も挑戦している様子が観察できました。

クスノキの上空をゆっくり旋回して、だんだん枝の先端に近づいていくユリカモメ。

 

その後、クスノキの枝にのっかり、不安定な恰好で枝の先端をつまもうとするユリカモメもいれば、

 

飛んだまま、枝の先端の実をついばもうとするユリカモメもいました。

先日(11/17)の日記でも、ユリカモメがクスノキの実を食べる姿をご紹介しましたが、

このときよりかなり苦戦しているようで、今日はなかなか実を食べることができていないようでした。

クスノキをよく見てみると、木の下の方には実がまだたくさんありましたが、

ユリカモメが食べやすい上の方の枝の先端の実は少なくなっているようでした。

 

さらに、今日の夕方には、カワセミも護岸近くで見ることができました。夕日に照らされていました。

 

本日の夕日。雲が少なく、川が凪いでいたため、夕日の光が川面に一直線に映っていました。

 

明日の干潮時間 5時38分 潮位 81cm、19時14分 潮位 95cm
明日の満潮時間12時33分 潮位199cm

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