観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

コアジサシの狩り

2018-05-30 18:00:49 | 春の藤前干潟

藤前干潟
今日の満潮時間 5時45分 潮位237cm、18時57分 潮位242cm
今日の干潮時間12時23分 潮位 30cm

 

今日は朝からずっと雨が降り続け、午後からは冷たい風も一時吹くようなお天気でした。

しかし、今日は地元企業のウォーキングイベントがあり、多くの方が野鳥観察館に足を運ばれました。

雨が降っていましたが、ちょうど潮が良い日で、広い干潟を眺めてもらえました。

また、カワウの追い込み漁の様子や、ハヤブサ、カルガモ、マガモ、ダイサギ、アオサギなどの野鳥を観察し、楽しんでいた方もいました。

 

稲永公園の野球グラウンドには、雨が降っている中、ケリが1羽、佇んでいるのを観察できました。

春から初夏にかけてのこの時期、毎年、このグラウンドにはケリをみつけます。

しばらくして、少し飛び上がり、またグラウンドに降り立ちました。餌でも探していたのでしょうか?

 

また、今日は野鳥観察館前でコアジサシが魚を捕る瞬間も観察できました。

川面をじっと見ながら下流から飛んでくる1羽のコアジサシ↓。

魚の群れを狙いながら飛び続けます。

野鳥観察館の目の前まで飛んできて、急降下して川に飛び込みました。

上空に上がってきたときには、小魚をくわえていました。狩りの成功です。この後、魚をくわえたまま飛んでいきました。

 

野鳥観察館のこんなに近くでコアジサシの狩りを観察できたのは、久しぶりです。

コアジサシの集団営巣地(コロニー)が藤前干潟近くにあった数年前までは、初夏、子育てをしているコアジサシが群れで魚を捕る様子が当たり前のように見られました。

しかし、営巣できる場所がなくなり、ここ数年はそのような光景は藤前干潟では見ることができていません。

今年も、毎日、コアジサシの姿は観察できていますが、遠くにたまに数羽が飛んでいるのが見られるだけです。

愛知県内では、コアジサシの営巣誘致・営巣後の保護に取り組んでいる場所がありますが、そういった場所でも天敵や大雨などの影響で、コアジサシの繁殖がうまくいかないことも多いようです。

今年のコアジサシの営巣ははじまっており、卵を産みあたためているコアジサシもいるそうです。早ければそろそろ雛が生まれる頃かも・・・。

生息数の減少が心配されるコアジサシ。

今年の営巣および繁殖の状況が気になります。

 

明日の満潮時間 6時14分 潮位236cm
明日の干潮時間12時54分 潮位 31cm

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