観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

やっと秋の気配が

2019-09-12 17:56:28 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 4時39分 潮位224cm

今日の干潮時間11時10分 潮位 58cm

 

昨日までの蒸し暑い天気と違って、北西の風が吹いて涼しさを感じる天気になりました。

今日は、冬鳥のカモであるコガモは54羽に増えました。同じく冬鳥のカモであるヒドリガモ10羽と、オナガガモ4羽を確認できました。

コガモの群れの中には、分かりにくいですがエクリプスのシマアジと思われる個体も1羽確認できました。

ここ最近は潮が引き始めると、真っ先にアオアシシギの群れが飛来していましたが、トウネンの群れがやってきても今日はなかなかアオアシシギの群れが飛来せず、干潟が広がってきてからやっと8羽が飛来しました。

アオアシシギもトウネンに続いて藤前干潟から抜けた(渡った)のかもしれません。

今週になって飛来数が減ったトウネンですが、今日は再び新しい群れが入ってきたようで再び100羽を超えました。

ただ、上空には猛禽類は見えませんでしたが、今日のトウネンは何かに怯えているのか飛び回って、群れに落ち着きがありませんでした。

しばらくして藤前干潟に慣れ始めると、再び近くでトウネンを観察できる機会が増えてくると思います。

トウネンの群れには今年生まれと思われるハマシギ1羽が混じっていました(↑の一番右)。

なお、先週末には3羽のキリアイが確認されていましたが週が明けてからは確認できていません。トウネンの群れと一緒に藤前干潟から抜けてしまったようです。 

代わりに、今日はオグロシギの若い個体が新たに飛来しました。

先週までは成鳥の個体が観察できていましたが、今回はすべて若い個体のようです。

オオソリハシシギと違ってオグロシギは春の渡りで数が少なく、秋の渡りの時に飛来数が多くなります。

上の写真のオグロシギ2羽の右側の足の黄色いシギを見たときは、一瞬ドキっとしました。
でも、くちばしも細いし足も長いし、アオアシシギの幼鳥でした。
本当に観たい鳥はなかなか来ません ・ ・ ・ 。

 

その後、干潮時間になって観察館前に干出する干潟にも別のオグロシギが4羽飛来し、今日の藤前干潟では6羽のオグロシギを確認できました。

 

そして、今日のカラシラサギですが・・・、朝に一度、ヨシ原の後ろを飛ぶ姿は見かけましたが、その後は所在がわからず・・・。

お昼頃に目の前の干潟でみつけたこの個体(↑)は、くちばしと足がほんのり黄色い・・・、と思いましたが、冠羽がないことと、長い間、足を干潟の泥の中に入れて動かしながら餌を探しているので、コサギの若い個体のようでした。

しかし、その直後、遠くの干潟の縁を望遠鏡でのぞくと、冠羽を風になびかせたカラシラサギ(↑の左)を発見。陽炎がたっていましたが、これだけ冠羽がしっかりしていると、遠くでもよくわかりました。

 

今日は、昨日までに比べると本当に爽やかで、秋の気配を体でも感じました。鈴鹿山脈の山並みも雲に覆われることなく、久しぶりに一日中見ることができたように思います。

本当に空も高くなったように感じます。

 

今週末は、9月14日(土)に久屋大通公園で「環境デーなごや2019」、そして、9月15日(日)・16日(月・祝)は当館で「秋の野鳥イベント」と、様々なイベントがあります。

このままあまり暑くならないよう願っています。

 

☆9月14日(土)環境デーなごや2019@久屋大通公園(主催:「環境デーなごや」実行委員会)

藤前干潟や藤前干潟クリーン大作戦のブースもあります。

 

今日観察できた主な野鳥 カワウ827、ダイサギ20、コサギ17、カラシラサギ1、アオサギ23、マガモ47、カルガモ434、コガモ65、ヒドリガモ10、オナガガモ4、シマアジ1、スズガモ7、ミサゴ10、メダイチドリ3、ダイゼン20、ケリ5、トウネン141、オバシギ14、ハマシギ46、アオアシシギ9、イソシギ2、ソリハシシギ32、オグロシギ6、オオソリハシシギ2、ホウロクシギ5、チュウシャクシギ1、ウミネコ120

 

明日の満潮時間 5時13分 潮位235cm

明日の干潮時間11時42分 潮位 53cm


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