“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

27-3の正式な結果( 自己採点との差)

2016-03-21 21:55:25 | 日記
こんばんは。

東京では本日桜の開花宣言があったようですが、東北もすっかり春先らしい毎日です。昔は雪が3月下旬でも思い出したように降ることがありましたが、雪が劇的に少なかった今年は流石にその気配はなさそうです。

2月に行事の引率で5年ぶりにスキーをして、背筋を伸ばしながら繰り返し滑降したのがやはり爽快で、しかしその感覚の記憶も、年度末のいろんなデータ処理でパソコンに向かう毎日で、次第に身体から消えてゆくのが淋しい限り。スキーは楽しいのですが、わざわざ個人でスキー場に行くほどではない者ならではの悩みです。そもそも、外出自体は好きで一日中家に籠ることはまずありませんが、スポーツ目的で行くことはほぼゼロですからね……。

さて、先週届いた27-3の正式な結果です。自己採点より2点足りない166点でした。ずれていた問題は、文章題の書き取り「叱咤」。「七」を「匕」にしてしまっていたかもしれません。


27-3 正式な結果

音読み12点
訓読み9点
書き取り26点
国字10点
語選択書き取り6点
四字熟語書き取り16点
四字熟語意味選択10点
当て字・熟字訓10点
二字熟語・一字訓読み8点
対義語・類義語16点
諺18点
文章題書き取り16点
文章題読み9点

合計166点


まず、音読みはいつも自分が間違ってしまう読みを、やはりいつもの間違いで答えてしまった、という問題が多数ありました。訓読み23「緡」は、あ行の熟字訓でもご縁のある漢字なのに、すっかり抜けていました。

書き取りは、1「ドウヨク」を「獰欲」(正解は「胴欲」)、7「ソウソウ」を「鏗鏗」(正解は「錚錚」)と書いてしまいました。3「フシュウ」と9「ケッケイ(文字)」が分かったのはよかったです。

語選択書き取りは、3「管窺」を「管規」と書いてしまい、訓読み考えなさいよと自分にツッコミたくなります。4「褐寛博」は、「褐」しか分かりませんでした。辞典を浚っていないので、こうなるのは分かっています。

四字熟語は、2「霑体(塗足)」の「霑」を「纒」と書いてしまい、7「(刺字)漫滅」の「漫」を「曼」と書き間違う始末。

熟字訓では、7「鉄刀木」が出たのが嬉しかったです。この木でつくられた、お守りの数珠を持っているので。8「側金盞花」は、私の記憶の中ではちょっと入り組んでいて、恩師に片岡鶴太郎さんの絵が好きな先生がいらっしゃって、その先生に片岡鶴太郎さんの描いた絵の葉書を出そうとお店でよいのを探していたら、福寿草の絵柄があり、その絵柄の雰囲気と元々の福寿草のイメージと、この「側金盞花」の字面のイメージが、いつも重なって意識に浮かび上がってくるのです。

二字熟語・一字訓読みの間違いは2問とも二字熟語のほうで、(一)音読みのミスと全く同じ状況です。

対義語はみんな正解、類義語は、6「式微」が分からず、9「桑梓」の「梓」を度忘れして、「矢」と書いてしまいました。

諺は5「衆斂」を咄嗟に「収斂」と書いてしまう癖があり、覆轍を踏みました。

文章題書き取りは、最初に挙げた2「叱咤」のほかに、8「方寸」を「抱寸」としてしまいました。また、文章題読みは、最初の「循(したが)って」を「めぐって」と読み誤りました。まだまだ修行不足です。


次年度は、上がってきた職場の年間行事予定と漢検の日程を照らし合わせてみたところ、秋検定が11月に逸れてくれたお陰で致命的にぶつかっている回はなさそうで、このままいけば3回とも当日の受検自体はできそうです。

もうすぐ人事も明らかになり、また新たな苦労もあるのでしょうが、検定に限らず、何とか言葉の力を鍛え続けていきたいです。職業的なニーズに応えるアウトプットの仕方と、漢検のようにマニアックな世界でのアウトプットを、速さも含めて使い分けていきたいなあ、としみじみ感じる今日この頃です。最近、伝えたい方向は頭の中で瞬時にはっきりしているのに、よりよい言葉(言い回し)を頭の中で求める際に、少しだけ返事に時差が生じてしまいがちで、時と場合によっては直さなきゃ、と思っています。答えるより、先に考えてしまうのかも。世の中に合わせるのって、必要ですが時々、少し難しいです。