“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

しん(臣)・いたる(至)・うす(臼)・ふねへん(舟)・ねづくり(艮)の漢字

2013-08-21 00:50:47 | 日記
今晩は。
数時間前、通勤先の駅のホームに鈴虫が鳴いていました。
一瞬、季節感を醸し出す駅の効果音かと疑いましたが、この駅にそんなもんはないので、間違いなく、秋がやってきたということです。
まあ確かに、前の晩よりは涼しいですけどね。
でも、日中は雨も降って、まだ梅雨みたいに蒸し暑いんだけど……。

現に、一昨日は職員に義務付けられた年一度の健康診断のために校医さんの病院に向かって歩いていたら、蝙蝠が追い越していきました……水平に飛ぶ後足が並んで見えました。蝙蝠の季語は夏。

その先には、風通しのいい日陰の柵のなかにねこちゃんがいました。寝そべりながら、こちらを警戒している。寛ぐか逃げるか、どちらかにすればいいのに、落ち着かない顔でしっかり寝そべったままなので、思わず吹き出してしまいました。


『要覧』202頁「臧」~203頁「艱」の中で印象的な言葉。
(※うすの漢字では、特に無し。)


・「臧否(ぞうひ)」…物事の善悪、可否。
→「臧」=良い。
・「臧匿(ぞうとく)」…隠す。

・「荐臻(せんしん)」…災いが連続する様子。
→「臻」=いたる、どんどん進む。

・「舒緩(じょかん)」…ゆるやかでゆったりしたようす。
・「舒展(じょてん)」…手足などをゆったりとのばす。→「舒」=のばす、ゆったりする。
・「舒情(じょじょう)」…叙情。
→「舒」=述べる。

・「画舫(がぼう)」…美しく飾り立てた遊覧船。
→「舫」=[二そう並べてつないだ]舟。

・「舸子(かこ)」…水夫。
→「舸」=ふね。

・「艀(はしけ)」=沖にとまった本船と陸とを連絡する小舟。

・「艙口(そうこう)」…ハッチ。
→「艙」=ふなぐら。

・「艨艟(もうどう)」=軍艦。
→「艨」=敵につっこむ船。
→「艟」=軍艦。

・「時艱(じかん)」…その時代の難題。
→「艱」=なやむ。難儀。


いよいよ次からくさかんむり。ひとつの峠に来たような。でも、まだまだ。