“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

にくづきの漢字

2013-08-18 19:11:45 | 日記
今晩は。

本年度になって、時々これまでには無かった物忘れが目立つようになりました。
漢字の、というより、日常の。

或る前夜、「やはりしっかり夕食はとらねば」、とわざわざ中華料理店に入った事実を忘れて、翌朝「昨日夕食しっかり食べなかったせいか体が軽いなあ」と考えていたり、
クラスの或る子が欠席する連絡を受けたのに、それを忘れて昼食時に教室にいないのを心配し、保健室に確認しに行ったり、

……大丈夫か、自分!!
4ヶ月以上経っても、やっぱり、まだ新しい環境に慣れてないのかなあ。同じ学校法人なのに、ちょっと遠くに来てしまった気分。
しっかり、自分の足で立っていこう。


『要覧』200頁「肛」~202頁「臠」を引いた中で注目した言葉。


・「肚裏(とり)」…心の中。

・「膃肭臍(おっとせい)」は、全部1級配当漢字の熟字訓。
→「膃」=肉が肥えて柔らかい意。
→「肭」=肥える意。
→「臍」=へそ。

・「胙肉(そにく)」
→「胙」=神に供える肉。

・「華冑(かちゅう)」…名門。
→「冑」=あとつぎ、血筋。※冑(部首:どうがまえ)と別字の胄だが、どう見てもケータイでは同じ活字。どうがまえの方は、「月」の中の横画の端が縦画に接触していない。

・「肥胖症(ひはんしょう)」
→「胖」=太る。

・「束脩(そくしゅう)」…束ねた干し肉。転じて、入門時に送る金品。
→「脩」=干し肉。※勉強しないと、この字の部首がにくづきであるのは判りにくいと思う。

・「脯醢(ほかい)」…罪人の肉を干し肉としおからにする刑。……食べるのは誰???
→「脯」=干し肉、ほじし。

・「葉腋(ようえき)」…植物の葉が茎に付着するする部分で、芽ができるところ。
・「腋芽(えきが)」…側芽の一。葉腋にでる芽。種子植物では普通に見られる。
⇔「頂芽」=葉の先端につく芽。
※「腋芽(えきが)」と「腋臭(わきが)」を区別したい。

・「腆贈(てんぞう)」=手厚い贈り物。
・「不腆(ふてん)」=行き届かない。
→「腆」=丁寧で行き届いている。

・「腥坊主(なまぐさぼうず)」…①生臭坊主。肉食をするなど、戒律を守らず品行の悪い僧。破戒僧。②俗気、俗才のある僧。
→「腥」=生の肉や生き血のにおいがするようす。

・「下膊(かはく)」…ひじと手首の間の部分。前膊。⇔「上膊」。
・「上膊(じょうはく)」…上腕。
→「膊」=腕。

・「膂力(りょりょく)」
→「膂」=筋肉の力。

・「膠漆(こうしつ)」「膠状(こうじょう)」
→「膠」=にかわ。
・「膠着(こうちゃく)」
→「膠」=かたくくっつく。
・「膠化(こうか)」「膠質(こうしつ)」
→「膠」=ゼリー状。

・「膰俎(はんそ)」…供え肉の台。
→「膰」=供え物の肉、ひもろぎ。

・「服膺(ふくよう)」…心にとどめて忘れないこと。
→「膺」=むね、胸部。
・「膺懲(ようちょう)」
→「膺」=征伐する。

・「臉波(けんぱ)」…ながし目、秋波。
・「睡臉(すいけん)」…ねぼけまなこ。
→「臉」=下まぶた。※「瞼」とは別字。

・「客臘(かくろう)」=「旧臘(きゅうろう)」…去年の12月。
・「臘日(ろうじつ)」…一年の最後の日。おおみそか。
・「臘八(ろうはち)」…「臘月八日」の意。釈迦が悟りを開いた成道(じょうどう)の日。諸寺で成道会を行う。また、「臘八会(ろうはちえ)」の略。
→「臘」=陰暦12月。

・「臚言(ろげん)」…言い伝え。
→「臚」=並べる、伝える。

・「臠す(みそなわす)」…御覧になる。
→「臠」の原義は、細かく切った肉、切り肉。


…また記事の上がりがゆっくりになるかもですが、地道に頑張っていきます。