こんばんは。
皆さん如何お過ごしですか。
しろねこの夏休みは、今夜でおしまいです。
しろねこは7日間の休暇のうち
3日間は職場のPCで仕事をし、
翌2日間は外でのらくらし、
最後の2日間は自宅に引きこもりました(笑)
明日からまた毎日同じ風景を行ったり来たりなので、
今のうちに身体が猫のように踞って寝ておこうとするみたいなのです。
休み中は、
これも漢字と関係ありませんが、
山崎ナオコーラさんの
『桂美容室別室』
の文庫を読みました。
山崎ナオコーラさんは昨年しろねこの中でブームになっていたのですが、
また文庫化している本(桂美容室別室)が見つかったので買いました。
開くと扉にナオコーラさんのサインが書いてあったので
ああ、サイン入りだったのかと今更のようにびっくり。
サインは金色でした。
サインにあるメッセージは、作品を全部読み終えるとよく理解できるものでした。
読みながら、
最近は小説のような偶然や突発性を
読んだ直後に現実に求めなくなったなあとぼんやり考えました。
道でばったり知人と会ったり、
突然かかって来た電話で自分のその日の予定が変わったり
ということは、小説の中だけでくるくる進んでいくのです。
ところが、この『桂美容室別室』を読み終えた13日だけは違いました。
駅前の喫茶店で文庫を読み終えたしろねこは、近くの薬局に買い物に行きました。途中、一昨年卒業した自分のクラスの生徒Aと似ている子とすれ違い、
関東の大学に行ったAはどうしているかな?お盆にいつ帰省するのかな?
と思いながら買い物していると、
なんと帰省したAから電話がかかってきたではありませんか。
今駅にいて、実家に行く電車まで間があるから、先生が近くにいたらお茶しようかと思って、と言うのです。
読者の方の中には
随分気安いことを言う卒業生だあなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、しろねこは結構卒業生と飲み食いするので
この程度のことは気になりません。
驚いたのは、しろねこが駅前にいるかと電話してきて、あまりにも都合よくしろねこがいた、ということでした。
お盆だし、断ることもできましたが、小説を読み終えた直後の心の清々しさのせいか、その偶然にぽんと飛び込んだしろねこ、それから1時間半ほど、Aとの懐かしい会話に花を咲かせたのでした。
Aたちも、そろそろ順に成人してゆく頃で、感慨も一入です。
因みに翌日8月14日、山本一力さんの小説を読み始めたら、出だしの1行目に
八月十四日
と書いてあって、またまたの小さな偶然に驚きました!
休みの間、一番美味しかったのは、お粥でした。
海老蟹入りのお粥で、暑さを吹き飛ばしました。
「粥」という漢字は不思議な形をしていますが、
もとは下に「鬲」を伴っているのですね。
「粥」の「弓」二つは米を囲む意で、「鬲」が米を煮る道具を表し、柔らかく煮たお米を表す字なんだそうです。
8月12日朝の携帯ニュースでは、前夜11日に3・11から5ヶ月ということで、被災地3県の沿岸で打ち上げられた花火のリポートとともに、被災地の方のインタビューが付されていました。
その中のお一人が、
「もうこんな思いは二度としたくないというか……、
出来ればみんなに帰ってきてほしい」
と仰っているのを見て、
しろねこは朝の通勤バスで思わず泣きそうになりました。
休みの間、毎日この
「出来ればみんなに帰ってきてほしい」
という言葉を思い出しました。
母に話すと母も、
本当に、その通りだねえ。
と感じ入っていました。
しろねこ自身は、この夏はどこの花火にも行きませんでした。
死者のことを忘れず、
ただただご冥福をお祈りするばかりです。
皆さん如何お過ごしですか。
しろねこの夏休みは、今夜でおしまいです。
しろねこは7日間の休暇のうち
3日間は職場のPCで仕事をし、
翌2日間は外でのらくらし、
最後の2日間は自宅に引きこもりました(笑)
明日からまた毎日同じ風景を行ったり来たりなので、
今のうちに身体が猫のように踞って寝ておこうとするみたいなのです。
休み中は、
これも漢字と関係ありませんが、
山崎ナオコーラさんの
『桂美容室別室』
の文庫を読みました。
山崎ナオコーラさんは昨年しろねこの中でブームになっていたのですが、
また文庫化している本(桂美容室別室)が見つかったので買いました。
開くと扉にナオコーラさんのサインが書いてあったので
ああ、サイン入りだったのかと今更のようにびっくり。
サインは金色でした。
サインにあるメッセージは、作品を全部読み終えるとよく理解できるものでした。
読みながら、
最近は小説のような偶然や突発性を
読んだ直後に現実に求めなくなったなあとぼんやり考えました。
道でばったり知人と会ったり、
突然かかって来た電話で自分のその日の予定が変わったり
ということは、小説の中だけでくるくる進んでいくのです。
ところが、この『桂美容室別室』を読み終えた13日だけは違いました。
駅前の喫茶店で文庫を読み終えたしろねこは、近くの薬局に買い物に行きました。途中、一昨年卒業した自分のクラスの生徒Aと似ている子とすれ違い、
関東の大学に行ったAはどうしているかな?お盆にいつ帰省するのかな?
と思いながら買い物していると、
なんと帰省したAから電話がかかってきたではありませんか。
今駅にいて、実家に行く電車まで間があるから、先生が近くにいたらお茶しようかと思って、と言うのです。
読者の方の中には
随分気安いことを言う卒業生だあなと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、しろねこは結構卒業生と飲み食いするので
この程度のことは気になりません。
驚いたのは、しろねこが駅前にいるかと電話してきて、あまりにも都合よくしろねこがいた、ということでした。
お盆だし、断ることもできましたが、小説を読み終えた直後の心の清々しさのせいか、その偶然にぽんと飛び込んだしろねこ、それから1時間半ほど、Aとの懐かしい会話に花を咲かせたのでした。
Aたちも、そろそろ順に成人してゆく頃で、感慨も一入です。
因みに翌日8月14日、山本一力さんの小説を読み始めたら、出だしの1行目に
八月十四日
と書いてあって、またまたの小さな偶然に驚きました!
休みの間、一番美味しかったのは、お粥でした。
海老蟹入りのお粥で、暑さを吹き飛ばしました。
「粥」という漢字は不思議な形をしていますが、
もとは下に「鬲」を伴っているのですね。
「粥」の「弓」二つは米を囲む意で、「鬲」が米を煮る道具を表し、柔らかく煮たお米を表す字なんだそうです。
8月12日朝の携帯ニュースでは、前夜11日に3・11から5ヶ月ということで、被災地3県の沿岸で打ち上げられた花火のリポートとともに、被災地の方のインタビューが付されていました。
その中のお一人が、
「もうこんな思いは二度としたくないというか……、
出来ればみんなに帰ってきてほしい」
と仰っているのを見て、
しろねこは朝の通勤バスで思わず泣きそうになりました。
休みの間、毎日この
「出来ればみんなに帰ってきてほしい」
という言葉を思い出しました。
母に話すと母も、
本当に、その通りだねえ。
と感じ入っていました。
しろねこ自身は、この夏はどこの花火にも行きませんでした。
死者のことを忘れず、
ただただご冥福をお祈りするばかりです。