“氷姿雪魄”に背のびする……しろねこの日記

仕事の傍ら漢検1級に臨むうち、言葉の向こう側に見える様々な世界に思いを馳せるようになった日々を、徒然なるままに綴る日記。

「支度」と「仕度」

2010-12-19 00:48:48 | 日記
先日、学校行事にまつわる文集を校正したものの直しをチェックしていたら、ある発見がありました。


ある生徒が書いた文中で、準備する意味の「したく」を、しろねこは「仕度」という表記で校正していたのですが、それが印刷会社の方の入力では「支度」となっていたのです。

身近な辞書では「支度」と「仕度」どちらの表記も可とあり、しろねこも深いこだわりがあって「仕度」にしたわけではないので、じゃあ別に「支度」でもいっか~、と一度は通過しようとしました。

でも、なんだかやっぱりすっきりしない。

そこで、さらに突っ込んでPC検索してみました。すると世の中にはやはり同じ疑問を抱いた方がおいでになるのですね。

その方の質問は、大修館書店HP別館の、「漢字文化資料館」にある、漢和辞典編集部に寄せられた漢字Q&Aコーナーのページにありました。Q0482です。
↓↓↓↓↓
http://www.taishukan.co.jp/kanji/qa10.html#Q0482

その説明によると、「支度」が元からある正式な語で、「仕度」が後からできた語らしいです。

ということは、しろねこの校正した「仕度」より、印刷会社の方が入力した「支度」のほうが、正統な語ということになります。印刷会社の方がそこまで考えてそうしたのかは分かりませんが、お陰で大変勉強になりました。

そして今回の疑問解決だけでなく、このQ&Aコーナーに辿り着いたこと自体、とても有難かったです。
寧ろこれまで辿り着かなかったのが不思議というか、不勉強でした(汗)。

たとえば以前から疑問に思っていた「衷」や「離」の画数についても載っていて、時には回答が漢検漢字辞典の見解と違うらしいのも興味深いです。

Q&Aは0500以上あるので、とても読みごたえがあります。現在読破中です。