2016年10月20日(木)午前、本年6月11日に開館した成都博物館に行きました。所在地は青羊区小河街1号、すなわち天府広場西側です。開館時間は9時~17時(月曜休館日)で、入場無料です。入口左側の参観票受取所で旅券提示の上で、参観票を受取ります(自動参観票発行機は旅券読み取り非対応のため利用不可)。バック類などは預けます。本博物館は、成都市出土品を基本として、1階が臨時展示、2階が古代篇:先秦~南北朝、3階が古代篇:隋~清、4階が近世篇と民俗篇、5階が皮影庁と木偶庁、6階が観景長廊、となっています。交通アクセスは地下鉄1・2号線天府広場站(駅)下車J出口(西)から博物館東門へです。バスは西御河站(南門西)下車が13・30・43・47・64・78路、天府広場東站が16・45・53・61・64路です。
2階の最初の展示は「九天開出―成都―先秦時期的成都」です。古蜀文化の最古、宝墩文化(BC2500~1700年「蚕叢」「柏灌」、龍山文化)からです。陶瓶等の陶器や石矛等の石器が展示されています。次いで、三星堆文化(BC1700~1200年「魚鳧」、夏晩期~商後期)、です。ここでは玉壁等の玉器、銅人頭像等の銅器が展示されています。そして、金沙・十二橋文化(BC1200~500年「杜于=望帝」、商後期~春秋後期)、と続きます。ここでは陶器、石器、玉壁等の玉器、銅龍形紐蓋等の銅器が展示されています。写真1は、その獣頭双耳銅罍です。
さらに、晩期蜀文化(BC500~316年「鼈霊=叢帝(開明)」、春秋晩期~戦国期)と続きます。写真2は、成都市商業街船棺葬遺跡(戦国期)出土の船棺です。
次の展示は「西蜀―秦漢至南北朝時期的成都」です。まずは前漢・後漢期です。石辟邪座等の石像からはじまり、陶台等の陶器、「蜀都工官」銅盆等の銅器、鉄工具等の鉄器と続きます。写真3は、陶俳優俑(後漢)です。
展示は三国・南北朝期となります。陶器・瓦・石像・仏像・等の各種の出土品が展示されています。写真4は、陶俑・金戒指(成漢)です。金戒指を各種の陶俑が囲んでいます。
3階となると、最初は「喧然名都会―隋唐五代宋元時期的成都」です。まず、隋・唐期です。蜀錦・唐三彩・仏像・彩陶俑等が展示されています。写真5は、青銅千手観音坐像(唐)です。
宋・元期では茶具・磁器・銀器・貨幣等が展示されています。写真6は、定窯白瓷孩児枕(北宋)です。
次は「丹楼西晩輝―明清時期的成都」です。陶磁器・金銀器・貨幣等が展示されています。写真7は、彩釉陶将軍俑(明)です。
4階に上がると、まず「近世篇」です。すなわち、中華民国から「成都解放」までです。成都の近代化・解放に力を尽くした成都人関係展示品を主に、写真やジオラマ展示となっています。次いで、「民俗篇」です。ここは民国時代の風俗を主としてジオラマ展示をしています。最後の写真8は、白酒の名産地として知られる四川人の宴会の様子をジオラマにした壩壩宴です。なお、時間の関係で5階の「皮影庁」(影絵)と「木偶庁」は参観を省略したため、紹介はありません。
フォトアルバム「成都・成都博物館」はhttps://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngsdC1U1j874TnKBCfwです。また、「成都博物館」サイトはhttp://www.cdmuseum.com/です。
(2016.11.16)