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歴史と中国

成都市の西南交通大学で教鞭をとっていましたが、帰国。四川省(成都市)を中心に中国紹介記事及び日本歴史関係記事を載せます。

西南交通大学日本語言語文学専攻修士論文題目―〔成都雑感152〕―

2013年06月25日 14時21分37秒 | 教育

この2013年6月22日(土)には西南交通大学大学院学位授与式も終わり、本年も日本語言語文学専攻の修士達が無事修了しました。そこで、2002年以来、修士論文答弁会で審査を勤めてきましたので、その論文題目全47編をここに示します。なお、タイ語に関す2編ははタイ国留学生(2011年修了)のものです。

 

〔音声類〕1編

四川人の日本語音声の難点に関する分析研究―教育実践を通じて―

〔文字類〕2編

漢字についての中日対照研究とその学習ストラテジー

日本語の漢語同音語の産生原因及び漢字音習得における漢字音の作用

〔文法類〕28編

日本語の「動詞+感覚名詞」についての研究

「いく/くる」と「去/来」における多義構造についての対照研究

存在動詞「いる・ある」による構文と意味合いについての研究

中日の態度動詞に関する対照研究

日本語における複合動詞前項・後項動詞の結合条件―「動詞(連用形)+動詞」型複合動詞を中心に―

日本語における自他共存性への考察

日中受身文の対照分析およびその指導法の研究

タイ語と日本語における受身文の対照

「てもらう」文と受身文をめぐって―特徴と交換可能の要因を中心に―

一人称小説におけるテンス形式とその機能

テイル形のアスペクト的意味の分析

中国語の「了」と日本語の「た」についての考察―文における「テンス」と「アスペクト」とを中心に―

日本語の助動詞「タ」と中国の助詞“了”の対照研究

日本語の「テイル」と中国語の「在」「着」「了」との対照研究―アスペクト的意味を中心に―

日本語のモダリティの新体系から見る「ノダ」の用法

日本語の感情表現に関する研究―動詞と形容詞を中心に―

中日両国語における共感比喩的表現についての対照研究―五感形容詞をめぐって―

中日両国語の二重否定表現についての対照研究

中日両国語の目的表現についての対照研究

副詞の連体修飾について

移動関連の日本語の格助詞と中国語の介詞に関する対照研究

限定を表す「だけ」「ばかり」「しか」の比較研究―取立て詞の角度から―

とりたて助詞「だけ・ばかり・しか」についての研究

中日両国語の助数詞についての対照研究

中日覚詞の対照研究―比喩転用の角度から―

中日概言表現についての対照研究

中日の日常あいさつ表現についての対照研究

タイ日両国の敬語表現についての対照研究

〔意味・語用論類〕9編」

日本語の色彩語についての研究―基本色彩語を中心に―

中日両国の身分語についての対照研究

バラエティーに富んだ中日両国の若者ことばについての研究

和製英語に関する研究

中日両国語の畳語における対照

談話レベルのポライトネス・ストラテジー―B&Lのポライトネス理論から―

日本語における婉曲表現の語用論的研究―「命令・依頼・断り」の表現をめぐって―

間接言語行為としての疑問文についての中日対照研究

中日非言語行動の対照研究

〔言語文化類〕5編

万華鏡の謎―中日対照の角度から―

中日の「数」に潜んでいる文化的内包

日本語の感情表現から見た日本文化の特徴及びその形成原因について

動物慣用句から見た中日各文化の象徴表現の特徴

中国の「打油詩」と日本の「川柳」についての対照研究

〔日本文化類〕2編

中日両国の姓名についての対照研究

日本の猫文化について

(2013.06.25)

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2013年西南交通大学日本語学科卒業論文答弁会―成都雑感〔151〕―

2013年06月16日 19時20分01秒 | 教育

2013年6月13日(木)・16日(日)の両日午前に、西南交通大学日本語学科卒業論文答弁会を行いました。参加4年生は41人です。以下に、卒業論文題目を示します。なお、※は私の指導担当した学生(4人)です。

〔言語類〕12編

自他動詞から見る日本人の文化的心理※

推量を表す「そうだ」「ようだ」「らしい」「みたいだ」についての対比研究

「移動起点」を表す「から」と「を」についての研究

日本語の曖昧さ

日本語の忌み言葉について

中日色彩語についての対照研究―赤、白、黒、青、黄を中心に―

中日同形異義語についての研究―中国の日本語学習者の誤用調査を巡って―

日本の流行語の移り変わり

日本語の敬語について―使い分けに関するファクター―

外来語の由来と現状

戦後の日本語外来語の発展と特徴※

日本人の言語行動から見る日本人の内外意識

〔翻訳類〕2編

日本語の複雑な連体修飾語の中国語翻訳について

『雪国』の訳本についての比較研究

〔日本文学類〕9編

和歌と唐詩の“月のイメージ”についての研究

『舞姫』と『杜十娘』の比較研究

芥川龍之介のエゴイズム選択―『羅生門』『鼻』を中心に―

三島由紀夫の作品から耽美主義の日本での発展と特徴を見る※

村上春樹―音楽で見る小説※

東野圭吾の推理小説の魅力を見る―『白夜行』を中心に―

伊坂幸太郎の推理小説中に潜む善悪感

日本の時代小説が中国の新武侠小説に与えた影響―吉川英治と柴田錬三郎の作品をもとに―

金子みすゞの童謡詩における自然観の研究

〔日本文化類〕18編

日本人の「縮小」と「拡大」意識についての研究

日本人の二重性格

日本人の二重性格についての考察

日本企業長寿の秘密について―株式会社金剛組を例に―

中国における日系コンビニの店舗経営

中日両国における就学前教育の比較

中日の学校における「いじめ」問題に関する対照研究

「夫婦別姓」議論から見る日本女性地位の変化

日本の古代建築に見る中国文化の影響

明治以来の日本における外来文化の受容―食文化を中心に―

食文化に関する中日比較研究

日本人の集団主義の変化について

中日両国の色彩の象徴性

流行歌詞から味わう日本人の含蓄

黒澤明の『七人の侍』における武士道精神について

日本の少女漫画の特徴と魅力について

宮崎駿のアニメから見る日本人の自然観

国民的アニメ「ワンピース」の高人気について

(2013.06.16)

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成都市地下鉄2号線西延伸―成都雑感〔150〕―

2013年06月10日 21時05分23秒 | 交通

2013年6月4日(火)、地下鉄2号線の西延伸部分が試開業し、7日(金)まで無料で、翌8日(土)から正式開業となりました。茶店子客運站から、西北に全長8.77kmの延伸で、順に迎賓大道站・金科北路站・金周路站・百草路站・天河路站(以上地下駅)・犀浦站の6駅が設置され、成都市郫県犀浦鎮の犀浦站で成都北站・青城山站間の成灌快鉄と接続します。運行時間は延長され、6時20分~22時30分となっています。犀浦站からの運賃は茶店子客運站まで2元、白果林站まで3元、東門大橋站まで4元、洪河站まで5元、成都行政学院站が6元となっています。

そこで、月曜日の本日(10日。実は端午節〔12日〕の連休で振替休日)、犀浦站から乗車してきました。西南交通大学犀浦校区の西一門から天府路で約800m余に犀浦站は位置しています。これで、犀浦校区から天府広場・春熙路・成都東站に直接行けます。

写真1は、乗車客の行列です。前方が犀浦站A口(西)で、この西側に従来からの街が広がります。行列は写真の後方に100m以上も続いています。写真に見るように,A口に駐車場が設置されています。ここだけで100台以上のスペースがあります。全体の駐車場スペースは400台となっており、パークアンドライド(P&R)を目指しています。

写真2は、駅舎内の風景です。御覧のように、A口とB口(東側、国寧西路―国道213号・老成灌路)がありますが、今日は混乱を避けるためかB口は閉鎖されています。右側が售票台(切符売り場)で、左側が自動改札です。そして、エスカレーターでホームに上がります(上り口は2か所)。写真には見えませんが、右手には自動券売機が設置されています。

写真3は、ホーム風景です。ちょうど、成灌快鉄の成都行がホーム左側(外)に入線しており、ホーム右側(内)からは地下鉄が出発していきます。写真に見るように降りた客が同一ホーム上で乗り継げるようになっています。そのため地下鉄の自動券売機(右側のオレンジの機器)が設置され、自動改札が設けられています。ただし、同一ホームでの乗り継ぎが出来るのは、青城山・都江堰からの電車から地下鉄への乗り継ぎのみで、地下鉄から都江堰・青城山への電車の乗り継ぎは、いったん地下鉄駅出口から出て成都寄りにある成灌快鉄駅から乗る必要があります。これは、成灌快鉄が他の鉄道と同様に、実名制切符(切符に身分証明書番号を記入して販売し、改札時に番号確認)のためで、この対応が出来ないからです。

写真4は、犀浦站に到着した地下鉄が出発の線路変換をするために引き出されたところを撮ったものです。地下の天河路站を出た地下鉄は犀浦站手前で地上に出て、御覧のように成灌快鉄の内側に線路が入ります。

写真5は、乗車風景です。

写真6は、車内風景です。

なお、「成都市地下鉄2号線試開業―成都雑感〔133〕―」(2012年9月26日付)は、http://blog.goo.ne.jp/kanazawa4512/e/521c77af3aae4f6038377550e8fe3c85です。

(2013.06.10)

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二環路成都快速公文(BRT)試開業―成都雑感〔149〕―

2013年06月01日 15時29分25秒 | 交通

2013年5月31日(金)、二環路の2階建て道路工事の完成に伴い(28日オープン)、成都市初の快速公文(BRT)、二環路を循環するK1線(内側・右回り)とK2線(外側・左回り)が試開業しました。初日の31日には約19万人余の乗客を数えました。6月10日までは無料です。二環路約29kmを循環する両路線は、K1が双橋市南站を始発、K2が双橋子北站を始発として、28の站(停留所)が設置されています。運行時間は6時~23時で、所要時間は約66分で、運賃2元と、従来の市内バスと同じです。ただし、22時以降は追加運賃1元が必要です。

站は、KIが双橋子南-二二環路牛市口-二環路蓮桂東路口-二環路龍舟路口-二環路成仁公交站-東湖公园-二環路科華路口-人南立交橋東-二環路紫荆北路口-紅牌楼東-紅牌楼西-二環路少陵路口-清水河-二環路光華村街口-二環路府南新区-二環路蜀漢路口北-営門口北-二環路西南交大-二環路商貿大道口-火車北站東-高笋塘-二環路三友路口-二環路桃蹊路口-二環路建設路口-二環路建設南路口-二環路双林北支路口-万年場-双橋子北-双橋子南で、K2は火車北站東が火車北站西と別になっています。

私もさっそく試開業当日午前に乗ってきました。西南交大站とイトーヨーカドー双楠店の最寄り停留所の少陵路口站間です。写真1(本写真のみ6月1日撮影)は、西南交通大学教学中心楼から見た二環路上を走る快速公文(BRT)です。手前がK2線、後方がK1線です。本年に導入された新連節車輌です。従来の連節車輌と大きく異なるのは、快速公文では乗降口が進行方向の左側で、一般道路の右側と異なるため、車体両側に乗降口があることです。今後の市内連節バスの主力となるからです。もちろん従来と同じくCNG車です。写真を見ればお分かりのように、二環路は2階建て道路となり、上は信号なしの立体交差の自動車専用道となっています。なお、二環路工事に伴い、西南交大の南門(正門)が少し後退したところに新設されました。

 

写真2は、少陵街口站です。階段(上りエスカレーターも設置)を上がると、路線案内板があり、切符売り場で切符(トークン)を求めてから、地下鉄のように改札口に行きます。なお、改札口はK1・k2線それぞれの専用となっており、案内板に従って動いてください(基本的にそれぞれの路線の進行方向です)。

写真3は、改札口で、地下鉄と同様な入り口となっています。オレンジ色の中にある青丸のところに交通卡(交通カード)・トークンをタッチして入ります。その後、エスカレーターで、乗降ホームに出ます。

写真4は、乗車後の交大站に向かう車上から撮ったものです。これは成温立体橋のところで、二環路の2階建て部がさらに、一般自動車道と公文専用道に分離し、後者が最上部に位置します。このように、二環路2階建て部には公文専用レインが設けられて、これが内側になっています。なお、本立体橋は、地上部で二環路と清江路が交差し、この上に清江路の立体橋、さらに二環路の立体橋が重なり、さらにそれが2段構成となって、それぞれが立体交差となる複雑な構造となっています。

写真5は、運転士席です。右には監視カメラの映像モニターで、4画面に分割されています。

 

写真6は、車内風景で、前方から後部を撮ったものです。ちょうど乗降中で、右にあるのが前部乗降口で後部車両部にも乗降口があり、2か所となっています。なお、左の乗降口は3か所で誤って外に出られないようにパイプでブロックされています。

写真7は、営門立体橋を撮ったものです。ここは二環路と営門中路との交差点で、営門中路は西北へと都江堰市に行き、さらに国道213号として甘粛省蘭州市と成都市を結ぶ、幹線路です。高速道路が出来、現在は老成灌路と呼ばれています。そのため、成都市で最初に立体交差点が建設されたところです。従来からの立体交差はそのまま残し、さらにその上に二環路2階部を建設し、立体交差をしています。写真は、下に営門中路立体橋と地上の道路を見たものです。

最後の写真8は、西南交大站に入ってきたK1線の車体全景です。このように乗降口には安全柵が設けられて、運転席から開閉を操作できます。また、車体は低床式構造(ノンステップバス)となっています。

なお、フォトアルバム「二環路成都快速公文(BRT)」はhttps://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpkizn8IFxtYQjZg7wです。

(2013.06.01)

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