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歴史と中国

成都市の西南交通大学で教鞭をとっていましたが、帰国。四川省(成都市)を中心に中国紹介記事及び日本歴史関係記事を載せます。

速報・雅安市でM7地震発生

2013年04月20日 08時43分39秒 | 四川汶川大地震

本日(2013年4月20日)8時2分、四川省雅安市蘆山県(北緯30.3度・東経103.0度)を震源とする、M7の地震が発生しました。震源地は成都市の西西に直線約120kmのところです(近くに中国保護大熊猫研究中心雅安碧峰峡基地―碧峰峡パンダ研究基地―があります)。私も宿舎でこの揺れを感じ、いちおう庭に出ました。体感震度は2程度で、大学の住民も多く戸外に出ていました。現在は室内に戻り落ち着いています(一部の住民は戸外にいます)。私にとって、2008年5月12日の汶川大地震以来の有感地震です。M7から、現地では相当の被害が出ていると予想されますが、現時点ではその報道には接していません。

中国地震台の速報(8時14分)は、

http://www.cenc.ac.cn/manage/html/402881891275f6df011275f971990001/__SUBAO/_content/13_04/20/13e24ca9cde00.html

です。

(2013.04.20)

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塔子山公園―成都雑感〔145〕―

2013年04月14日 14時54分46秒 | 観光(成都)

昨日(2013年4月13日)は土曜日で、成都には珍しく快晴の日で、市街東(成渝高速道路起点の五桂橋南側)にある塔子山公園に出かけてみました。塔子山公園は、塔子山苗園(市内緑化の苗木生産基地)を基にして公園化し、1987年春節に開放されました。総面積26.8平方㎞、緑地面積21.93平方㎞と、緑の木々豊かな公園(銀杏ほか、80余種4万余株)です。市内からは、10路(映花園站~五桂橋公文站)・38路(国際商貿城公文站~成都東客站公文站)・58路(万家湾公文站~五桂橋公文站)・81路(金沙公文站~五桂橋公文站)で、塔子山公園站下車です。市内へは、以上の路線の他、2路(成都東客站公文站~火車北站公文站)・4路(成都東客站西広場站~茶店子公文站)・71路(成都東客站公文站~昭覚寺公文站)も利用できます(道路工事の関係で、現在は本来の路線経路と異なっていますので、変則的になっています)。なお、地下鉄2号線の塔子山公園站(D口)からは公園南側に現時点では入口がないので、西から北へと遠く回り込むことになります(南大門を設置予定)。

写真1は、迎喗路(蜀都大道)に面した北大門です。市バスの塔子山公園站はここです。入場は無料です(春節時の灯会など、特別活動時は有料)。

写真2は、九天楼です。1997年末に完成した九天楼は本公園最高地点に位置し、塔楼13階、高さ70m、1・2階が方形の大庁、3階から11階が八角形、12・13階が4つの小亭の組み合わせ構造となっています。エレベーターが設置され、本来は登楼が出来ることになっていますが、現在は運転されておらず、登楼出来ません(というより、楼1階の茶館「天楼茶社」も営業しておらず、管理人員も見られず、管理が不十分な状態です)。

写真3は、12・13階のアップです。小亭の組み合わせ構造がお分かりでしょう。

写真4は、「堆秀牆」(古蜀文化の彫刻壁・2003年春創設)を主体に後方に九天楼を写し込んだものです。御覧のように、彫刻は古蜀文化を代表する三星堆遺跡の目の飛び出た縦目面具を模したものです。

春節の前後3週間ほど、本公園では成都市で最大の灯会を催します。その節に成都を訪れたのなら、行くのもよいでしょう。最後に、公園案内図や案内掲示は一切ありませんし、茶館・売店とも営業していないことに注意して下さい。

(2013.04.14)

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大慈寺―成都雑感〔144〕―

2013年04月02日 00時20分08秒 | 観光(成都)

成都市には幾つかの古刹があります。その一つ、中心商業街春熙路近くにある、大慈寺を紹介します(2013年3月31日参観)。本寺は3・4世紀創建と伝え、1600年余の歴史を持つとされています。歴史的には唐代の三蔵玄奘(602~64)が622(武徳5)年春に受戒したことで知られています。そして、南宋の代、涪州人(重慶市涪陵区、旧涪江郡蘭溪邑)の蘭渓道隆(1213~78)が13歳にて本寺で出家しました。道隆はその後、1246(寛元4)年に日本に渡り、1253(建長5)年、時の執権北条時頼の創建した鎌倉の建長寺の開山となり、日本に純禅を伝来した僧として名を残します。このように、歴史に名を残した高僧が若くして修行したのが本寺であり、日本とも関係があるのです。本寺は唐宋代に栄え、その後、明代に火災に遭い衰え、清代の順治帝の時に再建され、今日に至っています。そして、2004年4月、正式に対外開放になりました。

本寺の所在地は成都市大慈寺路(蜀都大道)23号で、拝観時間は8時~19時で、拝観料は5元です(現在、周辺地区の再開発に伴い、本寺も修復中のため、無料)。交通は、3路(九里堤公文站~城東客運站)・4路(茶店子公文站~成都東客站西広場站)・58路(万家湾公文站~五桂橋公文站)・81路(五桂橋公文站~金沙公文站)・98路(八里橋公文站~舜和園站)で、大慈寺站か蜀都大道紅星路口站下車です。また、地下鉄2号線春熙路站で下車し、紅星路を北に約300m強歩き、交差点で右〔東〕に大慈寺路を約300m行ったところです。

写真1は、後山門で、ここが入口となっています。

写真2は、入って一番奥の観音殿です。この南側は再開発中のため、山王殿・前山門には行けません。観音殿には観音菩薩が祀られています。また、背面壁外には韋駄菩薩(韋駄天)が祀られています。

写真3は、右長廊に設けられている「玄奘行迹陳列室」内に展示されている、本寺発掘品です。奥の菩薩身像は唐代等のものです。赤色の多宝寺経(清代)下にある折辺散口碗や、横にある寒林碑も唐代のものです。

写真4は、大雄宝殿です。本尊は釈迦如来です。また、背面壁外には阿弥陀如来が祀られています。

写真5は、右長廊です。後方の春熙路方面に建設中の高層ビルは大型商業施設の入る「時尚錦江」です。

写真6は、経蔵楼です。2階が経蔵で、1階は仏事・行事に使われています。

写真7は、右長廊脇にある茶座(特花5元から)です。奥が大慈寺素餐庁(精進料理)です。麻辣豆腐10元からで、手軽なのは豆花6元+米飯1元です。

最後の写真8は、前山門です。御覧のように一帯が再開発中なことがお分かりでしょう。なお、「大慈寺」のサイトは、http://www.dacisi.org.cn/index.php(中国語)です。

フォトアルバム「大慈寺」はhttps://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngpkkaomp8sETIO6cBQです。

(2013.04.02)

コメント (2)
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