資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

中国の試験地獄「科挙」

2010年11月04日 | 地理・歴史系資格とその活用
科挙―中国の試験地獄 (中公新書 (15))
宮崎 市定
中央公論新社

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 「蒼穹の昴」という本を読んでいる。日曜の夜NHKテレビで放送が始まった田中裕子が西太后役のドラマの原作である。この中に、「科挙」という試験が登場した。主人公の義兄がこの試験を受けるが、夢の中で替え玉が出てきて合格する・・というストーリーだ。

 この科挙という試験、聴いたことはあるがあんまりよく知らなかった。サラリーマン資格日本一としては、講釈出来ないといけない。

 この試験は、中国で六世紀から、二十世紀初めまで続いていた、高級国家公務員試験である。地方での予選から、紫禁城での一万人の本選、皇帝の面前での試験など、数千倍もの倍率で選抜される。郷試、会試、殿試の三つをトップで合格する人を三元といい、麻雀の大三元はここに由来しているそうだ。

 「蒼穹の昴」では、この試験の様子が詳しく書かれている。独房に入って、三日がかりの試験、気が狂う者、一家総出の応援団が首都に押し寄せる様子。7月に旅行に行った北京市内の胡同や紫禁城も登場する。

 この試験、究極の、日本にはない中国ならではの巨大なスケールの試験のようだ。(絵は科挙の合格発表)
 

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