資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

第7回 都公認の資格~ヘブンアーチスト

2016年10月19日 | おもしろ資格とその活用

このコーナーは、来年出版される予定の資格本の原稿の一部ををアップしていきます。出版予定の資格本は、年代別(ex20歳代・・)に有用な資格とその活用方法を解説していくものです。第7回は年代別からはみ出した資格のヘブンアーチストです。

Chapter6  Theme1 へブンアーチスト

(1) ヘブンアーチストとは

 十数年前に、当時の東京都の石原副知事が創設した制度で、大道芸人を公認して、質の高い芸人を選抜することで、都民に娯楽を提供し、優れた大道芸人を育成するのが目的である。

 活動場所は、上野公園ほか48施設、61か所が開放されている。また、ヘブンアーチストのジャンルとしては、アクロバット、紙芝居、ダンス、パントマイム、マジック、音楽パフォーマンス、弦楽器、民族音楽など多くの種類がある。

(2) ヘブンアーチストとの出会い

 私は、以前、お笑い芸人ライセンスの特典DVDの収録に参加したことがある。特典DVDとは、ライセンスのDVDはテレビ収録をカットしたもの、DVDだけにしかない内容を追加するという収録である。題して「ライセンスと6人のライセンサー」。面白い資格保有者が集まって、トークする30分ほどの番組である。私は最後の六番手の出番で、マルチホルダーとして300近くの資格の一覧看板を見せてライセンスとトークだ。このトークの一番手が、ヘブンチーチストの方であった。

 私は、この撮影で初めてヘブンアーチストの方にお会いした。もっと言うと、それまで大道芸人に資格があるなんて知らなかった。彼は、何という道具か知らないが、二、三本の棒を同時に放り上げて、それを次々にキャッチするパフォーマンスをスタジオで見せてくれた。その後、ライセンスも見よう見まねでそれをやっていた。やはり芸人だな、即席でもそこそこの出来栄えであった。

(3) 公園でのパフォーマンスとボランティア活動

 その後、何度かヘブンアーチストにお会いする機会があった。公園でのパフォーマンスをよく見ると、必ず前にヘブンアーチストであることを示す看板が置いてある。パフォーマンスをした後、観客がアーチストの帽子にテラ銭を入れるので、どのくらいかわからないが、お小遣いにはなっているようだ。

 また、最近は、震災の被災地支援も行っている。東日本大震災の時も岩手県、宮城県、福島県などへ出かけて、パフォーマンスのボランティアをしていた。「芸は身を助ける」、芸を身につけて、公園パフォーマンス、そして震災ボランティアというのはいかがでしょうか。

 (4) ヘブンアーチスト資格の取得

 ヘブンアーチストとして活躍するには、東京都からライセンスの交付を受けなければならない。年に1回東京都の審査があり、外国人は、在留証明が必要だが、誰でも応募できるようだ。また火気や刃物などは制限もある。審査は、音楽・パフォーマンスの専門家が中心となって審査する。現在パフォーマンス部門340組、音楽部門88組が登録されている。詳細は東京都性格文化局のHPをご覧いただきたい。

 (5) へブンアーチストの公開審査会

 9月下旬、雨の降る休日、東京都の第16回へブンアーチスト公開審査会が開催され、取材に行った。東京池袋の東京芸術劇場前の地下広場である。3日間で、音楽部門とパフォーマンス部門が審査される。会場は雨天のせいか、観衆はやや少なめ、それでも出演者は、一人15分の持ち時間を目いっぱい演技する。年に一度の審査ですからね。

 私は、三組のヘブンアーチスト候補の演技を見た。一組目は、スタイリッシュ・コメディショーの若い男性二人組。始めにこん棒のようなもの二本叩いて、道路工事に使うセフティーコーンを宙に浮かせる。次に帽子を投げて相方かぶせる演技、さらに会場に来ている子供さんと三人でパフォーマンス、会場から拍手、拍手。

 次は、女性一人の南京玉簾(たますだれ)とどじょうすくい。花咲爺さんのような衣装で登場し、南京玉簾は、気づかないうちに、変形するのが見せ場のようだ。

 そして三番目は、ジャグリング・エンタテインメントの男性一人パフォーマンス。ボールを3個手に持って、宙に投げ、受けてはまた投げる。これを連続で行う。手に持つボールが4個、5個と増えていく。ボールに代えてこん棒を二本、三本と宙に投げる。そのうちからだを回転したり、天井まで届くように高く投げる。見事なものだ。

 以降、予選を通過した、音楽部門17組、パフォーマンス部門44組が出演したようだ。昨年の合格率は約10%(応募数に対する最終合格者)だったが、今年はどうだろうか。

 6) ジャグリングに挑戦してみたが

 審査会で気づいたのは、「ジャグリング」が多いこと。ジャグリングとは、いつくものボールやこん棒を宙に投げて受け、それを次々と繰り返す技だ。審査会では単純なものではなく、これを応用したり、笑いを入れたパフォーマンスになっている。

 私もできるんじゃないかと、自宅でゴルフボールを使ってジャグリングに挑戦してみた。YouTubeなどにもお手本が掲載されている。このジャグリングも最近資格ができたそうだ。ネットで検索してもらいたい。

 検定はまだ実施されていないが最初の10級は、「カスケードボール3個10回」だそうだ。3個のボールを宙に投げて、連続して10回演技する。

 それじゃと、まずはゴルフボール1個から。右手に持った1個を宙に投げて左手で持つ。逆に左手に持ったボールを投げて、右手で受け取る。これが意外にできない。まあ1個だから、利き手は受け取れるが、利き手でない方の手は、時々床に落っことす。これがボール2個になると、からっきしだめだ。ここで自分は才能がないと、あっさりあきらめた。

 読者の皆さん、ヘブンアーチストまでは行かなくても、宴会芸の一つくらいできるとモテますよ。自信もつきますよ。


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