南アルプス北岳と都内各所が舞台のミステリーだ。次々と起こる殺人事件、ミステリーだからストーリーは書かないのが礼儀。小説の周辺のことを書く。この小説はかなり前だが、NHKラジオ山カフェで紹介されていたものだ。
(私が夏に登った北岳・間ノ岳の尾根、左に行くと八本歯のコル)
最後のシーン、犯人を追って北岳八本歯のコルを登るシーンを、声優の石丸謙二郎さんが読んだが、迫力満点だった。ただ一つ、八本歯コルから北岳山頂まで10分ほどだ、と書いてあったが、そんなことはない、この夏、暴風の中登ったが、1時間以上もかかった。自分の思っている場所と違う場所かもしれないが。
(草すべりから、池山吊尾根を望む)
北岳を普通に登るコースは、広河原から御池小屋、草滑り、肩の小屋、山頂のルートなんだが、この小説の舞台は、池山吊尾根という、あまり人が入らないコースだ。そう言えば、草滑りから見えた尾根だなあ。
(犯人が見たかったという北岳から富士山)
南アルプスに登るなら、この小説、面白いよ。