メキシコの隅っこ

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メキシコで発見、マテ茶

2009-11-01 08:00:00 | 食べ物・飲み物
前にチラッと書きましたが、友人に付き合ってスーパーに行ったとき、
暇~~、と野菜コーナーをぶらついていて、
ふと、薬草・香草コーナーなんてものを見つけて眺めたら、
こんなものを見つけました。



マテ茶です。
日本でもある程度知られているかもしれませんが、
アルゼンチンを中心とする南米が原産のお茶です。

数年前、このお茶がものすご~~く飲みたくなって、
カルメンのあちこちで聞いて回ったんですが、見つからず。
メキシコじゃ、マテ茶って知名度低いのかなあ。
メキシコシティのアルゼンチンレストラン(牛肉どーん!なところ)に連れてってもらったとき、
マテ茶用の食器を売っていた覚えがあるので、
そういうところに行けばお茶もあるのかも、と思いながらも諦めてました。

私がなんでこんなのを知ってるかと言うと、
ドイツ時代に飲んでたんですよね。
ドイツでは、すごい専門的なお茶のお店があって、
世界中のいろんなお茶を扱ってまして、
まあ緑茶とかほうじ茶なんかも売ってましたが、それなりのお値段。
私はだいたい、いろんな種類の紅茶を買って自分でブレンドして飲んでました。

そのお店でマテ茶なるものを見つけて、
ラテンアメリカつながりで興味を持って買ってみたら、おいしかった。
ちょっと金属的な爽やかな味がするんですが、
実際、鉄分などミネラルとビタミンがすごく豊富らしい。

そして初めて飲んでみたとき、私は分量とかよくわからなくて、
(一応お店で買うときしおりを入れてくれて、それに書いてあるんですが)
ちょっと多めに入れてしまったのかもしれない……。
飲み終えたあと猛烈に眠くなって昼寝をし、
ものすごくサイケデリックな夢を見ました。

でもだからって覚醒剤のように癖になるもんでもなし。
平気平気、おいしいよ~、とドイツ人の友人たちに勧めてみたけど、
その話を聞いたマジメなドイツ人たちは、しり込みして飲んでくれなかった。

しかし私にはドイツ人でも不真面目な友人もいまして、
そいつがまた、こういう変わったもの大好きで、
ちゃんとヒョウタンを切って作ったマテ茶用のカップ(クイア)と、
金属製で先っちょに茶漉しのついた専用ストロー(ボンビーリャ)まで持っている。
それでマテ茶を飲ませてくれたんだが……。
紅茶と同じに、沸騰したお湯を入れたらしくて、
金属ストローがめっちゃ熱かったです。
唇、やけどするよ、こりゃ~。

というドイツでの経験があって、
たぶんミネラル不足だった自分の体が、ふとマテ茶を欲したらしいんですが、
メキシコで探してもなかったわけです。

スーパーで見つけて、大喜びで買ってきました。
とりあえず、2袋。
一袋36ペソもするよ、高い~~!
と思ったけど、これ一袋で60g。
こないだの白茶と値段変わらず、内容物はずっと多いから、
やっぱり白茶や緑茶より安いかも?



袋を開けた中の葉っぱはこんな感じ。
ちょっとこれだとわかりにくいかもですが、かなり細かいです。
ドイツで買ったのは、これよりもう少し大きめで、
1~2mm四方くらいに切ってありました。
こちらのは、本当に「粉」って感じ。

またトリップしたら困るので、心持ち少なめに取って、
自分でティーパックを作って、温めのお湯を注ぐ。
3分ほど待って、いい感じかな~。

いつも紅茶を飲むカップに入れたんですが、
それだとお茶の色がわからないので、こっちに移しました。



日本で陶芸をやっている人からいただいた湯飲み。
こうして見ると、緑茶と変わらんなあ。
でも香りが違いますけどね。

そうそう、元となっている植物はいわゆるお茶の木ではなく、
イェルバ・マテと呼ばれる別のものです。
その葉っぱを乾かして、緑のまま粉砕するのと、ローストするのとあるらしい。
私がこれまで飲んだのは、これも含めて緑のほうです。

ドイツで飲んだののほうが、爽やかな香りがもっとあった気がしますが、
これでも充分、おいしかったです。
そして何となく、疲れも取れてすっきりしました。
トリップはもちろんしませんでした。

本当のマテ茶は、カップに半分くらいの葉っぱを入れて、
そこに何度もお湯を注いで、いつまでも飲むのが本式みたいです。
でもそんなことしたら一袋を一回で使い切ってしまうし、
そこまでして朝から晩まで(?)飲むこともなかろうし。
おいしけりゃいい!の精神で、我流で好きなようにいろいろ分量調整して
これからも、飲んでいこうと思います。
水出しもできるようです。


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12 コメント

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Unknown (OTTO)
2009-11-01 12:27:41
昔、船戸与一の冒険小説に出てきたの、読んで以来、ずっと飲んで見たいと思っていました。
よし、探すぞ。
なんとういスーパーでございましたでしょうか? 
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飲んでみたいな~ (かおっぺ)
2009-11-01 14:07:03
ふふふ。亀さんのドイツ時代をこっそりのぞき見したいです。マテ茶でトリップって、イケない娘ですな~。しかし、おいしいと聞くと飲んでみたい。そして少しいい夢などを見てみたい。そんな欲求がむくむくと湧き起こって困ります。
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Unknown ()
2009-11-01 15:01:19
>OTTOさん
あれえ、船戸与一の小説ってもしかしてこれですか?
http://tierra-azul.seesaa.net/article/33108630.html
マテ茶、出てましたっけ。
私が今回見つけたのはChedrauiです。
そちらにもありますか?

>かおっぺさん
えへへ、ドイツ時代は私も若かったですからね~、いろいろやってましたよ。
メキシコブログのネタが尽きたら、ドイツ留学思い出ブログとかやろうかしらん。
マテ茶、日本語で検索したら、マテ茶協会ホームページなんてのもあって
http://www.matecha-kyokai.jp/
マテ茶を扱っている日本の会社もわかります。
どこかで見つけたらぜひ飲んでみてください。
でもお茶ッ葉の分量には要注意!!!です(笑。
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Unknown (OTTO)
2009-11-01 23:37:45
違います。 たぶんもっと初期作品。 舞台は南米、インディオ反政府組織の棟梁暗殺に、日本人工作員が乗り込んで行く話。 かなり長編でした。 名前忘れたけど、これで浦島の亀さん、どれか見つけられるでしょう。  
僕の読書暦は、1990年頃で終わってるんで、それ以降の作品は、全然読んでないんです。
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難問 ()
2009-11-02 00:03:46
>OTTOさん
うーん、船戸っていっぱい書いてるからなあ、と思いながらも根性(?)でいろいろ当たってみました。
南米三部作ってのがあって、

『山猫の夏』
ブラジル東北部の町エクルウは、アンドラーデ家とビーステルフェルト家に支配されている。両家はことごとに対立反目し、殺し合いが絶えない。そんな怨念の町に、<山猫(オセロット)>こと弓削一徳(ゆげいっとく)がふらりと現れた。山猫の動く所、たちまち血しぶきがあがる。謎の山猫の恐るべき正体はいつ明かされる?南米3部作第1弾。

『神話の果て』
かつて文化人類学の学究だった志度正平は、あるできごとをきっかけに民間の破壊工作員となった。ニューヨークで白人の娼婦ロッサナと自堕落な同棲生活を送っていた志度のもとに新しい依頼があった。アメリカ巨大鉱業会社から、ペルーの山岳ゲリラの首領抹殺の仕事がきたのだ。志度は首都リマに向かった。

『伝説なき地』
伝説も生まれぬベネズエラの涸れた油田地帯には多数の難民が住みつき、マリアという聖女が人々の団結の象徴となる。その中の鍛冶と丹波という屈強な日本人が地主の攻勢に備えた。その土地から希土類(レア・アース)という超伝導素材が大量に発見され、巨億の利権に目が眩んだ男たちの殺戮劇が始まる。南米3部作第3弾!

第二弾の山岳ゲリラの首領暗殺、ってところがOTTOさんの情報と一致しますかね。
でもこれが一番手に入らなそうです。
文庫で上下二冊になっているうちの上巻しか、古本でもないみたい。
第一弾は普通に新本で購入可能、第三弾は古本であるんですけど。
『午後の行商人』もそれなりに面白かったし、この南米三部作も面白そうですが、
まあわざわざ取り寄せて読むほどでもないかなあ……?
というかそもそも下巻だけ手に入らないのは無理ですかね。
それぞれつながっている話ではなさそうなので、第一弾と第三弾だけ読んでもいいんですけど。

ところで船戸の作品をいろいろ見てて思ったんですが、
この人、日本のカール・マイだなあ。
というより、カール・マイ(ドイツの冒険小説家)がドイツの船戸与一だと言ったほうがいいのか。
しかしゴルゴ13の原作まで書いていたとは知りませんでした。
いやいや、マテ茶から思いがけない脱線、楽しい~。
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Unknown (OTTO)
2009-11-02 00:52:15
すばやいですねぇ。 
3話とも読んでました。 どれも面白かったです。 
マテ茶が頻繁に出てくるのは、神話の果て、だと思います。
カールマイ、失礼、知りませんでした。 検索してみましたら、う~ん、古いなぁ。
読んでないみたいです。 おぼえといて、チャンスがあれば、ぜひ読んでみます。 
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Unknown ()
2009-11-02 08:38:46
OTTOさん、三作とも読破ですか、すごい。
にしてもマテ茶、そんなに頻繁に出てるんですね。
この人、風俗とかしっかり調べて書くようだから、実際よく飲まれてるんでしょうね。
ペルーで、というのはちょっと意外でしたが。

カール・マイはお恥ずかしい話ですが、わたしが小学二年のころ大好きだったものです。
ドイツではすごい人気で映画もテレビドラマもあって、それを見て夢中になりました。
日本語訳は私が高校のころにいくつか出たようですが、
今手に入れようと思うとかなりの値段の古本しかないかも……。
でも船戸がお好きならカール・マイも楽しんでいただけるのではと思うので、
日本帰国のおりに図書館ででも見かけたら暇つぶしにどうぞ。
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すいません、追記です ()
2009-11-02 08:46:38
もしかして英訳なら出てるかも、と思って米国アマゾンで検索したら、
やっぱりけっこう出ているようです。
OTTOさん、英語で読むのに苦がないようでしたら、こっちのほうが入手しやすいかも。
とは言ってもドイツ人作家で、日本もメキシコも関係ない話ばっかりので、
(もしかしたらメキシコ舞台のとかメキシコ人が出てくるのもあるかもですが)
どうしても、というほどのお薦めではありません。

それよりは、ドイツ人であろうと言われているB, Travenのほうがお薦めです。
この人、ご存知ですか?
メキシコ革命期からずっとメキシコに住んで、小説や旅行記を書いている人です。
スペイン語でもいろいろ出ていて、上にリンクした本棚ブログでも紹介してますので、
よかったらご覧ください。
このメキシコブログでもいくつか紹介したことがあります。
メキシコの政治体制やインディオの搾取を告発する姿勢が強く出る作家ですが、
時代とこの人の行動様式がすでに冒険小説そのものって感じですので、
そういう感じでも楽しめると思います。
まあ、メキシコに住んでいると、そう気楽に読んでばかりでもいられないかもですが……。
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Unknown (OTTO)
2009-11-02 10:31:58
1990年ごろから、日本語の本の読書どころじゃない環境でした。 もってた本も、度重なる引越しなんかで無くなってしまい、今手元にあるのは、宮沢賢治の文庫だけ、という惨状ですよ。 だから、なに読んだか、もうわかんなくなってます。
だから、マテ茶の話も、船戸の作品だったことはもちがいないですが、ひょっとしたら違ってるかも。 だけども、南米三部作はよかった、特に神話の果ては面白かったです。 サパティスタが世に出てきたとき、マルコス”副司令官”で、司令官じゃなかったとこと、先住民が司令官(多数いる)ことに、この話を重ね合わせて、ハッとさせられた事を思い出します。
テアカパンに来てからは、無理をすれば、自分の時間が取れるようになったんですが、今度は経済的事情、それからPaqueteria使ってもまともに届かない、という地理的事情で、読書は難しいです。
B, Traven、知りませ~ん。
スペイン語であるなら、子供と一緒に読めそうです。
まず村の図書館覗いてみます、期待薄ですけど。 いや、まず亀さんの”本棚”で予備知識をつけます。
いろいろ情報いただき、ありがとうございました。 
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Unknown ()
2009-11-03 08:28:06
>OTTOさん
引っ越しが多いと、本は大変ですよねえ。
私は本が捨てられないたちで、日本語だとあげられる人もいなくて、
それでもドイツからメキシコに来るとき一部処分しました(ドイツ語のも)。
今となってはちょっと後悔しているものもあります。
でもまあ死ぬときには本は持っていけませんからね。
そんなにして大事にしててもどれだけの意味があるのかはわかりません。
まあとりあえず今の私には、アクセサリーや綺麗な服よりは本が大事ですが(笑。

しかしそちら、Paqueteriaでも届きませんか?
カルメンは普通郵便だとダメなこともありますが、paqueteriaでなくなったことはないです。
おかげで本もある程度手に入るようになりました。
でもOTTOさんは本を読むよりたくさんすることもあって充実した生活なんだから、
別に困っておられるわけじゃないんでしょうね。
船戸の三部作、そのうちどこかから古本でも手に入れてみようと思います。
『午後の行商人』もよくあるトンでもメキシコではなく、かなりしっかり書き込まれてましたし。

トラーベンはメキシコ人でも名前を知っている人は少ないようですが、
作品は映画になったりしてけっこう知られているようです。
日本に住んでいるドイツ人が、ドイツ人とコロンビア人(だったかな?)のハーフの友人に
私から聞いたトラーベンの話をしたら、名前は知らなかったけど映画を覚えてたりしました。
子供さんにも面白い話だと思うので、ぜひ探してみてください。
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