メキシコの隅っこ

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ラ・ベンタ 最後の彫刻群

2009-07-31 08:00:00 | 遺跡
いよいよ、オルメカ文明コースも最後です。
というか、もう飽きちゃったらしいダンナがどんどん先に行っちゃうし~!
(↑ 実はデジカメの電池を前の日充電しなかったので、カメラ使えなくなった人)

 

これは「勝利の祭壇」だそうです。
もっともよく保存されて見つかったもののひとつだということで、
確かに、縁取りやサイドのレリーフなんかも綺麗に残ってますね。
正面の人はあぐらをかいて座っています。
メキシコ人って膝を折っての正座ができない人が多くて、
あぐらもかけない人が多い気がしますが(うちのダンナはどっちもダメ)、
オルメカ人はちゃんとできてるじゃ~~ん! と発見。
この正面の人が片手に持つ縄が、ぐるっと横に回って、
サイドにいるレリーフの人とつながっているとのこと。
縄目までくっきりと残っている一品ですね。



 

こちらは、上のに比べると保存状態がよろしくなくて見劣りしますが、
それでも何だかパワーを感じさせます。
「王の像」だそうです。
手に持っているのは権力を象徴する錫杖。
割れていたり薄れていたりで見えにくいですが、
王様の周辺には6人の人物が飛び回っているんだそうです。
日本でも、菩薩の周りに天女たちが飛んでいたり、
キリスト教の絵画ではイエスや聖母の周りに天使が飛んでいたりしますが、
どの文化も考えることは似ているのかなあ。



 

こちらは「若い女神像」だそうです。
周辺の四角い部分は口をあけたジャガーになっているとか。
上の勝利の祭壇にもジャガーモチーフが使われているとありましたし、
以前ご紹介した遺跡にも、ジャガーの名前のついたところがいくつもありましたね。
バラムクーエク・バラム  - 「バラム」=マヤ語でジャガー)
この女神さまは、上半身裸、ミニスカート(なんて書くとケシカラン検索ワードで来る人が増えるかなあ?)
長い耳飾りをつけ、兜か帽子のようなものをかぶっていると書かれてます。
オルメカで女性像は、かなり珍しいそうです。



さて、盛りだくさんなオルメカコースの最後には、吊り橋があります。



これを渡ると(写真は渡り終わったところから振り向いて撮ったもの)、
もうそこは最初に見た展示場のすぐそばです。
お疲れさまでした~。

と言いたいところですが。動物好きな亀としては、動物園は見逃せません!
もうこのころには汗だくで、ここまで汗かいちゃったらいっそ気持ちいいくらい。
で、動物園もいろいろ写真撮ってきたんですが、
まあそれはすべてお見せするほどのもんでもないので、
あと一日だけラ・ベンタにお付き合いください。


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2 コメント

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碑文 (忍者)
2009-07-31 09:03:35
ちゃんと説明文が付くようになったのですね
何も判らずに写真だけ撮ってました
これを読んでから見たら感慨も違っていたでしょう
名前は広場に転記しました
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>忍者さん ()
2009-07-31 23:18:35
私も昔、母と行ったときはまだスペイン語がよくわからなかったのもありますが、
でもこんなにひとつひとつに説明はついてなかったと思います。
その意味でものすごく整備されてますよね。

そうそう、忍者さんにアップしていただいたのと同じ彫刻が
このあたりに集中しているなと思っていたのに、本文に書き忘れました。
あちらも書き直していただいたんですね、ありがとうございます!
もう一度リンク張っておきます。
http://xbbs.knacks.biz/kamemexico#a1104
まだのかたはぜひ覗いてみてください、28年前のラ・ベンタです。
まあ数千年前の彫刻は、20年や30年経っても変わらない、ってことですね(笑。
でも綺麗にライトアップされて神秘的な写真はすばらしいです。
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