周知のニュースだとは思うが、大阪・関西万博のイタリアパビリオンに追加としてミケランジェロの彫刻(と言い切って良いのか?)「復活のキリスト」が5月18日から展示されるらしい。
https://www.yomiuri.co.jp/expo2025/20250508-OYT1T50183/
バッサーノ・ロマーノのキリスト像はサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ聖堂のキリスト像の第一ヴァージョンで、ミケランジェロが制作途中で放棄したものを、17世紀の彫刻家が完成させたものである。近年では2017年に三菱一号館美術館「レオナルド×ミケランジェロ展」にも出展されている。
今回の出展は有難いことではあるが、あまり時を置かずしての再来日はちょっと謎ではある。私的には2月に《ミネルヴァのキリスト》を観たばかりなので、もしできるならば(イタリア館予約抽選に当たれば
)比較参照のため再見したいものだ。
※ご参考:拙ブログ「三菱一号館美術館「レオナルド×ミケランジェロ展」彫刻拝見サクッと感想。」
https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/ca7db4c0f9643c4832b50e389e60cf0a
ミケランジェロ(手は入っている)《十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)》(1514/16年~17世紀)
※ご参考:拙ブログ「冬のローマ&マドリード(9)サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ聖堂」
https://blog.goo.ne.jp/kal1123/e/19d914ab40d3ded566d7a2f316011c76
ミケランジェロ《ミネルヴァのキリスト》(1519-20年)サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ聖堂
バッサーノ作品とミネルヴァ作品については、ゲストのむろさんさんからタイムリーにも貴重な論考のご紹介をいただいている。(むろさんさんに感謝です!!)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/bigaku/62/2/62_KJ00008127800/_pdf/-char/ja
https://researchmap.jp/s_niikura/published_papers/16707931/attachment_file.pdf
大阪万博イタリアパビリオンに見に行かれる方は上記の論考は大変参考になると思う。