先週、東京に行ってきた。多分、ゲストのmomoさんと同じようなコースだったかもしれない(^^;
まずは、三菱一号館美術館 「レオナルド×ミケランジェロ展」(彫刻だけ!)
ということで、サクッと感想をば...。
ミケランジェロ《十字架を持つキリスト》はミケランジェロにしては静的過ぎて、なにやら古典古代彫刻(コントラポストよね)を想起してしまったほどだ。大理石の亀裂のためにミケランジェロが途中で放棄したものを17世紀の彫刻家が完成させたらしい。17世紀ということは、ヴィンチェンツィオ・ジュスティニアーニ候時代でしょ??(間違っていたら御免なさい(^^ゞ)
ミケランジェロ《十字架を持つキリスト》(ジュスティニアーニのキリスト)サン・ヴィンチェンツィオ修道院付属聖堂
キリストの顔の頬と肩のあたりに亀裂が走る。
展示室の壁に参考としてサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ聖堂の《キリスト》の写真が展示してあったが、その筋肉質かつ動的なひねりこそがミケランジェロだよなぁと思ってしまった。
もし、あのジュスティニアーニ候のジュスティニアーニ家だとしたらであるが、ジュスティニアーニ候は古典古代彫刻も多く収集しているから、彫刻については案外古典嗜好だったのかもしれない。絵画は当時の「現代絵画」がお好みだったのだろうけどね。って、候はカラヴァッジョのパトロンですから(^^ゞ
私もキリストの写真、一周して撮りました。
後ろ姿が可愛らしいんですよ‼︎
腰をくねっとして十字架にもたれかかってる姿が、とっても可愛いです。
背中、肉厚ですが…(^_^;)
やっぱりダヴィデです(^з^)-☆
この作品の展示説明や図録解説では、ミケランジェロ本人の手はどの程度残っていると評価されているのでしょうか?
フィレンツェのドゥオモのピエタのように、未完成の部分だけを他の人が作ったというのは「ミケランジェロ作品」として理解できるのですが、フィレンツェのダヴィデのように、他の人が大理石を作りかけて放棄したものをミケランジェロが完成させた作品は「ミケランジェロ作品」であって、最初に手がけた人の作品ではありません。今回のキリスト像については、ミケランジェロが最初に手がけたということが真実であったとしても、他の人がほぼ全体を完成させたのなら、これはもう「ミケランジェロ作品」ではないということになるのではないでしょうか。
で、こちらも可愛いですよね(笑)。裸体彫刻は正面だけでなく、背骨から臀部にかけての曲線も見応えありますものねぇ(^_-)-☆
やはり、momoさんにはダヴィデが一番と言うことで...(笑)
今回は彫刻展示室のみだったので、図録が置いておらず、私的にも残念でした(>_<)
むろさんさん、お役に立てずすみませんです(^^;
一応イタリア語のWikipediaをGoogle翻訳&辞書調べしてみたのですが
https://it.wikipedia.org/wiki/Primo_Cristo_della_Minerva
やはり程度の評価は難しいようですね。
で、むろさんさんのご意見はもっともで、私も「ミケランジェロ作品」として受け入れるのは抵抗がありました(やはり出来がどうも...(^^;)
でも、どこかにミケランジェロの手の痕跡が残っているのだと思うと、それはそれで愛おしく思えるのですから不思議です(^^;;