今日(1/7)付の日本経済新聞(日曜版)見開き「美の粋」にボッティチェッリ図版が溢れていたので驚いた。
「14~16世紀のルネサンス期、イエス・キリストの母マリアを描いた聖母像は身近な人物へと変化した。ボッティチェリ、ペルジーノ、ラファエロ、ティツィアーノという4人の画業を通してその変化をたどってみよう。」とのことで、第1回目が「ルネサンス期の聖母像(1)ボッティチェリ」だったようだ。
4人の画家の選定基準はよくわからないけど(少々面白みに欠けるかも)、ベルリンの《バルディ家祭壇画》が登場したので文句は言わないことにした。
ボッティチェッリ《聖母子と二人の聖ヨハネ(バルディ家祭壇画)》(1484-85年)ベルリン国立絵画館
記事に「聖母の硬い表情はイエスの受難、聖者の殉教を予想しているためかと思いきや、実は禁欲的なサヴォナローラの影響もあるのかもしれない」とあり、私的に、へぇ~、だった。
美術ド素人眼にはサヴォナローラの影響が現れる前の作品だと思われるのだけどね。それこそウフィッツィ《受胎告知》(1489-90年)と比べても違いがわかるし...。