Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

同楽坊 【try&errorの意味について】

2010年04月30日 | 上海chouchou(みる・くらす)

  タクシーは自信をもって間違った道を進む。というかぼくがひとりごとの
      ように言ったとおりに行っている。まあ間違った道をいかないだけまし
      だろう。。

   西康路×余姚路といったのに「???」という感じだった運転手には
   とにかく「常徳路の駅にいけよ。ほら、そしたらわかるだろ?」と説明したのだ。
   でも途中で西康路にぶつかったのにすっかり無視して、そして常徳路に
   いくと「おー、駅だ」というわけだ。

     いや、駅に行きたいわけじゃないだろ  

   余姚路について右折しろと指示する。結局彼は道を全く知らないってことが
   よくわかった。彼がキレなかっただけよしとしよう…

      

   降りてから少しまわりを見渡してみる。大きな看板があって、ここが目的地
   であることがわかる。

   三叉路が三つ重なった三角州のようなこの場所に「同楽坊」がある。
   新天地やその他の、倉庫街や老房子を改築してできたモールと違って、
   ここは工場密集地を改造してできた場所らしい。

  

   2005年からデザイン事務所が入ってrenovateを始めたというのだけれど…

   なにしろ…おさみしい場所だ 

               

   BARだったりCLUBと語尾があがるほう  )だったりがあるから昼間は
   やっていないというのはわかるんだけれど…

              

    でもこれですか?コスプレNightとかやったら、客層はかなり限定される
    だろう。そこまでしないと夜でもヒトが集まらないということか、あるいは
    すでに限定されたtargetのみを狙わざるを得ない状況なのか。

    いずれにしろ、あまりよくない状況であることは窺える。

    

       

   M50蘇州河沿いの地区田子坊・新天地、そして正月に行った老場坊
   いろいろ例を出しても成功事例は特色がないと難しい。

   この三角州で、デザイナーたちはいったい何をしたかったのだろう。

               

   Cafeがあり、そしてKENTO'Sがある。それなりに客は入っているが
   このCapacityから考えれば採算のあう人数ではない。なにしろ連休初日の
   昼下がりにこれなのだから。

   客の大半は欧米人で中国人がちらほら。きっと欧米と関わりの多い中国人
   なのだろう。となると…ちょっと繁盛は難しい。ちょうど昼前に新天地の喧騒
   を見てきたばかりなのでよけいにそう感じるのかもしれない。

       

  ぼくは新天地のレスのタイトルをlike.no.other とした。
  どこかのメーカーのそのままなんだけれど  そのものずばりのものが
  この同楽坊にはないのだ。

  ちょっと違う、くらいじゃあもう生き残れない時代に入ってしまったのだ。

   

   個の時代に生き残ることができなさそうな、この場所は実は夜はにぎやか
   なのかもしれない。でもたいていのBlogを読むと

     同じことが書いてある。

   ようは…  夜にはだれもきていないのだ  
   (いや、いくつかはあったけれど 

     そう考えると少しせつない。
   
             

   夜になるとにぎやか、かもしれないCLUBの入口で、RinNonが走り回る。

     

  昼間のさみしいこの場所で見る場所がもうなくなってしまうと、ぼくは
  2人に声をかけて帰ろうかと言った。

  手持ちぶさただった彼女らは、当然いいよと言って駆け下りてきた。

               

  目の前には高層マンション。昔こんなマンションの中に入ったことがある。
  夜に高層階から眺める上海は、浦東や外灘の風景なんかは見えなくて
  大阪のそれと同じようなのに、なんだか生活感が詰まっていた。

  友達がよこでタバコを吸いながら、2人でじっと見ていたのを思い出した。

   

  真後ろにはなにかの店舗を建てるのだろうか、大工さんが急ピッチで
  工事をしている。KYOKOさんはいま何してるんだろうってふと思い出した。

     

    ねえ。タクシーみつかるかなあ…
    うーん。その西康路まで出ればきっとあるよ。

  Rinがそう心配するほど「閑静な住宅街」なのだここは。

  タクシーを拾う前、同楽坊の端っこにある、なにやさんなのだろうか…
  昼休みからそろそろ起き出そうかという家族をみていると、こんな同楽坊
  なんていたらなかったんだろうなあとすら思えてきた。


★THE NEW FACTORIES 同楽坊
  上海市余姚路28号
  http://www.thenewfactories.com/new/index.htm 


   ちなみにこのHPはけっこうすごい出来です。でもかなり重たい…
   そう、この同楽坊とおなじように重厚長大で使いづらいのかもしれない。
   もし、そこまで読んで開発されていたのだとしたら、それはもう
   J.Joyceだって驚くような仕掛けの小説になるかもしれない。



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