山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

浄化槽ばっきブロアーの省エネ装置

2011-08-06 | 省エネ

 下水道が普及していない地域では、浄化槽が設置されております。この浄化槽において微生物による好気性発酵をさせるために空気(酸素)を送る必要があります。この装置をばっき(曝気 )ブロアーといいます。通常、このブロアーは、酸素の必要量に関わりなく24時間運転されております。当然のことながら過剰に酸素を供給していることから、過ばっきというよろしくない状態になってしまいます。その結果、環境に悪い水を放流してしまっております。

 これを解決するためには適切なばっき量に制御する必要があります。簡単には間欠的にブロアーを動作させれば可能ですが、汚物の流入量や水温の変化がありますので、間欠率を一律に決定してしまうことはできません。

 これを自動的に行うというのが本装置のアイデアで、昨年既に特許出願を済ませております。最適な自動制御が可能ならば、環境負荷を減らすと共にブロアーの消費エネルギーも減らせることになります。まさに一石二鳥となるわけです。

 ちなみに全国で約710万台の浄化槽があります。これが一体どれ位の電気エネルギーを喰っているかを試算しますと、40Wのブロアーで2,736,624,000kWhとなります。消費電力では約284MWですから玄海原発1号機(559MW)の半分程度ということになります。実際にはもっと大きいブロアーが設置されております。

 さて我が家で2年以上に渡って浄化槽点検業者の担当者の協力の下実証試験をしておりますが、おおよそ連続運転の1/3~1/4の運転が可能であるとの結論を得ております。少なめに見積もって、1/2の運転とした場合でも玄海原発1号機の出力の約1/4程度に匹敵するものと考えられます。これを多いとみるか少ないとみるか・・・。 

 現在、この省エネ装置の開発に着手しております。基本設計は終了し、いよいよ量産設計に移行しようといった段階です。問題は量産費用が多額になります。初ロット100台で検討しましたが、とてもビジネスに繋がるような製造原価にすることができません。

 もしこのような装置やビジネスに興味がある方がいらっしゃるようでしたら一緒にやってみませんか?

 要はビジネスパートナーを募集しているということになりますが・・・。

 <<参考>>

 「マイコン応用システム開発


カメムシとの戦い(続)

2011-08-06 | 農業

 連日カメムシとのバトルを繰り広げております。ここ数日は、一株あたり10匹程度に減ってきました。襲来するカメムシが減ってきたのか、他の作物に移って行ったのか定かではありません。そういえば、ここ数日大豆の成長が目立ってきました。米の生産調整のため大豆に転作した田んぼがそこここにあります。その辺りに行ってしまったのかも知れません。

 ピーマンより大豆の方が美味しいのかも?

 20メートル位離れたところのシシトウには寄り付きもしません。カメムシにとってはシシトウは美味しくない食材なのでしょう。

 数年前、ピーマンの隣にシシトウを植えていたら、超辛いピーマンが採れました。野菜炒めを食べたら涙が出る程辛かったのでありました。シシトウの花粉を受粉すると辛くなるのでしょうか?それとも別の原因があるのでしょうか?

 ご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。


設定温度28℃は是か非か

2011-08-06 | 省エネ

 省エネ・節電のため冷房時の設定温度を28℃にすることが推奨されております。一部マスコミにから「節電ファッショ」だと指摘されております。さて28℃の設定温度って妥当なのでしょうか?

 そもそも28℃の根拠は、と聞かれると困ってしまいます。省エネ業界に携わって20年近くなりますが、本気で調べたことはありません。以前、労働安全衛生法(事務所衛生基準規則)で、そのように決められているというのを文献で読んだことがあります。ですからどうもこれが根拠となっている模様です。政府が定めたものを自ら破ることはできませんので、28℃を推奨していることでしょう。

 ではその根拠は、といわれると再びハタと困ってしまいます。おそらくはどなたか偉い学者さんの論文か何かだと想像しますが・・・。

 問題は実際に28℃とした時どうかということですね。これは個人差としかいいようがありません。といってしまえば身も蓋もありませんが・・・。

 例えば、オフィスの中のデスクワークなどの軽作業に従事している方と工場で重労働している方を一律に論じられません。軽作業であっても防塵服を身に着けていては大変でしょう。

 工場の現場などで体験したことですが、室内に発熱体があってエアコンをガンガン効かせても30℃位にしかならないところがあれば、精密機械があって20℃近くまで冷えているところもありました。あるいはエアコンなど無い作業場所もあります。

 また、30℃以上の屋外から28℃の室内に入ってくれば、物凄く涼しく感じますが、最初から28℃の部屋に居た人は暑苦しく感じるかもしれません。人間は環境に慣れるのです。環境の変化を敏感に捉えます。そして環境に順応しようと身体を変化させていく能力を持っています。しかし環境に順応するためには時間がかかります。

 現在、私の作業部屋の室温は30℃(湿度54%)です。曇っていて幾分涼しく感じます。冷房はありません。日中は35℃以上になることもあります。しかし、同じ30℃でも農作業をしているとクラクラすることがあります。それはムシ刺されなどを防止するため長袖の上着を着用しているからでしょう、汗で通気性が悪くなってしまいます。そのことで気化熱による体温の発散が抑制されてしまっているのでしょう。高温に慣れていても作業環境が異なれば感じ方も異なることの証左だと考えます。

 このように一律28℃の設定温度を推奨するのは如何なものかと思います。しかし、そうでもしなければ周知が徹底しないというのも分ります。ですが今回の件は、あくまでも節電の協力を求められているのです。ですから電力使用制限令は少し筋違いなような気がしております。

 ましてや同制限令に違反した場合に28℃に温度設置をしていなかったから故意があると認定されてしまうようなことがないように願うばかりです。

 <<参考>> 

計画停電解消に向けての提言」、「温度管理によるエアコンの省エネルギー」、「エアコンの省エネルギー


エアコンのドライ運転は省エネになるか?

2011-08-06 | 省エネ

 このテーマは最近報道で取り上げられておりますので、ご存知の方が多いとは思いますが・・・。

 エアコンで冷房をすると同時に除湿もできます。これは夏場に冷えたビールをジョッキ(コップでもいいのですが)に注いでしばらくするとジョッキに結露しているのを見ることができます。エアコンも室内の空気を吸い込み熱交換器を通過させ冷やされた空気を吹き出します。熱交換器を通過するときにこのような現象が起こります。エアコン本体の中でこのようなことが起こりますので、実際目にすることはありませんが、受け皿(ドレインパン)に水が溜まりホースを通して屋外に排出されています。エアコンの室外機にあるホースから水が滴り落ちているのを見かけたことがきっとあるはずです。室内の水分が外に放り出され、除湿ができたということになります。(ドレインのホースが詰まると大変なことになります。ドレインパンに溜まった水が行き場を失い溢れてしまいます。室内機から水ポタの原因は大体これです。)

 前置きが長くなりましたが、エアコンのドライ運転はどのようにして行われているかが問題になります。これには大まかに分けて2通りあります。

 ・極弱い冷房運転としているもの

 ・冷房して冷えた空気を暖めなおすもの

前者の場合省エネ・節電になりますが、後者の場合冷やして暖めるので二重にエネルギーが必要になります。単に冷房するより余計にエネルギーが必要になってしまいます。

 これらには一長一短ありまして、前者の場合では、要するエネルギーは少なくて済みますが、除湿能力が落ちます。除湿を強くしようとすると室温が低下してしまいます。例えば、梅雨時に室温を下げずに除湿だけしたいといったことには不向きです。後者は、冷やして暖めるので室温を下げずに強力に除湿できますが、エネルギーを余計に喰います。

 どのような方法を取っているかは、メーカーや機種によって異なります。取扱説明書をみてもよく分らないと思いますので、メーカーなどに確認して適切に使用していただきたいと思います。