下水道が普及していない地域では、浄化槽が設置されております。この浄化槽において微生物による好気性発酵をさせるために空気(酸素)を送る必要があります。この装置をばっき(曝気 )ブロアーといいます。通常、このブロアーは、酸素の必要量に関わりなく24時間運転されております。当然のことながら過剰に酸素を供給していることから、過ばっきというよろしくない状態になってしまいます。その結果、環境に悪い水を放流してしまっております。
これを解決するためには適切なばっき量に制御する必要があります。簡単には間欠的にブロアーを動作させれば可能ですが、汚物の流入量や水温の変化がありますので、間欠率を一律に決定してしまうことはできません。
これを自動的に行うというのが本装置のアイデアで、昨年既に特許出願を済ませております。最適な自動制御が可能ならば、環境負荷を減らすと共にブロアーの消費エネルギーも減らせることになります。まさに一石二鳥となるわけです。
ちなみに全国で約710万台の浄化槽があります。これが一体どれ位の電気エネルギーを喰っているかを試算しますと、40Wのブロアーで2,736,624,000kWhとなります。消費電力では約284MWですから玄海原発1号機(559MW)の半分程度ということになります。実際にはもっと大きいブロアーが設置されております。
さて我が家で2年以上に渡って浄化槽点検業者の担当者の協力の下実証試験をしておりますが、おおよそ連続運転の1/3~1/4の運転が可能であるとの結論を得ております。少なめに見積もって、1/2の運転とした場合でも玄海原発1号機の出力の約1/4程度に匹敵するものと考えられます。これを多いとみるか少ないとみるか・・・。
現在、この省エネ装置の開発に着手しております。基本設計は終了し、いよいよ量産設計に移行しようといった段階です。問題は量産費用が多額になります。初ロット100台で検討しましたが、とてもビジネスに繋がるような製造原価にすることができません。
もしこのような装置やビジネスに興味がある方がいらっしゃるようでしたら一緒にやってみませんか?
要はビジネスパートナーを募集しているということになりますが・・・。
<<参考>>