
友達はグルメ狂。
美味しい店に案内してくれるのはいいが、食べ方にまで口を出してくるのは何とも疎ましい。そこを甘受してつきあいを続けるかは、難しい問題だ。
「まずは蕎麦だけを食べて」
逆らうとうるさいのでここは言う通りにするしかない。
何とも味気ない感じがした。
「次につゆをつけて食べてみて」
やはりこの方が格段に旨い。
「めんつゆ旨いだろ!」
「確かに旨い」
最初にめんつゆを差し引いた蕎麦だけを食べさせることで、めんつゆそのものの旨さを認識させるという高等テクニックだった。
「この店はめんつゆなんだよ」
「大将、ごちそうさん」
友達は威勢よく声をかけながら、めんつゆを褒めた。
入り口付近の土産コーナーには、自慢のめんつゆが並び光り輝いていた。
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お父さんGoToどこへ行きましょう
私は風邪を運びたくない
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