椎茸の下で雨を待つ僕に大男が近づいてきた。
「椎茸が好きなの?」
「雨が嫌いなだけ」
椎茸なんか好きじゃなかった。仕方なく身を寄せていただけだった。傘を貸そうかという誘いを僕は一蹴した。
「ぼく、えらいね」
ぼく?
他人事のように、僕は大男を無視した。
#twnovel
「椎茸が好きなの?」
「雨が嫌いなだけ」
椎茸なんか好きじゃなかった。仕方なく身を寄せていただけだった。傘を貸そうかという誘いを僕は一蹴した。
「ぼく、えらいね」
ぼく?
他人事のように、僕は大男を無視した。
#twnovel