goo blog サービス終了のお知らせ 

JSP_Blog

IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

大雨に思う

2012-07-05 11:36:15 | 日記
今年の梅雨は、西日本、九州南部や九州寄りの中国地方に大雨を降らしている。九州南部には、私の実家がある。先日実家の隣り町に住む兄弟に、見舞いの電話を入れた。幸い被害はなく安心した。と言うのも、20年前にも大雨がふり、近くを流れる万瀬川が氾濫したことがあるからだ。溢れた水は、あと一月後には刈り入れを迎えるまで順調に成長していた稲田を覆い、大半の稲をダメにした。そればかりか、勢いのある水は留まるところを知らず 市内の住宅地まで及んだ。兄弟の家も隣近所の家も床上浸水となり、畳や家財がつかえなくなった。先日の大雨も満潮と重なっていたら氾濫の危険があったらしい。

梅雨の時期には、河川の氾濫や堤防の決壊のみならず、山崩れや崖崩れの危険がある。日本で起きる山崩れは、自然災害と言うより人災と言えるかもしれない。昭和40年代になると、建築ブームが起こった。木材の増産を進めるため、国策として、日本中の山と言う山に杉が植えられた。地方に旅すると、行く先々で杉林を見ない山はない。わが故郷も同じである。小学生六年生の頃、学校の行事として杉の植林作業に連れて行かれたことがある。今は見事に荒れた山になっている。

「山は自然に任せて置けばよい」場合がある。それは、国定公園の天然林のように環境調査以外、人の手が入ってない自然林に当てはまることである。一旦、人が介入した山はその後も定期的な手入れを続けないと荒れてしまう。手入れとは、間伐、枝落とし、下草刈り等々の人手による作業である。手入れによって、林の中に適度の光が差し込む。その光でブナ、コナラ、シイ、カシ、サクラなど広葉樹が成長する。広葉樹は地中に深く根を張り、繁った葉は雨水を受けて、少しづつ幹を伝って地面に降りていく。

この自然林の保水力が山肌を守り、山崩れを防いでくれる。広葉樹が全くない杉山では、山肌が石ころだらけになり、雨水をゆっくりと吸い込む余裕がなく、急激に下方へと流れる。下方の山は、保水能力を越える水が染み込んで土砂崩れを招く危険がある。実家の縁側から見える杉山も、過去に崩れたことがあり、今でもその傷跡が生々しい。このような悲惨な環境にしたのは我々人間である。人間が手をかけた以上は、継続的に面倒見なければならない。

しかし、地方(農村・山村)は人口流出による過疎化で後継者が少なく、林業に従事する人材の高齢化すすんでいる。農業の後継者不足はよく知られているが、林業の人手不足は最も深刻である。山の仕事をしたくても収入面が厳しいため、なかなか労働者は増えない。若い人たちが魅力を感じる職場にする必要がある。国(林野庁)も林業従事者促進の対策をとっているようだが、植樹した一人として知恵を出したいものだ。(平)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツバメの巣

2012-07-04 14:54:56 | 日記
 件名を見て高級食材をイメージされた方はなかなかの食いしん坊かお金持ちの方でしょうか。
 今年の二月に今の家に引っ越しをしたのですがなんと我が家の玄関に5月ぐらいからツバメが巣をつくり先日まで同居しておりました。
 同居しておりましたと過去形になっているのは5匹の雛がいたのですが既に飛べるようになって家にはほとんど戻ってこなくなってしまいました。
 まだ近所にはいるようで朝などは嫁の見送りがない中、ツバメ達は毎日私を元気に送り出してくれます。

 実は我が家のツバメ達ですが一度近所の別の家に巣を作りかけたのですがその住人に巣を破壊されたために我が家にやってきたというかわいそうな夫婦でした。
 巣を破壊するなんてひどいなと思い色々ネットで調べていたら勝手に巣を破壊したためにあるホテルが書類送検されたという記事が出ていました。
 鳥獣保護法違反での書類送検ということでした。ただこの事件では40個近くあったツバメの巣を破壊し雛も捨ててしまったという残酷な内容だった点が書類送検までいってしまった原因のようです。
 ツバメの巣に関しては衛生面で嫌がる方も多いみたいですが私は雛が生まれてからは毎日いつ飛び立つのが楽しみでしょうがありませんでした。
 しかしその楽しみは、私が嫁の実家に一泊している間にすべての雛がとびたてるようになってしまったので飛び立つ瞬間などは見れませんでした。

 今まで知らなかったのですがツバメって生まれてから飛び立つまで想像以上に成長が早いんですよね。
 たぶん2週間ぐらいで飛べるようになっちゃったかな?
 もう少し暑くなると南の島へ向けて飛び立ってしまうのかと思うとさみしいですが、一度巣を作ると次の年もその場所にかえってくる可能性が高いとのことなのでそれを信じて待ってみます。

 来年も元気な姿で会えるといいな。
 ちなみに私が付けた名前はツバ子とツバ九郎。よい名前だと思いませんか??(の)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

盆灯籠

2012-07-03 10:21:25 | 日記
先日の土日に中央道を下り、妻の実家へ行ってきた。祖父の新盆のため、盆灯籠なるものを親族で建てるのだそうだ。現場に着くまで全くなんの事か知らされず、何の疑いも無く法事だと思っていたので何の準備もしていなかったが、行ってみると朝の6:00集合で木の伐採に行くという。「ばっさい」という言葉がすぐには伐採と結びつかない。

明けて翌日。5:30に起こされ、じゃ、いってらっしゃーい、と軽トラ2台に分乗して男5人で近くの林に向かった。聞くと、うちの林なんだそうだ。へー、畑と田んぼと林もあんのね、なんてのんきな事を考えていると、耳をつんざくドゥルルンという音。
あー、これこれ、と直径25cmほどの木を撫でている義父とチェーンソーを動かし始める隣の親族。

そっちに倒すぞ、気を付けろー、なんて簡単に言ってくれているが、こっちは普段着にスニーカーだ。結構な勾配がある斜面を素早く動くなんて、体重が重いのを差し引いても無理がある。とりあえず絶対に巻き込まれないだろう大木の陰に隠れると、あっという間に木が倒れてきた。余計な枝を刈って男5人でえっちらおっちら軽トラに乗せる。木全体の長さが軽トラの倍、大体6,7mなのでフロントガラスの先に枝が垂れ下がり、後ろは地面に擦りそうになっている。さて、もう1本と同じような木を伐採し軽トラに乗せた。ちなみにここまで、まだ何をするか説明は無い。盆灯籠というものを建てるという情報のみだ。

伐採した木を家へ持ち帰ると続々と親族が集まってくる。皆、作業着に腰袋をぶら下げている。腰袋の中は鉈、ノコギリ、植木鋏などなど。さてやるか!と長老風のお爺ちゃんが一声かけると皆が一斉に動き出す。鉈で木の皮に切れ目を入れるとベリベリ皮を剥がしていく。2本の木は一番上に数本の枝を残してすっかり皮が無くなった。その後1本は上の枝も刈られたので真っ直ぐな枝のない白木になった。

ここでやっと説明書が登場!ついに私にもゴールが見えた。どうやら枝を残した木を中心にもう1本を切って横木にし十字に組む。十字に組んだ部分に荒縄で桔梗を表す結び方をするらしい。最終的に家の前に木を立てて灯りを付ければ盆に死者が迷わず家に着ける、という目印が盆灯篭だった。

しかしゴールが見えても私には道具が無い、作業出来るような服も着ていない、で、専ら雑用係である。ゴミを纏めたり、オロオロしている合間に作業を見ていると長老風のお爺ちゃんが凄い。

木の木目を読んで鉈を直角に当てている人に指示をしている。もうちょい右、そこでやってみろ、と言うと別の人が当てている鉈に金槌を打ちつけて木を割っていく。楔を使って裂け目をどんどん広げていくと、見事に真っ二つ。テキトーにやると木目に沿って裂けてしまうので真っ二つにはいかないそうだ。

あまりに見事なのでどうやるのかコッソリ聞いてみたが木目の真北と真南を結んで鉈を当てると真っ二つになるそうだ。コツを聞いても真北と真南の目が読めないのでどうしようも無い。

そうこうするうち3時間後、作業の全てを熟知している職人のようなお爺ちゃんのおかげで盆灯籠が出来上がった。写真を撮れば良かったが完成後にどしゃ降りの雨になったので、生憎写真が撮れずじまいで帰ってきてしまった。

盆灯籠全体は2階建の家の屋根より高い案山子のようだ。てっぺんの枝は残し、横木の端に切った枝を括り付けてあるので緑色が頭と手に見える。案山子に見たてると首の辺りに大きな桔梗の花びらのネクタイ。さらに下の方には中心の木を支えるように左右に2本の割いた木を立ててあり、横木で連結してある。googleで検索すると高灯籠とも言うようだ。

期せずして地域の伝統に触れる機会を得た訳だが、これがなかなか楽しかった。全く戦力外なので作業全体を眺められたのも良かったのだろうと思う。こうやって後世に技術は伝承されていくんだ、と感心したが、私はと言うと、作業途中で昔、垣根を作る時に使った垣根結びという縄の結び方も教わったが既に再現出来なくなっている。文化の伝承者には向いていないようだ。(野)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

正しく伝える

2012-07-02 08:39:51 | 日記
 良い所に引越しましたね、と名刺の住所を見ながら言われるたびに、その人が正しくわが社の所在地を認識しているのかどうか、つい探りを入れてみる日々が続いている。これまで何人もの来客がビルを間違えて、近所にある真新しいビルの国際的にも有名な大手自動車企業の受付のお姉さんに、ここにジェイエスピーが引っ越してきたはずだが、と聞いているらしい。わが社の社員ですら、すでに最低1名は「うちの本社は何階か?」と尋ねているという話を聞いている。
 
 ただどうやらわが社への訪問客だけが間違えるという話ではなく、同じビルに入っているよその企業の来客も同じように間違えるようで、自動車屋ビルの受付では、わが社の入っているビルへの道順を書いた地図をお姉さん達が準備しており、ビルを間違えて来訪した人にはご丁寧に地図を渡して説明してくれているという。先日わが社のお客様にその地図を見せて頂いた。受付のお姉さん、ご面倒をお掛けします。
 
 お姉さんに聞くまで間違いに気づかないほどわが社のイメージがアップしている、ということだと密かに喜んでいたが、地図を見せてくれたお客様は「何か人に言えない手を使わなければこんなところに引っ越せるわけがないと考えていたので誤解が解けて安心した」とおっしゃっていたから、喜んでばかりもいられない。ものごとはやはり正しく伝えないといけない。
 
 しかし、人は自分なりの解釈で好き勝手にイメージを膨らませる生き物である。伝えたいイメージを正しく伝えるのは至難の業と言えるだろう。先週の金曜土曜に中途採用の大掛かりなフェアが東京国際フォーラムで実施され、わが社も土曜の部だけブースを出した。日本は好景気に湧いているのかと思われるほど多数の企業が豪華ブースを設置して、やって来る転職希望者を煽っていた。モーターショウのコンパニオンのような露出度が高い格好をした美女軍団まで投入したブースもあり、各ブースは器量が良く声が通り引きが強い感じの女性を表に出して、「お客さん寄ってらっしゃい」と、その昔の遊郭通りさながらの雑然としたアジアンテイストいっぱいの客引き合戦の場と化していた。
 
 この迷宮に迷い込んでしまった転職希望者は、もう完全に舞い上がっている。もちろん一部の企業では採用担当も舞い上がっているだろう。こんな美人のお姉さんが話しかけてくれて、しかもすごい会社らしいし、自分はなんてラッキーなんだろうと転職希望者が考えれば、しめしめ、こんなにたくさん集まってくれて、フェアの求人はうまく行ったぞと考える採用担当者も続出していたろう。
 
 それぞれが、桃色の勝手なイメージを膨らませている中、男性3人だけで暗黒エネルギーに似た、良く言えば重厚な、悪く言えば、ただどんよりした空気を漂わせたアジアの中のヨーロッパのような趣のブースであったが、そこに差し入れの飲み物をぶら下げてわが社の社長がやってきて、声をかけやすそうな転職希望者を休憩スペースや通路などで手当たりしだいに捕まえてはブースに引っ張りこむ掟破りの荒業を始め、わが社ブースも急速に雑然としたアジアンテイストに早変わりしてしまった。すごくいい会社だから話を聞いて行け、と言われて半ば無理やり席に着かされた皆様に、できるだけ正しい情報を伝えなければならない。大半は厳しい現実の話しである。甘い世界など無い、と言う話を皆様に伝えなければならない。
 
 わが社への悪いイメージは持って頂きたくないが、わが社が求める人材像はきちんとお伝えしなければならない。その上で、訪れて頂いた方々の経歴や身につけておられる技術をお伺いしてご自分の力がわが社の求める人材像に合致していると思われるかどうかを一緒に考えていく。ほとんどの方々がご自分の力量不足を口にされ若干しょんぼりとされるため、それ以後は人生相談的な色合いの濃い時間となる。わが社の勝手で席に座って頂いた皆様だ。申し訳なくて、次に待っている人がいても、じゃこれでとはなかなか言えない。ある程度結論めいた何かが見えて来るまでしっかり話す。気がつけば人並みが途切れるまで5時間半も座り続けていた。
 
 人の縁を大切にしたいと思う。やはりそう思ってくれる人を仲間にできたらと思う。そういう人には、わが社の今をありのままに知って欲しいと思う。伝えたいイメージを正しく伝えるのは骨の折れる作業だ。さて、何人に正しく伝わったのだろうか。縁あってフェアを通してわが社に来てくれる人がいるなら、うれしいことだ。(三)


monipet
  動物病院の犬猫の見守りをサポート
  病院を離れる夜間でも安心

ASSE/CORPA
  センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
  「できたらいいな」を「できる」に

OSGi対応 ECHONET Lite ミドルウェア
  短納期HEMS開発をサポート!

GuruPlug
  カードサイズ スマートサーバ

株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする