収集、選別、意味づけ、共有 ＝ キュレーション

コンピュータの世界にパイプライン処理というものがある。
何かの処理の出力結果を次の処理の入力データにして、次々に処理をしていく方法だ。UnixというOSに親しんだ人にはなくてはならないものだろう。

コミュニケーションも誰かの脳内から出力された言葉や表情を受け取り、自分の脳内で処理してまた誰かに言葉や表情として伝える。それを受けてまた周囲の人が・・・と永遠に続くわけだが、インターネットもまた同様で、誰かの生み出したアイデアが次のアイデアを生み出し、今では情報が爆発的に増えているため、これからはキュレーションの時代だと言われている。

もともとは博物館や美術館で展覧会の企画などを担当する役割の人をキュレーターと呼び、転じてITの世界で情報をまとめることをキュレーションと言われるようになり、またその情報をまとめる人をキュレーターと呼ぶことになったそうだ。

佐々木俊尚氏は
“キュレーションは情報を収集し、選別し、意味づけを与えて、それをみんなと共有すること”
と定義している。Webサイトでは、NAVERまとめ や toggeter が有名だ。


インターネット上の情報はますます重要性を増している。分からないことはまずgoogleさんにお尋ねすれば、大概のことは事足りる。

先日、iPadからiPad2に乗り換えたのだが、どうやらマルチタッチジェスチャーというものがあるらしい、という話を聞いた。それは何？と、当然googleさんにお尋ねすると、４本指で左右にスクロールすると既に起動しているアプリケーションを次々に切り替えられたりするようだ。
今まではいちいちホームボタンを押して切り替えていたのでそれは便利！

早速設定を試みるがそもそも設定画面にマルチタッチジェスチャーなどという項目が見当たらない。再度googleさんの登場である。どうやらMacが必要でさらにXcodeという開発環境を$5で購入しないとマルチタッチジェスチャーは有効にならないとある。我が家にはWindowsマシンしかないのでMacから購入しなければならない。

そんなことであきらめていられない。私にはgoogleさんという強い見方がいる。
私が困っていることは地球上の60億人の内の誰かも同じ悩みにぶち当たり、すでに解決しているに違いない。
Windowsで何とかする手立てが無いものか、三度目のgoogleさんの登場である。

すると、やっぱり発見。バックアップデータに手を加えてiPad2に戻すとあら不思議、マルチタッチジェスチャーができるではありませんか。

今回は三度googleさんの力を借りて、どーでもいい情報と珠玉のiPad2ハック情報を自分で取捨選択して探したわけだが、そのうちiPad2関連のキュレーターが登場して情報をまとめてくれることだろう。

情報発信はどこかで必ず誰かの役に立つはずだ。発信しないまでもキュレーションで誰かのお役に立てるかもしれない。(野)


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