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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

夏の挑戦

2016-06-08 08:19:35 | 日記
 気づけば、スーツの上着が不要になるぐらいの暑さが続き、いよいよ夏が迫って来たなと感じる。夏が嫌いな人もいるでしょうが、人間を活動的にし気分を高める季節でもあると思う。この勢いに乗って新しいことに挑戦しようという気持ちも芽生えてくるのではないだろうか。そんな私は昨年30代半ばで生まれて初めてサーフィンに挑戦した。その体験記を綴りたいと思う。久しぶりの担当なので気合入れたら長文になってしまった。

 私の友人にサーファーはいない。がしかし、とにかくサーフィンの世界を知りたく、ネットで体験レッスンしているところを探し、一人では心細かったので友人を飲みに誘い酔わせたところで、自分たちもいい歳だし、体が動くうちに新しいことに挑戦しようぜ!な!とその気にさせ、連れて行った記憶がある。その後、友人は体験レッスン以降誘っても来てくれなかったが・・・。その理由は後ほど。

 私が体験レッスンを申し込んだ先は、千葉県九十九里海岸を拠点にしているスクールで、サーフショップが運営している。ホームページの申し込みフォームに、氏名等の個人情報、身長・体重、希望日を入力し送信すれば予約完了。価格はサーフボードとウェットスーツレンタル込みで¥9,000。私の最寄り駅から6つ先の幕張本郷駅が集合場所で、九十九里浜まで送迎してくれる。

 いよいよ当日、午前8時少し前。集合場所の駅に到着し、ロータリーに向かうとイケイケのデザインに覆われた存在感たっぷりのバスが停車している。付近にサーファーのお兄さんがおり、受付を済ませ乗車。その後、続々と人が増え、参加者全員集合したところでバスは出発。20名ぐらい乗車しており、やはりほぼ20代の若者。

 午前9時ごろ。京葉道路を走り1時間もしないうちに現地のクラブハウスに到着。九十九里浜の北の方、豊海というエリアだ。コーチから1日のスケジュールの説明があり、ウェットスーツに着替え、屋外へ出る。外は炎天下、日差しが強い。準備されていたサーフボード(以下、ボード)を手に取り、コーチと参加者たちと100m先の浜辺へ向かう。それにしてもボードが大きい。長さは9フィート、約2m70cmだ。自分の身長は軽く超えている。ボードの厚みがあるので腕が回らず脇にかかえることが難しい。初心者はまずボードの上に乗れることが優先なので、安定感のある『ロングボード』を使うようだ。

 午前10時ごろ。全員浜辺に揃ったところで、自己紹介、海の危険について講習を受ける。『カレント』とよばれる、沖へ戻る潮の流れに注意することや、クラゲやエイなど毒を持つ生物に注意せよとのこと。海底のエイを踏みつけると、尻尾が反転し足を刺してくる。その毒性は強く、足が2倍ぐらいに腫れ上がり、激痛を伴うようだ。その後、準備体操、ボードの乗り方を学び練習を行う。波に乗る際、ボードにうつ伏せの状態から起き上がって、いかに早く最適なポジションに立つかが重要であり、これを『テイクオフ』という。これを炎天下の中、何度も練習する。

 いよいよ、海に入るときが来た。サーフィンは沖で行うスポーツである。足が海底に届くところまでは歩き、その先はサーフボードにうつ伏せになり、『パドリング』と呼ばれる腕の力だけで漕いで200mほど先の沖へ向かう。期待と不安が入り混じる中、ボードに連結されているリーシュコードという紐を足に巻き付け、ボードを脇に抱え、いざ海へ。隣の人と15mぐらいの間隔を空け入水。厚さ3ミリのウェットスーツを着用しているため水の冷たさはまったく感じない。水面が腰の高さぐらいまで来たところで、ボードを浮かべさらに前進する。この後とんでもない事態になるとは・・・。

 波は海底の地形により、上に持ち上げられ重力に耐え切れなくなると下に崩れ、これを『ブレイク』という。自分より低い波の時は、ボードと共にジャンプして乗り越える。高い波の時は、ボードが流されないようリーシュコードを手繰り寄せ、海へ潜る。これを繰り返しパドリングできるところまで歩く。

 私は海をなめていた。低い波は危なげなく攻略し、歩き続ける・・・。ゴゴゴゴゴ・・・、いよいよ高い波がブレイクしながら迫って来た。自分の身長より高い。2.5mぐらいか。リーシュコードを手繰り・・・ザパーン!!思いっきり波に飲み込まれる。波のパワーはすさまじく、ボードが持っていかれ、リーシュコードに足払いを食らった格好になり、その勢いで、海中で体が回転している。回転が止まらず、どっちが上なのかが分からない。海面までの距離も分からない。既に肺の中に酸素は残っておらず息が苦しい。これはまずい、溺れてしまうと意識が遠のく中、海底に足が着いたので力を振り絞り、勢いよく頭を出して空気を思いっきり吸う。

 我に返り、辺りを見渡すとだいぶ戻されている。遠くにいた友人が5m先ぐらいにいて苦しそうな顔している。同じ目にあったようだ。とその時、また高波にのまれた。さらに友人のボードが私の後頭部に直撃!木製バットでひっぱたかれたような痛み。激痛の中、またもや海中でグルグル回転。そんなことを繰り返していたらタイムアップ。結局、沖には出られずクタクタになりながら浜辺に戻る。もはや顔面を濡らしているのは海水なのか自分の涙なのかが分からない。コーチにサーフィンって難しいですねと伝えると、実は今日の海模様はかなりハードで初心者が入るような環境ではないとのこと。沖縄付近の台風がうねりを発生させ、それが到達しているためのようだ。・・・初めに言ってくれよ・・・。

 その後は、浅瀬でボードにうつ伏せになり、コーチが後ろからボードを押して波に乗ったところでテイクオフの練習をする。1度だけ成功することができ、波に乗ったボードは安定感があり、足裏に吸い付くような感覚だった。スピードに乗った自転車に近い。それが終わると、自主練習。ここでも沖に出ることはできなかったが。

 午後1時ごろレッスン終了。クラブハウスでシャワーを浴び着替えてバスに乗り、幕張本郷駅に向かう。途中サーフショップにより、DVDにてサーフィンの最終レクチャー&お会計。道具はこのサーフショップで買うと決めれば、次回以降はクラブハウス代¥500+交通費¥1,500+レンタル料で何度でも利用可とのこと。また、ボードやウェットスーツなどはクラブハウスに有料で保管できる。実は自主練習のとき、ボードを真ん中からパックリと折り、ガラケー状態にしてしまうという不始末を起こしたが、弁償金は不要という寛大な対応をして頂いた。

 午後4時ごろ自宅へ到着。サーフィンはチャラ男がやるものだと思っていたが、意外と過酷なスポーツであると考えを改めるきっかけにもなった。ビールを1本飲むと疲労のためかウトウト・・・。よし、また行ってみようと思いながら爆睡。そのシーズンは、4回行くこととなり、比較的穏やかな海では楽しむことができた。一緒に海に入った人たちには、60代男性、50代女性もおり、幅広い年齢層の方たちがサーフィンを楽しんでいた。私の友人に2度目はなかったが。

 サーフィンと聞くと、道具を揃えたり、それを運ぶ車両が必要であったり、チャラ男が多そうなど、とっつきにくいイメージがあるが、実は誰でも、いつでも、手軽にできる環境が用意されている。この夏、新しいことに挑戦してみるかぁと思っているあなた、サーフィンなんかいかが?出会いもあるかも。(鈴真)


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