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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

インターンシップ

2010-09-16 07:44:55 | 日記
 インターンシップの学生さんが3名、会社に来ている。朝の挨拶は元気で気持ちがいい。一日終わって帰る時間のうれしそうなこと。朝9時始まりの会社なのだが、遅刻してはいけないと初日は7時半に来たという。当然鍵も開いておらず、1階のファミリーマートで1時間以上マンガを立ち読みして過ごしたそうだ。ファミリーマートさんごめんなさい。
 きっちりスーツを着込み、ネクタイをして、ガチガチになって会社に来たら、みんな上着は着ない、ネクタイはしない。「あ、明日からも、ネ、ネクタイとか、してきたほうがよろしいので、しょうか?」と1日経っても緊張しっぱなし一人が、帰る前のミーティングで、これだけは聞いておかなければ、という決死の雰囲気で聞いてきた。3人とも大学3年生、20歳を越えているけれど、こんなに小さな会社であっても、やはり知らない世界には緊張するらしい。

 そう言えば私も学生時代、教育実習に行った事がある。母校の中学校に英語の先生見習いとしておじゃました。英語科の指導教員は、私が中学校時代に新卒でやってきた女性教員で、つらいことも乗り越えて先生としていよいよ油が乗ってきたという風情で、周囲の見えない教育実習生を温かく迎え入れてくれた。この先生には教育実習以来30年近く経った昨年の同窓会でお会いしたが、昔と同じ闊達さで、お会いしただけで元気をもらった。そんな先生だが、赴任してきてすぐは、私達のいたずらに、よく泣いていた。もう辞めてやると思ったことも何度かあるだろう。私も先生を泣かせた生徒のひとりだったのだが、その先生の生徒達、すなわち私が教育自習で教えることになった中学2年のクラスの生徒達は、みんな天使のようなやさしい子供達だった。

 2週間も天使と暮らしてしまったため、彼らと離れ難くなってしまった私は、2週間目の終わり、つまり、もうお別れを言わなければならない日、の前夜、急に彼らに何か思い出の品を残したい、と思い立った。私の似顔絵入りしおり、表は私の前から見た姿が、裏は私の後姿が書き込まれたしおりを作って、一人ひとりにコメントを書き込んでクラスの生徒みんなに渡してやろう、とそんなことを、なぜが思い立ってしまった。

 これは一人ではできない。そう思った私は、中学校時代の同級生に支援を要請した。男子3名女子1名が、急な話であるのに私の教育実習最終日の前日の夜、駆けつけてくれた。携帯電話もない時代に、よく集められたものだ。型紙を作り、しおりの紙に結ぶリボンを作り、似顔絵を描いた。しかし、40人近い生徒のために一夜にして全員分似顔絵を手書きするのは不可能だった。だが、コンビニがある時代ではない。深夜になってコピー機を貸してくれるところなどあるはずも無い。「ああ、どうしよう」と思っていたら、ある友人が、「警察署ならコピー機があるはずだし、夜でもやっている」と言い出した。そうだな、そうだな、と何のためらいもなく私たちは、近くの警察署に駆け込んだ。20代前半の若者が5人、血相を変えて警察署に飛び込んできたために、何事かと夜勤の署員が窓口に集まってきた。口がうまいやつというのは、世の中にはいるものだなぁと、友人が警察官に状況説明するのをポカンと見つめながら、私はそう思っていた。
 「そうか、子供達もいい思い出になるだろう。コピーしたい色紙をかしてごらん。俺たちがコピーしてやるよ」なんとおっとりした、良い時代だったことだろう。私は、警察署員の皆様も巻き込んで徹夜でしおりを作り終わり、しょぼしょぼの目でみんなに「ありがとう」を言って学校に向かった。

 最後のホームルームの時間、一人ひとりにありがとうを言いながらしおりを渡すときには、しょぼしょぼの目は始終ウルウルし、あふれて来そうなものをこらえるのがやっとという状況だった。最後に、こっそり生徒が作ってくれていた寄せ書きをもらうと、とうとうこらえきれなくなっていた。


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株式会社ジェイエスピー
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