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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

道案内

2010-04-30 14:13:45 | 日記
 新横浜駅あたりをふらふらしていると、「ラーメン博物館はどこか?」と尋ねられることがある。これまで4~5回は聞かれている。そのうち何回かは英語だった。顔を見たら日本人と変わらない方からいきなり英語で話しかけられると、少し慌てる。聞かれるたびに次はこう答えよう、と心に決めているにもかかわらず、考えていた言葉はまったく頭に浮かんで来ない。で、ついて来い、と言う話になる。どうせ会社に帰るつもりだったのだし、とかなんとか言い訳しながら。以前書いたが、私の会社ジェイエスピーは、ラーメン博物館の目の前のビルにあるのだ。
 
 道案内というのは非常に難しい。交番勤務されているみなさんを尊敬する。道案内するためには、目標となる目印を適切に説明しなければならない。聞いても聞かなくても同じようなわかりにくい説明だと、かえって道に迷うかもしれない。街の目印をしっかり頭に入れておかないとわかりやすい説明にならない。先導して一緒に行ってしまうのが手っ取り早いと言うことになる。

 先日、ある社員に「マネージャとリーダーの違いを説明できるか?」と尋ねたところ、一生懸命説明してくれたが、結局違いをうまく説明することはできなかった。この道案内の比喩をうまく利用してはいかがだろうか。100%ぴったりと言うわけには行かないが、ある程度近いものがある。
 目的地到達までに想定される曲がり角をいくつか示し、安全を願いながら自力で進むよう案内する。マネージャの仕事に近い。ついて来い、と自分も一緒になって目的地に進む。リーダーの仕事に近い。
 ちゃんとしたマネージャに道案内されると、そんなにすごいリーダがいなくともプロジェクトは成功する。大したマネージャに案内されていなくとも、すごいリーダがいるとプロジェクトは成功する場合がある。まれだが。

 いくらでも時間がある、と言う場合、人はあまり道を尋ねない。あまり時間にゆとりがない、と言う場合に道を尋ねることが多い。時間に制限が無いならマネージャはいらない。
 道を知っている強力なマネージャが一人いると目的地を目指す探検隊は何隊も出発できる。だが、そのマネージャが自分はリーダだと思っていると探検隊は一つしか編成できない。
 良いリーダが必ずしも良いマネージャではない。道を尋ねる方々に、わかりやすく曲がり角を説明できる人でなければマネージャは勤まらない。
 また、良いマネージャは、自分が休んでしまうと道案内の仕事が滞ることを想定して、休みを取っても大丈夫な体制を準備して休む。良いリーダだった人は、いつまで経っても自分が休めるような体制の準備ができない。自分がいなければ何も始まらないと思い込んでいる。だからいつまで経っても休まない。何も無ければ良いが、不慮の事故はいつでも起き得る。

 良いマネージャに道案内されると、教えられた道にある印象的な目印を忘れない。自分の力で歩く力が身に付く。へたなリーダが細かく説明して先導して歩くと、リーダの方ばかり向いていて景色を見ていないことがあり、目印を覚えない。ナビを使って運転するようなもので、自力で目的地に向かう力が身に付かない。

 良いマネージャと良いリーダがそろうと、楽しく目的地に着き、良い旅の思い出が残るだけでなく、知らないうちに旅をする力までついてしまっている。だから、旅が終わるとすぐまた次の旅に出たいと思えるのだ。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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