JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

入力144MHz出力1296MHz 9逓倍器の試作

2015-09-01 | 無線機
1SS1588などのSW用シリコンダイオードで逓倍することができるそうなので、9逓倍器を作ってみました。

144MHzの1Wを入力すると、9逓倍されて50mW程度の1296MHzが出てくるそうです。
とりあえず、寸法とおりにキャビティを作ってみました。
底面は両面基板、枠はブリキ板です。


調整はダイオード検波の即席パワー計で出力が最大になるようにしました。
1200MHzのハンディ機で確認したところ、電波は確認できましたが、逓倍器無しでも高調波が受信でき、正常に逓倍できているかの判断はできませんでした。
そこで、SDRで受信してみたところ、数十dBの差があったので、それなりに逓倍しているようでした。

後日、スペアナをお持ちの工作会メンバー宅で測定したところ、5倍波以降が盛大に出ており、コイルを切り詰めたりして調整してみましたが、9倍波が抜け出すまでは追い込めませんでした。

もう1段キャビティを追加すれば良さそうですが、このキャビティ自体がどの周波数に共振しているのか調べてみようと思い、ブリキ細工の練習を兼ねてもう一つキャビティを作ってみました。


1号機は細く切ったブリキ板を四角に曲げた枠で、キッチリ曲げられずイマイチでしたので、2号機は所定のサイズに切ったブリキ板5枚を半田付けする構造としたので、少しまともになりました。

ハムフェア、受注生産、硯の寄り道などあって、このプロジェクトは、途中で止まっていますが、低い周波数の信号を逓倍してコムジェネレータを作って、rtl-sdr-scannerで測定してみる予定です。