JJ1WKN Log

自作や移動運用関連のログです。

uBITXの製作 その3

2019-10-08 | 無線機
その3です。

 変調・復調基板を合体してテストを開始しました。


 uBITXではSi5351A自体が生成する信号の周波数、45MHzクリスタルフィルターのピーク周波数、12MHzクリスタルフィルターのピーク周波数を設定する必要がありますが、どれ一つとして正確なものはありません。
 各クリスタルフィルターの周波数は大体分かっていますが、少なくともkHzオーダーで合っていないと、各信号が全く通らない状況になります。

 先ずはSi5351A自体のキャリブレーションですが、基準になる正確な機器が無いので、とりあえず最近買った無線機の周波数が正しいとして、この無線機の周波数を基準としました。
 手持ちのSGと周波数カウンターの周波数を比較してみましたが、どちらも数10Hzの差でしたので、それなりに信じても良さそうです。
 uBITXにはSi5351A自体のキャリブレーション機能がありますが、操作するのが面倒なので、ソフトウェアを書き換えて明示的に設定することにしました。
 スケッチのコメントにあるようにSi5351Aに10MHzを設定した信号が、10.001MHzと測定された場合、キャリブレーション値は、下記となるので10MHzの信号を先の無線機で受信して設定しました。
  cal=875MHz*10.001/10.000
 これでとりあえずSi5351Aのキャリブレーションができました。周波数が10MHzから離れるとキャリブレーション値は異なるようですが、今後の課題として深追いしないことにしました。
 次は45MHzクリスタルフィルターのピーク周波数ですが、Si5351Aで45MHz付近の信号を生成して、ピーク周波数を測定しました。
 最後に12MHzクリスタルフィルターのピーク周波数です。これも同様にSi5351Aで12MHz付近の信号を生成して、ピーク周波数を測定しました。12MHzの信号は変調/復調時のキャリア周波数なので、クリスタルフィルターのピーク周波数というよりも、USBなのでフィルターの立ち上がり周波数付近に設定するべきですが、とりあえずこの値で設定しました。
 uBITXはキャリア周波数も設定する機能がありますが、ソフトウェアを書き換えて明示的に設定することにしました。

 先ずは受信からとSGで7MHzのキャリアを発生させて受信してみたところ何も聞こえなかったので上記の周波数設定をしたところ、受信はできるようになりました。



 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿