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FCZ代用コイル使用50MHzAM送受信機の製作 その1

2012-01-15 | 無線機
FCZ代用コイルを使用して50MHzAMモードの無線機を作ろうと思います。
50MHzAMモードは散々作ってきましたが、また作ります。

今回は極力特殊な部品を使わずに作ろうと思います。

周波数構成ですが、送信機は8.4MHzのVFOを6逓倍して増幅、変調します。
受信機は6.6MHzのVFOを6逓倍して40MHzを得て、50.7-40-10.7-10.245=455kHzの予定で、10.245MHzのみ水晶を使います。
フィルターは10.7MHzのFMラジオ用、455kHzの中波ラジオ用を使います。

AMモードですが、6逓倍するのでそれなりに安定したVFOを目指します。

回路図です。
VXOは丁度よい水晶の入手が困難なので、却下。
LC発振ですが、ポリバリコンも定番のものがあるわけではないので、却下。
バリキャップとなりますが、これも割りと特殊なので、通常のダイオードで代用できないかと検討してみました。
実験してみたところ、SW用のシリコンダイオードは可変範囲が取れませんでした。
整流用の大き目のダイオードは接合容量が大きいのでいいのですが、トランジスタを試したところ、2SA1015GRのベース、エミッタ間がいいかんじでしたので、これにしてみました。


電圧と周波数(x6)のグラフです。
ほぼ直線になりました。
トランジスタのベース、コレクタ間もダイオードなので、エミッタとコレクタを並列接続すると、可変範囲を広くできます。
電圧を上げてもいいのですが、発振回路と共用するので5Vにしました。
レギュレータにダイオードでゲタを履かせてもいいでしょう。
今回のVFOは30kHz程の可変範囲があれば十分です。
下のグラフは6逓倍後の周波数ですが、50.5-50.7MHzをカバーできました。


調整は、同調用VRの下側の電圧を2V程度に設定して、LC発振回路のトリマで上限の8.45MHzに設定して、同調用のVRを左に回し切ってから、同調用VRの下側の電圧を調整して下限を8.42MHz程度に設定します。
周波数の安定度ですが、基板上にむき出しの状態ですが、100kHzの桁で周波数がパラパラ動くことはありません。

基板です。
左からOSC部、バッファです。
OSC用のコイルは温度変化を和らげるために、2mm厚のEVAシートで簀巻きにしました。
少し太めになりましたが、効果が期待できそうです。


次は逓倍ですが、いきなり6逓倍しようと思います。
40MHzの複同調コイルで取り出す予定ですが、トリマが2つになるのが悩ましいところです。