「おとしゃん、写真しっかりとってよ。鼻の頭しかピント合ってないじゃん」
「おい、ラウラ、肉球を見してみな」
「えぇ。じゃちょっとだけ。まずは右手だけね」
「いいね、いいよ」
「それじゃ、左手ね」
「もうちょっと、アップで」
「じゃ、右手」
「もう、飽きた。アタシは寝るね」
「おとしゃん、写真しっかりとってよ。鼻の頭しかピント合ってないじゃん」
「おい、ラウラ、肉球を見してみな」
「えぇ。じゃちょっとだけ。まずは右手だけね」
「いいね、いいよ」
「それじゃ、左手ね」
「もうちょっと、アップで」
「じゃ、右手」
「もう、飽きた。アタシは寝るね」
昨夜は竜巻注意報が出たり、すごい雨風でした。
東海道新幹線は沿線上の火災でストップし、三連休で帰省の方々が大変だったようだ。そして、何より糸魚川の大火災はとても辛い。20年前にも姫川で大きな災害があったが、この時期の低気圧は本当に災害をもたらす。本当に「嵐」。
強い風も止み、雲ひとつない富士山。でも南の空に雲が湧き始めているので、夜明け前に撮影です。
そして、ラウラ。「アタシはまだ寝る」と言ってベッドから動かない。
「ラウラ、何しているのか」
「おかぁしゃんと一緒にいるの。いいでしょ」
「重いってよ」
「そんなことないわよ。ずっとここにいるんだから」
「デブ。おりた方がいいよ」
「失礼ね。おとしゃんはあっちに行って。おかぁしゃんはアタシのものだからね」
「しかし、重そうだなぁ」
お風呂場のお掃除をしているMihoちゃん。
「あちゃー。取手がもぎ取れた〜〜〜」
「おかぁしゃんがなんか騒いているでー」とラウラ。
「古いんだから仕方ないよ。それにしても」
「言ってやろ、言ってやろ。おかぁしゃんの馬鹿力」とラウラ
「こら、ツリーのオーナメントで遊ぶな」
「アタシは壊していないもん。誰かさんとは違うから」
「バシ、バシ」
「黙秘権の行使です」とラウラ
夕暮れの富士山。明日は雨らしいね。
「久しぶりに高い場所の隠れ家に入っているのよ」とラウラ。
そして、しばらくすると「降りられない」とミーミー泣いているラウラ。その下で「大変だ」とジェリーが心配そうに見ていた。仕方ないので抱っこして下ろすと、何もなかったように歩き回り、陽だまりに座ってお尻を温め、「樅の木」を鼻歌で歌っているようだ。
そうそう、「南のクリスマス」という映画の挿入曲。久々にアンナの軽快な歌声に参ってしまう源太郎であった。
Anna Tatangelo - Natale italiano
「アタシはおとしゃんの椅子が一番落ち着くよ」
「邪魔だなぁ。そこどけよ」
「あっ、おかあしゃんが押入れをごそごそしているぞ。ちょっと偵察に行ってくる」
「おかぁしゃん。何しているの?」
「なぁーんにもしてないよ」
「でも、何かごちょごちょ。しているじゃん」
「お片付け」
「そっ、それならここで見ているよ」
「でもさ、あれは何かなぁ」
見ている先には「イボイボ付きの足踏み竹」あるだけ、、、何を考えている。「なぁーんも考えていない」ラウラでした。
「おとしゃん、センスないけど、やるだけやってみたら」
「お前がいたずらしなけりゃ、もっとオーナメントを下にもつけられるんだけどね」
「へぇ。クリスマスツリーが華やかにならないのはアタシせい?。そりゃ言いがかりだよ」
「まあ、そういうなよ。オーナメントの細い糸が見えないんだよ。これでいいか」
「そんなところかな。いいんじゃない」
「よし、じゃこれでおしまいだぁ」
長野大町の友人から、「北アルプスも白いものが里に近づいてきた」とアルプスの写真を送っていただいた。スキーの季節になりましたねぇ。
知人から「京都旅行に行っている」と清水の舞台の写真を送っていただいた。もう秋も終わりこの季節の風景もまたオツなもの。きっと今頃は「湯豆腐」で京都の夜を楽しんでいるかもしれない。
今日は、一日暖かく、とても穏やかな一日だった。夕暮れになり富士山の南西斜面が輝いている。
クリスマスツリーだが、Mihoちゃんから「飾りがちょっと寂しくない」と言われたが、めんどくさいので「これで十分」と答えておいた。Mihoちゃんはセッションの音合わせに出かけたので、源太郎とJerryそしてラウラとお留守番。まぁちょっと飾りを増やしておこうかな。(ラウラのお手伝いは不要だからね)
ラウラの今日は、押入れを覗き込んだり、クリスマスツリーの飾り付けを邪魔したり、ジェリーとの領土問題で争ったり、昼寝もろくにできなかった。だからとても眠たい。
Mihoちゃんと夕食を食べている時、大好きなアマゾンの箱に丸くなって寝始めた。最初は雪だるまのように寝ていたが、ある時、箱の縁から顎が外れて、なんとこの体制になってしばらく動かない。
「ラウちゃん、大丈夫?」と声をかけても動かない。
「おいおい、ラウラ、大丈夫か?」と近寄っても動かない。
「これじゃ呼吸できないぞ」「大丈夫よ、脳みそ少ないから頭軽いし」
慌てて、源太郎が頭をつついても「動かない」
そしてやっと目を開けた。「何よ、眠たいの。邪魔しないで」とラウラ。
「馬鹿野郎。その格好じゃ、天国行きだぞ」
お昼から、ぼちぼち「クリスマスツリー」を飾り付けた。昔のようにちっちゃなオーナメントを飾ろうとしたが、細いつり糸が見えず、「玉とリボンでいいや」とさっぱりとしたクリスマスツリーにした。
電飾は古いので(LEDではない)、点灯しない回路もあって、テスターでランプの細い銅線が切れていないか確認してやっと点灯することができた。
「おとしゃん、これは何?」
「そうか、ラウラはちっちゃな時に一度見たことがあるよな。クリスマスツリーだよ。お前がいたずらするからオーナメントを下につけていないよ。いたずらしたらパンチだからな」
「いたずらなんてしないよ」と早速ツリーの下で場所を確保したラウラ。
「どけ!どけ! このクリスマスツリーは俺のものだ。ラウラはあっちに行け」とジェリーが実力行使でラウラを排除し、早速ツリーを確保した。
「二人とも仲良くしなさい」
「おっと、なんか近づいてくるな」
「なんじゃ。にいちゃんの車の鍵か。にいちゃんはいるのか?」
「まだ寝ているよ」
「こいつ、チョロチョロしているな。勝負するのか」
「おい、やるのか」
「こうしてやる」
「まぁ、今日はこのくらいで許してやる」