Jerry Emma Laura Piano

Mina, Dalida, Barbara, Laura, Lara....美人大好き! あっ、Mihoが一番好き

源太郎(5)

2013年07月09日 | 腰折れ文
「おはよう。昨日は付き合わせてすまなかった」いつものように源太郎は遅刻した。
「ああ、おはよう。驚いたけれど、お前らしくもないな。本当に付き合うのか」看護婦がいないことを確認して、源太郎に聞いた。一瞬、源太郎は答えに間があった。
「おう、そういうことだ」
「院長には、話しいつするんだ」
「もう少しあとだな。またダメになるかもしれないから」
「相変わらずだな。でも彼女は真剣だろ。だったらいいじゃないか。お前も年貢の納め時だよ」
「お前だって、昨日玲ちゃんと相性良かったようだし、どうだ彼女は」
「馬鹿言うなよ。子供だよ」
「そうかな、俺はいい娘だと思うがね」源太郎が、お前には渡さないぞと言わんばかりに、あえて一義に推薦していることが解った。

「お前、まさか二股じゃないよな。帰り道に玲子さんは、おまえのことばかり話していたぞ。そんな娘をあの場所に呼ぶとは、お前おかしいんじゃないか」
「あの子が、しつこく言いよるから、終息宣言だよ」なんだ、やっぱり彼女だったじゃないかと想像通りに一義は安心し、玲子の話はすべて事実だということを改めて納得した。
「呆れた奴だな。二人を泣かしたら許さんぞ」
「そこで、頼みだ。香さんと上手く行くまで、あの娘を頼む。ちょっと色々あってな」と源太郎が意味深に言ったので聞き返そうとしたところに、看護婦の深雪が入って来たので「解った」とだけ一義は答え、源太郎は右手を挙げて診察室を出て行った。

「おはようございます。先生は昨日早く帰りましたね。デートですか」看護婦の深雪が、意味ありげに朝の挨拶をした。
「昨日は、事務長と久々に飲み会ですよ」
「やっぱり、遊び人との飲み会ですか、と言うことは、コンパですね」
「違うよ。大学時代の集りだよ。それより、カルテ持って来て」
「面白くない飲み会ですね。近頃事務長まったく誘ってくれないんですよ。イタリアンがいいな。先生から言ってもらえませんか」
「わかったよ、診察始めるよ」一義は、玲子のことをふと思った。さほど年が違わない深雪とくらべると玲子の欲の無い素直さが際立って見えた。

紫檀で作り込まれた書棚が並び、あきらかに金のかかった院長室に源太郎は入った。
「お前。近ごろ、家にこないな。母さんが、うるさくてかなわん。たまには家に寄れ」
「院長、病院では事務長と呼んでくれよ。俺にも立場がある」
「何言ってんだ。事務長らしい仕事していたら、そう言うよ。毎度まいど看護婦連中と飲み歩いているらしいな」
「冗談じゃないよ。今月は一回もない。昔の親父だって、似たようなもんだっただろ」
「口数だけは事務長だな。まあいい、山本君の爪の垢でも処方してやりたいよ。とにかく、家に寄れ」
「解ったよ。ところで院長、タイで開かれる学会、誰を行かせます。製薬会社がせっついてますよ」といって、製薬会社が持ってきた資料をひらいた。
「気になっていたんだ。山本君に頼もうと思っているが、彼も忙しいからまだ言っていない」
「僕から一義に言いましょうか。鞄持ちもいるし」
「お前、又一緒を企んでいるのか。ダメだぞ。お前は遊びだからな」
「彼一人で行かせたら、この前みたいに製薬会社と喧嘩になりますよ。彼に行かせるなら、俺がついて行けば安心だろ」
「確かにそうだ。山本君は融通がきかないところが玉に傷だな。わかった。お前から言ってくれ。空きが出ないように、代診の手配も頼むぞ」

「アメリカン航空です」と玲子の同僚が受話器を取った。
「第二係の吉田さんお願いします。大和病院の大和と言います」と源太郎は事務的に顧客を装った。
「ハイ、吉田ですね。しばらくお待ち下さい」しばらくすると、玲子も事務的に電話に出た。
「ハイ、吉田です。いつもお世話になっています」
「おう、源太郎だけど、今日時間あるか」いつものしゃべりに源太郎は戻った。
「お客様、その便でしたら定刻に到着する見込みですね。お問い合わせでしたら、直接到着カウンター案内にお回しいたします」
「解った。新橋の葵で待っている」
「ありがとうこざいました」といって、玲子は受話器を置いた。
「よくかかって来ますね。大和病院さん」
「ええ、偉い先生のお迎え見たいですね。一度名前覚えられて、対応したら電話してくるんです」
「そうなの、あなたも大変ね。私なら、すぐ振っちゃいますよ」源太郎は携帯電話を使っていたが、まだ携帯電話が普及してはいなかったので携帯電話を持たない玲子に直接電話することはできなかった。相手の立場もあり、直接用件は言えないので、いつの間にか玲子は事務的な言葉の中で返事をするようになった。

「源太郎さん。だいぶ待ちました」
「何が定刻だよ。四十分遅れじゃないか」
「ごめんなさい。それより、何の話しなの」
「飲みたかったのさ」といって、お代りを頼むと同時に玲子の飲み物を注文した。
「それなら、打田さんにお願いしたらいかが」
「馬鹿言うなよ。彼女は空の上かもしれないのに、連絡できるかよ」
「てことは、私、合間の浮気相手なの」
「おお、そうだな。そーゆーことだ」
「知らないわよ。私、いつか本気になりますからね」
「いいよ。黙っていればわからないから」
「へえ、一義さんに連絡しようかしら」玲子はいたずらの目をして、グラスを少し上げていただきますという仕草で呑み始めた。
「お前も言うようになったね」
「ええ、これでも私、大人の男の人に教わりましたから」
「誰だ、そいつは」源太郎は解っているが、あえて聞いた。
「馬鹿ね。源太郎さんですよ。安心して。ところで、打田さんとは、どうなの、ねえ」
「そんなことはどうでもいい。俺と一義と来月中旬にタイに出張するんだが、玲ちゃん休みとれるかい」
「えっ。旅行なの。来月なら今からお願いしたら、シフト調整できると思うけど、何日」
「三泊五日」
「うーん。五日間か。土日挟めば大丈夫かな。それより何時」
「十六日の土曜日からさ。決まりだよな」
「ちょっと待ってよ。給料日前だし、しかも山本さんとご一緒なんて。源太郎さんなら多少は甘えられるけど、無理よ」
「ああ、費用は気にするな、全部病院持ちだよ」
「そんなことできるの、ダメよ。私、そんなことできないわ」
「大丈夫。製薬会社の招待旅行だから。ただ、パーティーがあって、同伴者がいるのさ。俺も、一義も独身だろ。香さんと玲ちゃんなら俺たちも安心だし、一義も香さんも英語は問題ないから、俺と玲ちゃんは飲み食いしてればいい」
「本当なの。でも大丈夫かな」
「何が」
「だって、ホテルの部屋」
「俺と一義、香さんと玲ちゃんで同室にすればいいだろ」
「私、山本さんと一緒でもいいわよ」源太郎の反応を見たくて、玲子はいたずらっぽく聞いた。
「ダメだろ。それはだめ」
「何でよ。だって、源太郎さんと香さん一緒がいいんでしょ」
「ダメだよダメ」
「なにいってるの。私と結婚すると言っておきながら、香さんみたいな、美人の彼女がいた人のダメなんて、信じないわ」
「それは、大人しかわからないこと、玲ちゃんも大人になればわかるよ」
「ふん。打田さんはさん付け、私はちゃんだよね。私、行かない」
「悪かったよ。玲子さん、頼むよ。事情はちゃんと説明するから。でも今は、信じてくれよ」
「そう。それなら、今日は、私、内縁の妻で通しますからね。大人の女として扱ってね。いいわよね」
「ハイ、ハイ」

「おい、山本先生いるか」
「あら、遊び人」
「病院だぞ。事務長と言えよ」
「ハイ、遊び人の事務長。先週は先生とコンパだったでしょ」深雪は、意味ありげに言った。
「馬鹿言うなよ。大学時代の集りだよ」
「へえ、山本先生もう同じこと言っていた。じゃ、本当なんだ」
「いいから、先生は」
「今CTです。もう少しかかりますね」
「解った。あとで、きてくれるように頼んでくれ」
「はーい」

「おう、忙しいところすまんな」
「ああ、診察が長引いたので遅くなった」
「構わんよ。ところで、来月の十六日から、薬剤学会でタイに出張してくれるように、院長から指示があった」
「やだよ、製薬会社の奴だろ」
「あの製薬会社は出入り禁止にした富士製薬だよ。今回は違う。でな、俺も行く。お前一人だと又喧嘩するからな。それで、同伴者が必要なので、俺は香さんを頼んである。お前は、玲子ちゃんを頼め」
「馬鹿言うなよ」
「そう言うだろうから、俺が根回ししてある。休暇ももうとってある。お前から連絡すれば、準備は終わり。ああ、それと、お前はヤダだろうが、俺と同室、香さんと玲子ちゃんが一緒。文句ないだろ。パーティーだけは同伴だけど、俺には香さんがいるので会話は問題なし、お前は大丈夫だ。玲子ちゃんだって航空会社、日常会話くらいできる。久々の旅行だし、いいだろ」
「お前とは違って、俺には患者さんがいるんだよ」
「わかっているよ。だから東を代診に手配した。東ならお前、文句はないだろ」
「ああ、彼なら安心だ。でもあいつよく、受けてくれたな」
「お前、俺を誰と思っている。事務長だよ、大和病院の」
「又、何か、裏工作したな」
「裏も表もあるかよ。素直に頼んだら、オッケーだよ。まあ俺の人徳さ。じゃ、いいな」

「香さん、色々ありがとう」
「大和さん。飛行機の手配とホテルは、大丈夫よ。でもホテルは別々でいいの」
「ああ、問題なし」
「でも私、大丈夫かなと思っているの」
「気にすることはない。あの学会は、ほとんど外国人、会話もすべて英語。そんなところに、俺が三分といられないことは、香さんが一番知っているよね。玲子ちゃんだって、さすがに、大変だよ。彼には大和病院の院長になってもらわないといけない。そうしないと、病院の行く末は心配だ。だから、今回、この学会で、彼の存在価値を不動のものにする必要がある。それを、助けて欲しい。頼むよ。上手くいけば、親父に話すから」
「解ったわ」



源太郎(4)

2013年07月09日 | 腰折れ文
【源太郎】登場人物や設定は架空です。本文の転用はしないで下さい。

「ところで」と言って源太郎が座り直し、香も姿勢を直した。
「何だよ。改まって」一義はグラスを真っ白な和紙のコースターに置いた。「実は、お前に了解をもらってと思ってな。俺は、香さんと付き合うことにしたんだ」

一義は、香の瞬きしない目を見つめた。そして、源太郎に答えた。

「そう。お前がね。お似合いだよ。いいさ・・・」一義の最後の言葉の声が小さく、香は聞き取れなかった。
「良かった。お前が了解すれば、親父も了解だな。絶対の信頼があるからね、お前は・・・」

「打田さん。おめでとうございます」と玲子が言うと「だめになるかもよ。誰かの浮気で」と香は首を横に振って、源太郎を見ている。「誰かって、俺のことか」と源太郎が言うと、「他に誰がいるの」と玲子は微笑んだ。

一義は、源太郎と香が何処で再会し、こうなったことを思い巡らした。そして、あのホテルの夜、何故香は誘ったのだろう。何故、あれ以来連絡してこなかったのか、とめどもなく疑問が湧き、答えが見つからなかった。

「山本さんは、応援してくださる」
「ああ、源太郎が好きになった相手なら、応援しない訳ないでしょう」
「親父は、なんて言うかな」急に源太郎が、弱気な発言をした。なぜ父親を気にするのかと思いつつ、場を繕った。
「何も言わないだろうよ。院長は昔からお前のこと、僕らには馬鹿息子というが、俺一人のときには自慢の息子と言っている。それより、もう浮気はできないな。いいことだよ。院長も安心するさ」

「あら、浮気卒業宣言」と香は初めて笑った。そして、お節介にも、「山本さんもお相手見つけたら。玲子ちゃんのような若い娘さんはいかがですか」と話題を振った。
「若い娘はいいぞ。一義。絶対だ」いつもの源太郎に戻った。
「またそれを言うの、私はダメということ」
「違う。違う。俺にはしっかりした女性が必要だが、一義は若さがないから、若い娘がいいと言ったのさ」源太郎から、いつものでまかせの調子いい言葉がでた。
「僕が良くても、玲子さんが相手にしないよ」と一義が笑うと、「まあ、そうだな」と源太郎は頷いた。「お前もいい加減だな。自分に彼女が出来たら、上から目線かよ」といって玲子を見た。それに気付いて、玲子は箸を置いた。

「私、山本さんがお付き合いしてくださると言うなら、いいですよ」
「な。俺には解っていたんだよ。一義。いけいけ」と源太郎は囃したてた。「お前、本当に調子いいな」香は笑顔が消え不思議なことに無表情だった。

「さて、遅くなった。そろそろ、お開きにするか」一義が声を発すると、すかさず源太郎が「ああ。そうだな。一義、彼女は大森だから、送ってやってくれ、帰り道だろ」と答えた。香は、機長と副操縦士と飲み会と一緒だと思った。航空会社の飲み会は皆が想像するように華やかではない。時間を決めて翌日の勤務を考えて、時間がきたらピタッと酒宴は終わる。節制が徹底した飲み会だ。一義と源太郎の二人は明らかに明日の勤務のことを常に考えていることが手に取るように解った。此の二人は本当に信頼関係で結ばれている。

店が呼んだタクシーは十分程で到着した。中居の見送りを受けて、綺麗に揃えられた靴を履き、シゲさんに挨拶して、店を出た。それぞれの車に乗り込む時、無言でお互いに右手をあげた。それだけで、明日もよろしくと言っているようで、幸せを香は感じた。

「送っていただけるなんて。ありがとうございます」座席の奥に乗った一義の隣に玲子がスカートの裾を気にし、真っ白な履きなれないハイヒールをそっと上げて座り直した。
「いや、帰り道だし、二人で少し話せるしね」
「はい」
「ところで、源太郎と香さんがお付き合いしていたのは、知っていたの」聞く相手が違うことは解っているが、あえて一義は玲子に聞いた。
「いいえ。知りませんでした。源太郎さんからそんな話は聞いていませんでした。ただ、昨年十二月の初めに、空港のお客様カウンターに源太郎さんが突然見えて、打田さんの事を聞いたんです。私が対応したんですが、職員の事は話せませんとお断りしたんです。そしたら、大変お世話になったので、お礼を言いたいと頼まれましたので、名刺をいただいて、お伝えしますと、申し上げたんです。」
「昨年の暮れ」一義はその頃を思い出そうとしたが、毎日々変わりの無い日々だったので何も浮かばなかった。
「翌週、また源太郎さんが来られて、打田さんに伝えてくれたか聞かれました。私、ちゃんと連絡した事を伝え、そして打田さんはフライト中でしたから、チーフパーサーに伝えてくれるよう頼みましたとお話したんです。源太郎さんはありがとうと言って、小さいメモを私に差し出したんです。メモには、お礼に食事でも、明日新橋の葵というお店で待ってます。と書いてありました」
源太郎が、女の子を口説く手は昔から変わっていない。しかも、相当な思い入れがある時だけ葵を指定することも変わっていない。

「私、翌日は早出で、早く終わる予定だったんですね。源太郎さんは、私の予定を誰からか聞いて知っていたみたいなんです」源太郎の情報収集は、本当に真面目さと几帳面さがある。彼こそ医者になる素養があった、彼こそ医者になるべきだったと常々一義は思っていた。
「それに、源太郎さんは大きな病院の事務長さんだし、お食事位いいと思ったんです。だからハイと言ってしまいました。だって、誘ってくれたお店、私も知っている新橋の居酒屋さんでしたからね、余計に安心したんです」葵という店は、サラリーマンがたむろしている居酒屋だった。大抵の女の子は、何処でもいいと言いながら、病院の名と彼の立場を知ると、小洒落た店を暗に要求した。源太郎はそんな女の子は絶対誘わなかった。

「本当にサラリーマンが、たくさんいるお店で、女の子は私だけぐらいでした。源太郎さんの知り合いの方が突然、源さん、イョ若い娘だねと冷やかすんです。そしたら源太郎さん、腹違いの一番下の妹だよと答えるんですよ。それが真面目顔で答えているので、笑えないんです。いいお兄ちゃんだねと言われたので、ハイと答えました」
「源太郎はなんて言った」
「そんな答えじゃダメだって言うんです。そう聞かれたら、内縁の妻と言いなさいと。そうすれば、相手と話が弾むと言うんです。だから、次の時はそう言ったんです。そしたら、またダメだと言うんです。おかしいと思いません」と玲子は頬をふくらめた。源太郎は、何を考えているのだろう。いつもなら、食事に誘ってもあの店は一度しか使わないはずだ。あいつはこの娘に本当は惚れたのかもしれないと思える。しかし、その娘を連れて、光琳坊で、香と交際宣言に立ち合わせるとは、理解に苦しんだ。

まだ、玲子のおしゃべりは終わらなかった。「で」一義は相槌を打った。
「今度は、そこでナンパされたの。と答えなさいというの。だからいつも源太郎さんが、何を言うのが楽しみで、今では私、もう新橋の常連さんよ」そう言うとしばらく玲子は黙った。

「源太郎さんと香さんのことは、本当にビックリしたの、冗談だけど、源太郎さん、近頃、私に玲ちゃん結婚しようかと言うんですよ。今度言ったら、お仕置きですよね。あんな綺麗で大人の香さんがいるのに、もう、まったくですよね。今度言ったら、私、山本さんと付き合っているので、ダメと言います」玲子の家に近づいたらしく、もう少し何か言いたいらしく、玲子のおしゃべりが始まった。「それは、楽しいね。いいよ」と調子をあわせていると、タクシーは、程なく玲子の賃貸マンションの前に止まり、ドアが開くと「今日は、ありがとうございました。おやすみなさい」と言って振り向きもせず、歩きにくそうにハイヒールを気にしながらエントランスに消えた。

再び、タクシーは走り始めた。源太郎が、何を考えているか玲子の話を聞いて余計にわからなくなった。誘い方はいつも通りなのに、何回も食事しているし、あいつは絶対に結婚と言う言葉を使うことはなかった。しかも、帰り際に彼女はおやすみなさいと言った。職場ではよくお疲れ様というのに、ちゃんと挨拶する。源太郎は変なところに細かい。会話もテンポもよく弾み良い。完全に源太郎の合格点をもらえる彼女だ。こんなことは今までなかったことだ。それでいて、今日の香との会話はぎこちない。どうなっているんだ。