経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

この強み

2012年08月12日 | Weblog
信用、信頼は、

人と人との関係。

人と人との関係には信用、信頼が前提。



これが根本。ぜったいに永久不変の理。





となれば上に見てきたように、

大きい企業は、人的関係という側面からみれば、

そのままではハンディがあることは明白である。



だが殆どの企業では,そのことに無関心で放置されている、

というのか実態といってよい。



ここだ!

となれば、個々相互に顔が見えやすい,

地場の中小企業が,これを強みとして認識し,活かせば

断然有利になるのである。



もっともかせばの話だが,

大企業願望志向の強い多くの中小企業は

これを強みなどといった認識は乏しい。

これを宝の持ち腐れという。







強み、と行ったが、それは活かさないと意味がないし、

逆にその経営や私生活のことでよからぬことがあると、

身近なゆえに丸見えになり、不利になる、

といった諸刃の剣になることを知っておかねばならない。



皮肉なことだが、

この諸刃の剣が,マイナスに働いているのが

地域型中小企業に多く見られる実態といえる。





信用、信頼の構築のための根本は、

先に,簡単に触れたが、もうひとつある。



それは積み重ねだ。



10年でビッグになった企業と、100年続いている企業。

どちらを信用するか、と問われたら、まず後者であろう。



時間的積み重ね、つまり歴史は、 ごまかせない。

それに追い越せない、追いつかれないのである。



日経が採り上げている「二百年企業」には、

企業はほとんどなく,大きくても中堅程度。

多くが今なお、そしてこれからも中小企業のまま、

しかも時間の積み重ねを強みとして,今日まで生き続けているのである。



畢竟、要約すれば、企業の普遍的あり方としては、

1に、人と人との繋がりを重点とする。

2に、未来永劫的な存続を目指し、信用・信頼の積み重ねをする。



この2点に,尽きる、といえるのではないか。