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泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

こころの風景  「飛鳥の岡本寺」

2016年10月12日 20時15分12秒 | 散歩

NHKのBSプレミアムで放送されている『こころ旅』、ご存知ですか?

俳優の火野正平さんが全国各地を自転車で旅する番組で、相棒・チャリオ(自転車)に乗って日本全国を走ります。その日の旅の目的地を決めるのは、番組を見ているみなさんから寄せられたお手紙です。

「人生を変えた忘れられない風景」「大切な人との出会いの場所」「こころに刻まれた音や香りの情景」「ずっと残したいふるさとの景色」など、お手紙に書かれたエピソードをもとに、ひとりひとりの心に大切にしまってある「こころの風景」を訪ねる番組です。

お手紙に書かれたエピソードをもとに、ひとりひとりの心に大切にしまってある「こころの風景」を訪ねるということで、「子安観音」として求子にご利益があったということで「飛鳥の岡本寺」が紹介されていました。

今回は、こころの風景「飛鳥の岡本寺」を紹介したいと思います。

「飛鳥の岡本寺」は、8世紀の初めに草壁皇子の岡宮を寺地にして義淵僧正が開いた「岡寺」の途中にある、小さなお寺です。

「岡本寺」は、明日香村大字岡という所にあります。バス停「岡寺前」から岡寺に向かう途中左側、寺域七十坪の堂宇が「岡本寺」本堂です。

飛鳥時代、舒明天皇の岡本宮ともいわれる旧蹟を伽藍として、「岡本寺」としたとも伝えられ、現在の本堂は昭和六十三年(1988)に修復されました。

本尊「如意輪観世音菩薩」は平安末期の木彫座像で、「子安観音」として、安産、求子、良縁等にご利益があり、古くから近郷近在の方々が御祈願に参拝されているようです。

「岡寺」があまりにも有名なお寺なので、多くの方はこちらを参拝されます。「岡本寺」は、「岡寺」の途中にあり見逃しそうな小さなお寺ですが、参拝してとても心が落ち着く素晴らしいお寺でした。それにしても、家の近くにこのような霊験あらたなお寺があるとは知りませんでした。飛鳥は、奥が深いですね!

                              

 

 

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秋の一日を楽しめる祭り 「第8回町家のかかし巡り」

2016年10月07日 17時38分29秒 | 散歩

奈良県高市郡高取町土佐街道において、「第8回町家のかかし巡り」が10月1日から10月31日まで行われています。

今回は、秋の一日を楽しめる祭り「第8回町家のかかし巡り」を紹介したいと思います。

城下町の風情が残る土佐街道およびその周辺に、約200体もの案山子が並び、秋の訪れを感じさせます。

おじいちゃんやおばあちゃん、酒屋さんや薬商人など、今にも動きだしそうな生き生きとした案山子は見応えがあります。町民らの手作り案山子(かかし)がメインストリートの土佐街道沿いに並んでいます。今年のテーマは、人気アニメ「となりのトトロ」の「トトロ」を中心にした「案山子のトトロワールド」です。

メイン会場にある巨大トトロ案山子は、木や竹などで形をつくり、ペンキを塗って仕上げたもので、トトロそっくりです。アニメに登場する「猫バス」や、主人公の姉妹の案山子なども見ることができます。猫バスには人が入ることもできます。この近くで食べた限定の定食が、とてもヘルシーで美味しかったです。

会場には大小22体のトトロ案山子が置かれているほか、親子案山子、ベンチに腰掛ける案山子、たこ焼きを売る案山子なども見ることができます。

案山子がいるところをマップにしたパンフレット片手に、のんびりと「町家の案山子」を巡り歩きました。秋の一日を楽しめる、「祭り」でした!

                                                  

 

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「藤原宮跡で旗ざおの穴」 現地説明会

2016年10月03日 20時55分11秒 | 歴史

奈良県橿原市高殿町の藤原宮(694~710年)跡で、大宝元(701)年の元日朝賀の際に用いた旗「幢幡(どうばん)」を立てたとみられる柱穴7個が見つかり、奈良文化財研究所が9月27日発表しました。

発掘調査を行っている奈良文化財研究所が、10月2日に現地説明会が開かれ多くの古代史ファンが詰めかけてました。

今回は、「藤原宮跡で旗ざおの穴」の現地説明会の様子を紹介したいと思います。

藤原宮期の遺構として、旗ざおを立てたとみられる大型柱穴群や横に並んだ柱穴列が出土しました。宮を南北に貫く中軸に位置する中央の1基をはさんで、東西に3基ずつ対称的に配置された計7基の柱穴群で構成されていることが分かりました。律令国家の完成を祝う儀式の威厳を高めるために初めて設置されたものです。

「続日本紀」に記載されている、大宝元年(701)の元日朝賀の際に立てられた7本の幢幡(どうばん・旗)に関わる遺構の可能性が高いとされています。

柱穴の3・1・3東西対称方式による7本の幢幡は、次のような構成だったと考えられるようです。中央に3本足のカラス(烏)をセット。東に太陽を表す日像と青龍、朱雀を、西には月を示す月像と玄武・白虎を、それぞれ東西に3角形を描くように配置するという構図だそうです。日本独自の信仰である3本足のカラスに、古代中国の陰陽五行思想を組み合わせた特異な様式といえます。

実際に立てられた旗のサイズやデザインなどは史料に残されていないようですが、後世に描かれた同様の旗を参考にすると、高さは9メートルに達していたと推定されます。イラストレーターの早川和子さんが元日朝賀の式典を想像したイラスト作品を創作され、現地説明会の会場で展示されていました。
古代、新春の陽光を浴びて色鮮やかな7本の旗がはためく様子は、きっと壮観だったことだろうと想像しました!
                                      
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