泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

「飛鳥京跡苑池」 現地説明会

2015年09月07日 16時53分31秒 | 歴史

奈良県明日香村において、9月6日に「飛鳥京跡苑池」の現地説明会が行われました。

史跡・名勝「飛鳥京跡苑池」は、飛鳥時代の庭園遺跡です。1999年に行われた発掘調査で、南北2つの池(南池・北池)と渡堤・水路・掘立柱建物で構成されていることが明らかになりました。その範囲は、南北約280m・東西約100mになるようです。

2010年から、史跡・名勝「飛鳥京跡苑池」保存整備活用事業に伴い、継続的に発掘調査が行われています。

今回の発掘調査によって、「飛鳥京跡苑池」に伴う新たな掘立柱建物、南北4間(約10.8m)・東西2間(東西約5.4m)が検出されました。解体時に、柱はすべて抜き取られていました。検出した掘立柱建物は、「飛鳥京跡苑池」における位置関係から考えて、苑池出入り口である「門」となる可能性が考えられるようです。また、掘立柱建物に取りついたと思われる「掘立柱塀」も検出され、総延長130m以上になるそうです。

飛鳥川横も発掘調査が行われました。調査の結果、中世以降に飛鳥川の氾濫による河川堆積層が検出されました。

小雨の中の現地説明会でしたが、早朝より多くの熱心な方々が来られて、熱心に説明や見学をされていました。

苑池に入るために、斉明天皇や天武・持統天皇が、発見されたこの「門」を通って苑池に入ったかもしれないと想像するだけでも、感激でした!

                                               

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