泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

明日香村「飛鳥京跡苑池・2020」一般公開

2020年11月02日 17時37分02秒 | 歴史

奈良県明日香村において、「飛鳥京跡苑池」の一般公開が10月31日(10時から15時)に行われました。この日、天気が良く多くの方が見学に来られていました。

今回は、明日香村「飛鳥京跡苑池・2020」一般公開を紹介したいと思います。

「飛鳥京跡苑池」は、1300年余り前の飛鳥時代に天皇の宮殿のそばに造られた国内最古の本格的な庭園の遺跡です。「飛鳥京跡苑池 」は、5人6代の天皇の宮殿があった飛鳥宮跡内郭(内裏)の北西に隣接します。供宴や祭祀(さいし)が行われていたとみられ、2003年に国の史跡・名勝に指定されました。復元整備に向け、奈良県立橿原考古学研究所が2010年度から継続して発掘調査しており、2019年度には北池の北東部で石敷き・石組みの流水施設が発見されました。

9月から、庭園にあった2つの池のうち北側の池を発掘調査したところ、最大50センチほどの石を7段から9段ほど階段状に積み上げた池の護岸が、新たにおよそ20メートル分見つかりました。
また、護岸に囲まれた内側は、池の中心に向かって緩やかに傾斜をつけるように土が盛られていることもわかったということです。石を積み上げた護岸は、これまでに見つかったものも含めると、池の周囲およそ140メートルにわたるということで、池のほぼ全容が明らかになりました。

「飛鳥京跡苑池」を構成する南北二つの池のうち、北池の水がたまる部分は卵の形をしていたことが明らかになりました。天武天皇の時代ごろ(7世紀後半以降)に、大幅に改修されてその形になったとみられています。
前回の現地説明会からシートがかぶされていて、いつ調査があるのだろうかと思っていました。

再び、飛鳥時代の人たちが見ていた池の様子を見れて、とても感激しました!

                     

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