泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

御所の 「秋津洲(あきつしま)」の道

2015年06月17日 17時07分11秒 | 歴史

奈良県御所市は、葛城氏や巨勢氏・鴨氏といった古代豪族の根拠地であり、神武天皇をはじめ、初期の天皇たちや日本武尊にまつわる伝承地が残る所です。

今回は、色々な伝承が残る地である「秋津洲(あきつしま)」の道を、紹介したいと思います。

・「孝安天皇玉手丘上陵」(欠史八代天皇のひとりとされる天皇) 神武天皇が「国見」をしたとされる伝説の山「国見山」の丘陵にある、第6代天皇の陵墓です。

・「日本武尊白鳥陵」 第12代景行天皇の子である日本武尊が白鳥になり羽根を休められたという伝承地。「大和は国のまほろば たなづく青垣山こもれる大和しうるわし」の歌を詠んで、白鳥になり飛び帰ったと言われています。

・「條ウル古墳」 明日香村の石舞台古墳にも匹敵する規模の石室・石棺がある6世紀後半の古墳。被葬者は、巨勢氏の盟主とされているようです。残念ながら埋め戻され、説明版があるのみでした。

・「室宮山古墳」(国史跡) 全長238mの三段の前方後円墳で、後円部には南北に2基の竪穴式石室があり、1基は開口しているので見ることができます。とても見事な「石棺」を見ることができました。5世紀前半の築造と考えられ、被葬者は不明ですが葛城氏の首長の墳墓とされているようです。見応え十分の古墳でした。すぐ近くには、40m位の方墳の「ネコ塚古墳」がありましたが、残念ながら畑になっていました。

「室宮山古墳」の南から南東部にかけて、700以上の古墳が密集する日本最大規模の群集墳である「巨勢山古墳群」(国史跡)を見ることができます。

古道を歩きながらの歴史散策「秋津洲(あきつしま)」の道、とても充実していました!

                                                    

 

 

 

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