奈良県橿原市下八釣町の「興福寺(八釣山地蔵尊)」の境内において、数十年に一度しか花を咲かせないといわれる「アオノリュウゼツラン」が開花しました。リュウゼツラン(竜舌蘭)は、中南米原産の多肉植物で、葉の形状が竜の舌のように見えることから命名されたとされます。開花するのは数十年に一度で、その後は枯れてしまうことが多いといわれています。
ところで「興福寺(八釣山地蔵尊)」は、大和三山のひとつである「天の香久山」の北麓の位置しています。伝承によると、585年に物部守屋(もののべのもりや)が仏法を嫌い、飛鳥の「橘寺」(たちばなでら)に火を放って焼いたとき、金堂に安置してあった地蔵菩薩が、火から香具山(かぐやま)の頂上に逃れて行き、それを知った「聖徳太子」が香具山の山麓に寺を建立して地蔵を祀ったと言われています。また、聖徳太子が夢のお告げで御体顕されたいう御夢想の名灸があり、リュウマチや神経痛などに良く効くそうです。
歴史深いお寺で、数十年に一度しか花を咲かせないといわれる「アオノリュウゼツラン」の花を、幸いにも見ることができました! 大和は色々なことがあり、面白い・・・