奈良県田原本町にある「秦楽寺」(じんらくじ)は 、647年に聖徳太⼦の家⾂だった「秦河勝」の建⽴と伝えられています。
現在は、真⾔律宗の寺院です。近鉄笠縫駅から、徒歩で約5分の所にあります。
秦楽寺には、「秦の楽⼈」という意味があります。
秦楽寺には、「秦の楽⼈」という意味があります。
古来、付近は秦⽒の居住地で、雅楽の楽⼈や猿楽に関係する⼈たちも住んでいたといいます。現在でも、秦庄の地名が残っています。
表⾨は珍しい中国⾵の⼟蔵⾨で、本堂は形状が護摩堂そのものであり、転⽤されたものと考えられています。
本尊の千⼿観世⾳菩薩⽴像は、百済国から聖徳太⼦に献じられたもので、「秦河勝」が太⼦より賜ったものとされています。
本尊の千⼿観世⾳菩薩⽴像は、百済国から聖徳太⼦に献じられたもので、「秦河勝」が太⼦より賜ったものとされています。
現在のものは平安時代の作で、脇侍は秦河勝と聖徳太⼦です。この日、実際に拝顔することができました。
本堂前⾯にある「阿字池」は807年に、唐から帰国した空海が、境内に梵字の「阿」の形の池を作ったと伝えられています。
本堂前⾯にある「阿字池」は807年に、唐から帰国した空海が、境内に梵字の「阿」の形の池を作ったと伝えられています。
さらに、空海が、執筆中、阿字池の蛙が騒がしく鳴き静かにするように叱ったので、それ以来騒がしく鳴かないという伝説が残っています。
また空海は、この寺で「三教指帰(さんごうしいき)」を書いたとの伝えがあります。
その後寺は、1570年松永久秀が十市郡に進出した際、寺は一旦灰燼に帰し1759年に僧である恵海が再興したとされています。
境内の南東には、春日神社と笠縫神社が並んであります。神仏分離令以前に見られた様な神社の中の神宮寺ではなく、寺の境内に神社がある不思議なお寺です。
また、中世にはこの辺りに秦楽寺城があり、境内には名残りの土塁も見られます。魅力満載の、お寺でした!
















