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泉飛鳥塾

「古(いにしえ)の都・飛鳥」の原風景と共に、小さな旅で出会った風景等を紹介したいと思います!

秦河勝の建⽴と伝わる「秦楽寺(じんらくじ)」

2025年05月28日 05時49分32秒 | 歴史
奈良県田原本町にある「秦楽寺」(じんらくじ)は 、647年に聖徳太⼦の家⾂だった「秦河勝」の建⽴と伝えられています。
現在は、真⾔律宗の寺院です。近鉄笠縫駅から、徒歩で約5分の所にあります。
秦楽寺には、「秦の楽⼈」という意味があります。
古来、付近は秦⽒の居住地で、雅楽の楽⼈や猿楽に関係する⼈たちも住んでいたといいます。現在でも、秦庄の地名が残っています。
表⾨は珍しい中国⾵の⼟蔵⾨で、本堂は形状が護摩堂そのものであり、転⽤されたものと考えられています。
本尊の千⼿観世⾳菩薩⽴像は、百済国から聖徳太⼦に献じられたもので、「河勝」が太⼦より賜ったものとされています。
現在のものは平安時代の作で、脇侍は秦河勝と聖徳太⼦です。この日、実際に拝顔することができました。
本堂前⾯にある「阿字池」は807年に、唐から帰国した空海が、境内に梵字の「阿」の形の池を作ったと伝えられています。
さらに、空海が、執筆中、阿字池の蛙が騒がしく鳴き静かにするように叱ったので、それ以来騒がしく鳴かないという伝説が残っています。
また空海は、この寺で「三教指帰(さんごうしいき)」を書いたとの伝えがあります。
その後寺は、1570年松永久秀が十市郡に進出した際、寺は一旦灰燼に帰し1759年に僧である恵海が再興したとされています。
境内の南東には、春日神社と笠縫神社が並んであります。神仏分離令以前に見られた様な神社の中の神宮寺ではなく、寺の境内に神社がある不思議なお寺です。
また、中世にはこの辺りに秦楽寺城があり、境内には名残りの土塁も見られます。魅力満載の、お寺でした!

                           
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大和の「談山神社の新緑・2025」

2025年05月17日 10時56分23秒 | 散歩
奈良県桜井市にある「談山神社」は、645年の乙巳の変(大化改新)の中心人物である「藤原鎌足」を祀る神社です。
本殿・拝殿などの華麗な社殿は、殆どが重要文化財です。また、日本唯一の木造十三重塔(重要文化財)は、藤原鎌足の追福のために、長男・定慧と次男・不比等に よって678年に建立されました。 現存の塔は、1532年の再建で木造十三重塔としては、世界唯一のものです。
「談山神社」は、明日香村にある石舞台古墳から車で約10分位の所にあり、近いこともあって新緑の春と紅葉の秋の時期には毎年訪れています。
今回は、5月11日に行きましたが新緑が見頃でした。
大和ならではの新緑の景色が見れる神社で、私のお気に入りの場所のひとつです!

                 
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大和の花の御寺「長岳寺の花々・2025}

2025年05月12日 05時59分22秒 | 散歩
奈良県天理市柳本町にある「長岳寺」は「花の御寺」としても有名なお寺でもあります。
5月7日に参拝に行ったのですがは、ヒラドツツジとカキツバタが見頃です。

「長岳寺」は、淳和天皇の勅願(824年)の寺で、「弘法大師」が創建したと伝わります。

日本最古の官道として知られる「山の辺の道」沿いに、背後の山と一体化したような樹影濃い「長岳寺」があります。

「長岳寺」は文化財が多く、鐘楼門・旧地蔵院・旧地蔵院本堂・本尊の阿弥陀三尊などは重要文化財で、見どころ満載のお寺です。

特に、本堂前の池に咲く「カキツバタ」は最高で、水面にその清楚な姿を映しています。
明日香村からは、車で約30分位の所にあるお寺です。
大和での私のお気に入りの場所のひとつです!

               
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明日香村にある甘樫坐神社「盟神探湯(くがたち)神事・2025」

2025年05月08日 09時04分52秒 | 歴史
奈良県明日香村豊浦にある甘樫坐神社で、約1ケ月前の4月6日に「盟神探湯(くがたち)神事」が行われました。
「盟神探湯」は、『日本書紀』によれば415年允恭天皇(いんぎょう)の時、政治の乱れ(氏姓制度の乱)を正そうと、古代の裁判である「盟神探湯」が、この地で行われました。
これは煮え立つ湯の中に手を入れるもので、正しい者は火傷をしなかったといいます。
毎年4月の第1日曜日に、神事として行われています。
午後2時より神事が、神職によりお祓いが行われその後、地元の劇団「時空」さんによる寸劇が行われました。
終了後、見学に来られた方が煮え立つ湯の中に手の代わりに笹の葉をもって神事に参加しました。
飛鳥ならではの神事である「盟神探湯神事」に参加でき、歴史を感じられるひと時でした!

               
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奈良県明日香村の「岡寺のシャクナゲ・2025」

2025年05月01日 05時41分42秒 | 散歩
奈良県明日香村岡にある「岡寺」は、村の東にある岡山の中腹に位置しています。
現在(4月30日)、牡丹の花はややピークを過ぎていますが、シャクナゲは見頃となっていました。
「岡寺」の創建は寺伝によるとおよそ、1300年前に天智天皇の勅願によって義淵僧正が建立されました。
現在「岡寺」は山の中腹に、江戸時代の書院(重要文化財)や仁王門(重要文化財)・本堂が佇みます。
本尊は、天平時代作で厄除け観音として信仰を集めている「如意輪観音坐像」(重要文化財)です。
 境内には約3,000株ものシャクナゲが植えられており、あざやかなピンクが境内を彩っていました。
特に、本堂へと続く階段や本堂周辺や塔へ行く道には、たくさんのシャクナゲが咲いていました。
また、仁王門をすぎた所にある池一面には、天竺牡丹(ダリア)が浮かぶ「華の池」があり、手水舎は「華手水舎」となっており岡寺境内を華やかに彩っていました。 
新緑を背景にしたシャクナゲと共に、とても綺麗でした!

                     
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